人には得意不得意のバラツキがある。
6σくらいの確率で何でも得意な人とか何でも苦手な人とかいるかもしれないが、まずふつうの人はそれには当てはまらない。
わたしの場合でいうと、論理的思考能力や立体把握力は日本人平均を上回っていると思うのだが、語学力や記憶力は日本人平均を下回るのは間違いない。
異性から見た魅力や身体能力などもかなり悪い。
人間の持つ全能力の平均値でいうとやや人並み以下な気がするが、そのかわり分散がかなり大きい、それがわたしだ。
こういう場合、とりうる作戦は何があるか?
・人並み以上の努力をして、すべてにおいて平均的な能力を身につける。
・努力配分は自分の得意な分野を強化するのに特化し、苦手な分野は努力配分の効率が悪いので切り捨てる。
わたしの取る作戦はもちろん後者である。
中学生のころには既にそうだった。
この作戦は、ある程度という以上の成功を収めた実績がある。
たとえば公立高校の入試では[英/数/国/理/社]と全科目必要で、わたしの苦手な科目が60%も含まれるという、かなり不利な状況下にある。
だが、院試はたとえば[英語+数学+専門(必修) +専門(必修) +専門(選択) +専門(選択) +専門(選択)]となり苦手な科目は14%しか含まれないので、それに比べればかなり有利となる。
たとえば合格ラインが60点平均なのに英語で20点しか取れなかったとしても、他でわずか7点づつ余分に取れれば十分合格ラインに到達できるというわけだ。
これは能力特化が大成功した典型例であろう。
さて。
では苦手なまま放置した能力はどうなるのか。
それを承知で放置したのだからあきらめる。
それも選択肢の1つではある。
しかし!
苦手な分野の能力を駆使しなければ手に入らないモノを他の能力で代替する手段も少ないながら存在すると思う。
仮にそれを能力デリバティブと呼ぶことにしよう。
一番カンタンな能力デリバティブは親の財力と学歴のスワップだろう。
たとえば多額の寄付をすれば、どんなバカであろうとも某私立医学部に入学できる。
FXでやっている通貨スワップのごとく、自分が持っているモノと持っていないモノの等価交換が行われたわけだ。
まあ、それが倫理的に良いかどうかは別として。
これがおこるためにはひとつ重要な事実がある。
ここで親の財力と学歴のスワップをしなければならないのは、学歴についてほぼ完全な自由化が行われている自由競争社会であることに起因する。
ようするに、頭の切れ味さえよければ、(特別な諸事情がないかぎり)どんな人でも東大に入学することができる、そういう意味だ。
これは完全な共産主義社会ではおこりえない。
勉強してもしなくても全員が同じ学校で学ぶとすれば、そんな能力デリバティブでスワップをやるインセンティブは発生しないのだ。
逆に、普通の人ががんばって勉強しようというインセンティブも同時に失われるわけだが。
別の例も示そう。
異性から見た魅力という能力も能力デリバティブの対象になると思う。
やりかたはいくらでもありそうだが、たとえばキャバクラにいってカネ払って擬似恋愛を楽しむというのも手段の1つだろう。
たとえばわたしのように、現物のねえちゃんの調達コストは高すぎるし、かといって調達したいという欲求が沸くような現物のねえちゃんは1人たりとも見たことが無いし…ということで、絵に描いたねえちゃんを好んで消費する、ようするにギャルゲーしかやらないというのも選択肢の1つだろう。
キャバクラはカネを稼ぐ能力と女を調達する能力の等価交換という能力デリバティブと解釈できる。
ギャルゲーはちょいと解釈が難しいが、これはREITに似ているかもしれない。
いくら収益が高いからといって個人で億単位もする投資用不動産に手を出すのはリスクが高すぎる。
それに、個人が投資用不動産に手を出したとしても、相応の目利き能力がないかぎり変なのを掴まされる危険性を排除しきれない。
そこで、代わりにプロが高額の不動産を買って運用し、その収益を受け取る権利を個人でも気軽に買える程度の小口で売買する。
それがREITである。
そしてREITはデリバティブ商品でもある。
不動産の調達コストとそれから上がる収益の等価交換といってもいい。
ギャルゲーに例えてみよう。
現物のねえちゃんは調達コストが高すぎる。
それにハイリターンなのかもしれないがハイリスクでもある。
わたしに目利き能力がないからなのかもしれないが、はっきり言ってロクなものは転がってない。
じゃあどうするか?
プロのデザイナーがストーリーをつくる。
それを個人で気軽に買える程度の小口で販売する。
たとえば窪岡俊之氏がアイマスSPをつくり、それを定価5040円で販売する。
これは立派な恋愛デリバティブ商品ではあるまいか?
