花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ネーキッド種子

2019年01月18日 | 環境システム科
これは何という野菜の種子でしょうか。
そういわれて答えられる人は少ないと思います。
実はこれはホウレンソウの種子なのです。
ホウレンソウはアカザ科の1年草。
アカザといえばみなさんの空き地に
必ずといっていいほど生えている通称「雑草」です。
この植物は花弁、つまりきれいな花びらがありません。
したがってダイコンのような花をイメージして見ていると
いつ咲いているかよくわかりません。
さて結実したホウレンソウの種子は三角に近い形で
硬い殻に覆われています。これでもちゃんと発芽しますが、
殻に水分が染み込むまで時間がかかります。
またそんな状態なので早く発芽するものもあれば
しばらくしないと芽が出てこないものもあります。
自然に生きる植物であれば問題ありませんが
ホウレンソウを栽培して販売しようという農家にとっては
この生育のばらつきは管理や収穫作業上、効率が悪く問題です。
そこでこのような殻をむいたネーキッド種子が販売されるようになりました。
殻がなく、このように丸いため、
知らないとホウレンソウには思えません。。
裸の種子は以前からありましたが、
生育が早い水耕栽培が多くなってきた近年は
このようなホウレンソウ種子が当たり前になりつつあります。
種苗店やDIY店で売っているホウレンソウ種子。
普通の種子とネーキッド種子があるので
比べてみると面白いと思います。

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