教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

モンスターペアレントと対談した (下巻)

2010-06-22 00:03:05 | 経済/経済/社会
(・・・つづき)



さて、モンスターペアレントの方の言い分にうつる。

彼らは自分の子供の通っている中学校の教員(※1)がやっている教育の多くが気に入らない。
相手側の言い分を聞く機会がないので判断が偏るかもしれないが、そのモンスターペアレントの言い分のことごとくが妥当であり、教員の判断がいかに腐っているかがうかがい知れる。
逸話はいくらでもあるがその1つを紹介しよう。



娘のジャージを注文する機会があった。
母親が学校に行って娘に試着させ、サイズを確認して購入希望を出した。
ジャージが届いた。
異常にブカブカである。
娘に着せてみると布があまりまくってパタパタするほどであった。
ためしに父親に着せてみた。
父親が着てもブカブカである。
試着して注文したモノと異なるのは明らかだった。
自分だけ変なモノが届いたのかと思った。
クラスメイトの母親に電話して聞いてみた。
何人かに聞いてみたところ、その全員が異常にブカブカだという。
担任の教員に電話した。
異常にブカブカだから業者の発注ミスだと言った。
サイズが合っているのを確認してから買ったのだから、正しいモノを持ってこさせてくれと頼んだ。
しかし教員は非を認めない。
子供が成長するのを見越して大きいモノを買うのが普通なのだと言い張るのみ。
娘のジャージなのに、父親が着てもブカブカなものにそんなリクツが通用するはずもないのに。
交渉は平行線のままだった。
しまいには、
「そんなことで文句を言いに来るのはあなたたちだけです!」
と逆切れされてしまったとさ。



モンスターペアレントの方によれば次のように見える。

俺は一般常識からして当然のことができていないことに対して改善を要求している。
しかし学校側はそれを受け入れない。
俺は子供の学力水準を上げることに強い意味を感じている。
しかし他の親はそんなことに大して関心がない。
なぜ俺だけモンスターペアレントあつかいになるのか理解に苦しむ。

・・・とまあ、こんな具合というわけだ。



かつては、でもしか先生という言葉もある時代があった。
でもしか先生とは、しかたがないから先生「でも」やるか、先生くらい「しか」就職口がない、そういう後ろめたい理由により教員を選ぶしかなかった人たちのことを指す。
かつては学校教員など不人気職の代表だったこともあるようなのだ。

しかし今は違う。
公立の教員というと、安定しているし、福利厚生や給与面での待遇も良いし、クビにもならないからというので人気職もいいところで、なりたくても易々となれるものではなくなっている。

だったら就職面接で選抜された多少は優秀な人材が教員をやっているのではなかろうか。
わたしはそう思った。

しかし。
現実はそうではないらしい。

地域にもよるらしいが・・・
単なるコネだけで就職が決まり、実力は全く左右されない地区もあるらしい。
そこは、強力なコネがあったとしたら、それがどんな人材だろうと採用側は採用せざるを得ない地区だ。
そしてそのモンスターペアレントの方が住まう地域もそのハズレ地区だったというわけだ。

わたしが通ったかつての某中学校では、教員というとことごとくが傍若無人であって人権なにそれ状態の北朝鮮なみの教育であり、極めて劣悪な教育をやっているという印象しかない。
だが現代では、そうではなくて別のベクトルで劣悪な教育をやっているというわけだ。

わたしは劣悪な教育環境において、
「大人になってもこいつらのような人間には絶対ならん!」
と心に誓って大人になった。
その教育環境が悪かった事は経験者として断言できる。
わたしはその中学校在学中だけはとても暴力的で荒れていた。
だが、逆説的だが教育の効果はあったかもしれない。

現代のようなベクトルで劣悪な教育を受けている子供たちだとどうだろうか。
きっとみんな素直な良い子に育つだろうし、かつてのわたしのような暴力的で荒れたヤツなどそうそう出やしないだろう。

しかしどうだろうか。
日本の没落に多大なる貢献をしているような気がしてならない・・・。



【※1 中学校の教員】

わたしの中学校時代はかなりアレな教員であった。
とりあえず社会人となった今でさえ、人様の子供を預かって教育を施すに値しない人物だったと思っている。
そのため「先生」という単語を使わず「教員」という単語を使わせていただく。