教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

ニコニコの黒字化とビジネスモデル(下巻)

2010-06-07 00:02:29 | オタネタ全般
(・・・前回からのつづき。)



さて。
サービスの違いは説明したので、ビジネスモデルの違いについても分析してみたい。

YouTubeは何で儲けているのだろうか。
画面内にでてくる広告の掲載料がメインだろう。
あとはせいぜい検索キーワードの統計情報を売っているとか。

その他はどうだろうか。
広告の掲載料がメインというところは変わらない。
ただ、ふつうはイライラするほど遅い反面、有料会員はサクサク見れるというサービスを提供しているところも多い。

ニコニコはどうだろうか。

その他にも含まれる。
しかし、それだけではない。

コミュニティーで何かを主催するときお金がいる。
たとえばニコニコ生放送はプレミアム会員でなければできない。

コミュニティーで何か貢献しようとしたときお金がいる。
他人の秀逸な動画に賛同したとき、ニコニコ広告でアピールさせてあげたいときにはニコニコポイントを消費しなければできない。

なるほど。
うまい具合にできているものだ。

ほとんどのサービスは無料で提供されるから、ユーザーは無料で遊び放題である。
それ以上の何かをしようとするとお金がいる。
そこまでしたい人たちなら喜んで対価を支払う。

ここまで書いてしまうと無料で遊べるネトゲと同じようにも見えるがそれも違う。
無料ネトゲはアイテム課金などで稼ぐビジネスモデルになっている。
だから無料でも遊べるが、無料で遊べる範囲というのはたかが知れていて、結局はゼニを出さないとまともに遊べやしない。
ゼニを出す者も出さない者もそこに一抹の汚さを感じるが、それでも遊びたいのでユーザーは気にしないことにしているのが現状だ。
なかには月額の定額制だけでRMT無しのほうがマシだと思っている人も少なくない。

ニコニコは無料で遊び放題であり、無料でもほとんどのサービスは提供されるため、その手のネトゲのような一抹の汚さを感じることもそうそうない。
その証拠に、一見無料をうたう韓国系のネトゲ運営会社は、どいつもこいつもことごとく強烈に胡散臭い感じがする。
それに対し、日本の定額制ネトゲ運営会社やニコニコはその胡散臭い感じがほとんどしないではないか。



わたしはドワンゴに期待する。
Googleでもできなかった事をやってのけたドワンゴに期待する。
胡散臭いやりかたではない有料サービスを提供できるドワンゴに期待する。

でもわたしは有料会員ではないんだけどね(笑)。