これもカネを稼ぐ能力と恋愛を調達できる能力の等価交換という能力スワップではあるまいか。
わたしは現物より恋愛デリバティブ商品のほうが安いと思っているからこそ好んでそちらを買っている。
そして、REITも比較的安いとふんだからこそ、REITも一部買っている。
そしてさっきの例でいうと、これは学歴と同様に恋愛について完全な自由競争社会だからこそ成り立つものでもある。
成人の男全員に対して可もなく不可もなく程度のどーでもいい女を1人1台づつ強制的に割り当てるという恋愛共産主義社会であれば、そういうことはほとんどおきない。
(例外的にわたしはそれでも絵に描いたねえちゃんを消費しようとすると思われるが、まあそれは特殊例としておいておこう。)
逆に言うと、自由競争社会であるかぎり、何らかの能力デリバティブは必要となる。
たとえば風俗全般を非合法化すれば必ず社会に歪がおきる。
ギャルゲーや萌えアニメなどを全面禁止にしても同様に変なことがおこるであろう事は想像に難くない。
わたしの例でいうと、そうなるとリスクをおかして性犯罪に走る恐れも否定できないし、そうでなかったとしてもわざわざ女にモテる能力を磨くというムダな努力を消費しなければならず、他の能力を研鑽するための努力を大幅に浪費してしまううえに効率が大変悪い。
しかも手に入るのはロクなもんじゃないわけで、努力した割には満足感も薄く不満ばかりが後に残る。
そういうムダなことを強いられる人たちが大量に現れたとすると、きっと日本人全体のパフォーマンスが大きく低下するだろう。
日本人全体のパフォーマンスが大きく低下するということは、外貨を稼ぐ手段がなくなり日本が早々と衰退することも意味する。
すくなくとも、いまのわたしは少々の専門知識を有し、外貨をかせいで日本全体を豊かにするという任務の一端を担っているのは間違いない。こんな言いかたは多少大げさではあるが(笑)。
だから思う。
民主党副代表の円より子のように、男を犯罪者予備軍とみなしギャルゲーを目の仇にして徹底排除しようとするやりかたは間違っている。
全面禁止をやるとするならば、恋愛共産主義に戻す勢いで社会の価値観がひっくりかえるほど手を入れなければきっととんでもないことになるだろう。
6σくらいの確率で何でも得意な人とか何でも苦手な人とかいるかもしれないが、まずふつうの人はそれには当てはまらない。
わたしの場合でいうと、論理的思考能力や立体把握力は日本人平均を上回っていると思うのだが、語学力や記憶力は日本人平均を下回るのは間違いない。
異性から見た魅力や身体能力などもかなり悪い。
人間の持つ全能力の平均値でいうとやや人並み以下な気がするが、そのかわり分散がかなり大きい、それがわたしだ。
こういう場合、とりうる作戦は何があるか?
・人並み以上の努力をして、すべてにおいて平均的な能力を身につける。
・努力配分は自分の得意な分野を強化するのに特化し、苦手な分野は努力配分の効率が悪いので切り捨てる。
わたしの取る作戦はもちろん後者である。
中学生のころには既にそうだった。
この作戦は、ある程度という以上の成功を収めた実績がある。
たとえば公立高校の入試では[英/数/国/理/社]と全科目必要で、わたしの苦手な科目が60%も含まれるという、かなり不利な状況下にある。
だが、院試はたとえば[英語+数学+専門(必修) +専門(必修) +専門(選択) +専門(選択) +専門(選択)]となり苦手な科目は14%しか含まれないので、それに比べればかなり有利となる。
たとえば合格ラインが60点平均なのに英語で20点しか取れなかったとしても、他でわずか7点づつ余分に取れれば十分合格ラインに到達できるというわけだ。
これは能力特化が大成功した典型例であろう。
さて。
では苦手なまま放置した能力はどうなるのか。
それを承知で放置したのだからあきらめる。
それも選択肢の1つではある。
しかし!
