FIT。
漢字でかくと固定価格買い取り制度。
最近そのFITの太陽光発電の買取価格が42円になったというので一部で話題になっている。
(正確に「太陽光発電の」なのかそれ以外でもOKのかまでは知らん)
ある人は言う。
「大いに結構。自然エネルギーの普及に大変役立つではないか」
と。
またある人は言う。
「高すぎる。市場原理を無視してこんな極端に高い買取やるとどっかで必ず歪が生まれるはずだ」
と。
これはどちらが正しいのか?
わからん。
だから自分なりに見積もってバランスをたしかめたい。
買取価格42円。これは高いのか安いのか?
以下の検証にて、他のものと値段を見比べて判断していく。
(1)
太陽光発電かどうはかひとまず置いといてだな。
自分の家で発電したらどうなるかというのを超ざっくり見積もりしてみようではないか。
条件は灯油による火力発電で、コストは燃費しかかからないものとする。
(a) 灯油の熱量:45×10^6 J/kg
(b) 灯油の比重:0.8 kg/L
(c) 発電設備の熱効率:50 %
(d) FITの買取価格:42 円/kWh
(e) 単位換算:3.6×10^6 J/kWh
(a)×(b)÷(c)×(d)÷(e) = 84 円/L
つまり、ガソリンスタンドで灯油を買って自宅で火力発電しようとすると、灯油代だけで全部持ってかれるということになる。
つまり、自分で発電しようということを考えれば、1kWhあたり42円でも十分安い。
(2)
いや、専門の業者ならもっと安く発電できるはずだ。
たとえば東電ならどうなのか?
家庭用の売電価格は20円くらい。
しかも送電と配電の費用こみで。
それを根拠とすれば、東電からすればFITの42円はぼったくられていると言ってもいいほど異常に高い。
どっかの記事で読んだんだが、ドイツのFITはたしか20円ちょいくらいだったような。
バランス感覚的にはそれくらいが妥当な気がする。
(3)
風力発電(1機あたり1500kW)にわたしは1枚かんでいる。
これは建てるときに補助金もらったが買い取りには補助金つかない。
で、FITなど関係なしにふつうに電力買取してもらったらいくらの値段がつくかというとだな。
7円にしかならんのだ。
(ただし全期間の長期固定)
それを根拠とすれば、太陽光発電の42円というのはありえないくらい高い。
本来の太陽光発電の経済的な価値は10円くらい、つまり正味1/4しかないのではないかと推測される。
ガチで財政がピンチになってFITがうたかたとなり消えてしまえば、ソーラーパネルの収益はたったの10円でガマンしなければならなくなるやもしれん。
そう考えると、営業の口車にのせられて自宅のローンもあるのにさらにローンを組んでソーラーパネルを設置するヤツは、思いのほか命知らずのナイスガイだということになるな。
まとめ。
わたしはべつに自然エネルギー反対派ではない。
というかわたしが自分で使っているエネルギーは風車の持分で全てまかなえる換算なので、むしろ強硬な自然エネルギー賛成派だと思われる。
(自然エネルギーに考え方だけは賛成だけど自分ではなにもしないような近所のおばちゃんみたいなんじゃなくて、実際にけっこうな身銭を切って運用しているわけでして)
しかし、こんな補助金ジャブジャブでやっている現状のFITで、ホントに市場に歪が出ないのかと心配になってきた。
漢字でかくと固定価格買い取り制度。
最近そのFITの太陽光発電の買取価格が42円になったというので一部で話題になっている。
(正確に「太陽光発電の」なのかそれ以外でもOKのかまでは知らん)
ある人は言う。
「大いに結構。自然エネルギーの普及に大変役立つではないか」
と。
またある人は言う。
「高すぎる。市場原理を無視してこんな極端に高い買取やるとどっかで必ず歪が生まれるはずだ」
と。
これはどちらが正しいのか?
わからん。
だから自分なりに見積もってバランスをたしかめたい。
買取価格42円。これは高いのか安いのか?
以下の検証にて、他のものと値段を見比べて判断していく。
(1)
太陽光発電かどうはかひとまず置いといてだな。
自分の家で発電したらどうなるかというのを超ざっくり見積もりしてみようではないか。
条件は灯油による火力発電で、コストは燃費しかかからないものとする。
(a) 灯油の熱量:45×10^6 J/kg
(b) 灯油の比重:0.8 kg/L
(c) 発電設備の熱効率:50 %
(d) FITの買取価格:42 円/kWh
(e) 単位換算:3.6×10^6 J/kWh
(a)×(b)÷(c)×(d)÷(e) = 84 円/L
つまり、ガソリンスタンドで灯油を買って自宅で火力発電しようとすると、灯油代だけで全部持ってかれるということになる。
つまり、自分で発電しようということを考えれば、1kWhあたり42円でも十分安い。
(2)
いや、専門の業者ならもっと安く発電できるはずだ。
たとえば東電ならどうなのか?
家庭用の売電価格は20円くらい。
しかも送電と配電の費用こみで。
それを根拠とすれば、東電からすればFITの42円はぼったくられていると言ってもいいほど異常に高い。
どっかの記事で読んだんだが、ドイツのFITはたしか20円ちょいくらいだったような。
バランス感覚的にはそれくらいが妥当な気がする。
(3)
風力発電(1機あたり1500kW)にわたしは1枚かんでいる。
これは建てるときに補助金もらったが買い取りには補助金つかない。
で、FITなど関係なしにふつうに電力買取してもらったらいくらの値段がつくかというとだな。
7円にしかならんのだ。
(ただし全期間の長期固定)
それを根拠とすれば、太陽光発電の42円というのはありえないくらい高い。
本来の太陽光発電の経済的な価値は10円くらい、つまり正味1/4しかないのではないかと推測される。
ガチで財政がピンチになってFITがうたかたとなり消えてしまえば、ソーラーパネルの収益はたったの10円でガマンしなければならなくなるやもしれん。
そう考えると、営業の口車にのせられて自宅のローンもあるのにさらにローンを組んでソーラーパネルを設置するヤツは、思いのほか命知らずのナイスガイだということになるな。
まとめ。
わたしはべつに自然エネルギー反対派ではない。
というかわたしが自分で使っているエネルギーは風車の持分で全てまかなえる換算なので、むしろ強硬な自然エネルギー賛成派だと思われる。
(自然エネルギーに考え方だけは賛成だけど自分ではなにもしないような近所のおばちゃんみたいなんじゃなくて、実際にけっこうな身銭を切って運用しているわけでして)
しかし、こんな補助金ジャブジャブでやっている現状のFITで、ホントに市場に歪が出ないのかと心配になってきた。