アルツハイマー型認知症の薬物治療
人の学習、記憶に必要なアセチルコリンと言う神経伝達物質があります。アルツハイマー型認知症の脳内ではアセチルコリンの減少が起こっていることがわかりました
そこで、アセチルコリンを間接的に増やす作用を持つ薬剤が開発されました。ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミンが認可されています。
また、アルツハイマー型認知症ではグルタミン酸という神経伝達物質が過剰であり、そのために神経伝達がうまくいかないことが考えられています。そこで、グルタミン酸の過剰な神経伝達を調整する薬剤としてメマンチンが開発され2011年から使われています。
このように現在4種類のアルツハイマー型認知症治療薬がありますが、原因治療薬ではありませんのでアルツハイマー型認知症を治すことはできません。
認知機能障害や生活機能障害の進行を抑制することが期待できますが、その期間は6から12ヶ月程度で治療していても1〜2年くらい経過すると症状の進行が見られます。
〜介護福祉士実務者研修テキスト第4巻
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