苦手な分野の能力を駆使しなければ手に入らないモノを他の能力で代替する手段も少ないながら存在すると思う。
仮にそれを能力デリバティブと呼ぶことにしよう。
一番カンタンな能力デリバティブは親の財力と学歴のスワップだろう。
たとえば多額の寄付をすれば、どんなバカであろうとも某私立医学部に入学できる。
FXでやっている通貨スワップのごとく、自分が持っているモノと持っていないモノの等価交換が行われたわけだ。
まあ、それが倫理的に良いかどうかは別として。
これがおこるためにはひとつ重要な事実がある。
ここで親の財力と学歴のスワップをしなければならないのは、学歴についてほぼ完全な自由化が行われている自由競争社会であることに起因する。
ようするに、頭の切れ味さえよければ、(特別な諸事情がないかぎり)どんな人でも東大に入学することができる、そういう意味だ。
これは完全な共産主義社会ではおこりえない。
勉強してもしなくても全員が同じ学校で学ぶとすれば、そんな能力デリバティブでスワップをやるインセンティブは発生しないのだ。
逆に、普通の人ががんばって勉強しようというインセンティブも同時に失われるわけだが。
別の例も示そう。
異性から見た魅力という能力も能力デリバティブの対象になると思う。
やりかたはいくらでもありそうだが、たとえばキャバクラにいってカネ払って擬似恋愛を楽しむというのも手段の1つだろう。
たとえばわたしのように、現物のねえちゃんの調達コストは高すぎるし、かといって調達したいという欲求が沸くような現物のねえちゃんは1人たりとも見たことが無いし…ということで、絵に描いたねえちゃんを好んで消費する、ようするにギャルゲーしかやらないというのも選択肢の1つだろう。
キャバクラはカネを稼ぐ能力と女を調達する能力の等価交換という能力デリバティブと解釈できる。
ギャルゲーはちょいと解釈が難しいが、これはREITに似ているかもしれない。
いくら収益が高いからといって個人で億単位もする投資用不動産に手を出すのはリスクが高すぎる。
それに、個人が投資用不動産に手を出したとしても、相応の目利き能力がないかぎり変なのを掴まされる危険性を排除しきれない。
そこで、代わりにプロが高額の不動産を買って運用し、その収益を受け取る権利を個人でも気軽に買える程度の小口で売買する。
それがREITである。
そしてREITはデリバティブ商品でもある。
不動産の調達コストとそれから上がる収益の等価交換といってもいい。
ギャルゲーに例えてみよう。
現物のねえちゃんは調達コストが高すぎる。
それにハイリターンなのかもしれないがハイリスクでもある。
わたしに目利き能力がないからなのかもしれないが、はっきり言ってロクなものは転がってない。
じゃあどうするか?
プロのデザイナーがストーリーをつくる。
それを個人で気軽に買える程度の小口で販売する。
たとえば窪岡俊之氏がアイマスSPをつくり、それを定価5040円で販売する。
これは立派な恋愛デリバティブ商品ではあるまいか?
これもカネを稼ぐ能力と恋愛を調達できる能力の等価交換という能力スワップではあるまいか。
わたしは現物より恋愛デリバティブ商品のほうが安いと思っているからこそ好んでそちらを買っている。
そして、REITも比較的安いとふんだからこそ、REITも一部買っている。
そしてさっきの例でいうと、これは学歴と同様に恋愛について完全な自由競争社会だからこそ成り立つものでもある。
成人の男全員に対して可もなく不可もなく程度のどーでもいい女を1人1台づつ強制的に割り当てるという恋愛共産主義社会であれば、そういうことはほとんどおきない。
(例外的にわたしはそれでも絵に描いたねえちゃんを消費しようとすると思われるが、まあそれは特殊例としておいておこう。)
逆に言うと、自由競争社会であるかぎり、何らかの能力デリバティブは必要となる。
たとえば風俗全般を非合法化すれば必ず社会に歪がおきる。
ギャルゲーや萌えアニメなどを全面禁止にしても同様に変なことがおこるであろう事は想像に難くない。
わたしの例でいうと、そうなるとリスクをおかして性犯罪に走る恐れも否定できないし、そうでなかったとしてもわざわざ女にモテる能力を磨くというムダな努力を消費しなければならず、他の能力を研鑽するための努力を大幅に浪費してしまううえに効率が大変悪い。
しかも手に入るのはロクなもんじゃないわけで、努力した割には満足感も薄く不満ばかりが後に残る。
そういうムダなことを強いられる人たちが大量に現れたとすると、きっと日本人全体のパフォーマンスが大きく低下するだろう。
日本人全体のパフォーマンスが大きく低下するということは、外貨を稼ぐ手段がなくなり日本が早々と衰退することも意味する。
すくなくとも、いまのわたしは少々の専門知識を有し、外貨をかせいで日本全体を豊かにするという任務の一端を担っているのは間違いない。こんな言いかたは多少大げさではあるが(笑)。
だから思う。
民主党副代表の円より子のように、男を犯罪者予備軍とみなしギャルゲーを目の仇にして徹底排除しようとするやりかたは間違っている。
全面禁止をやるとするならば、恋愛共産主義に戻す勢いで社会の価値観がひっくりかえるほど手を入れなければきっととんでもないことになるだろう。