教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

GONZOがヤル気出しはじめた

2012-06-15 00:00:43 | オタネタ全般
GONZOというアニメ製作会社がある。
この前まで放送されていたラストエグザイル2の会社である。

実はこの会社、3年ほど前に債務超過により上場廃止になった。
そのときのJASDAQの終値は700円くらいである。
詳しいことは下図をごらんあれ。





(↑クリックするとデカくなります)



さて。
終値は700円とはいえ、上場廃止でしかも自己資本比率マイナス300%で、もちろん配当など絶対出ない。
なのでこの会社の株の現在価値はほぼゼロ…なような気がしないでもない。
GONZO株は超ディープアウトオブザマネーの個別株式オプションみたいなもんで、超絶低確率でのみ正味の価値が発生しうるような金融資産だと思ったほうがいいかもしれない。

しかし!

こんどストックオプションを発行するというのだ。

およその条件は以下のとおり。
 ・権利はタダで配る
 ・行使価格は9800円
 ・今回の割り当てとなる取締役は2名(石川真一郎氏と根元慎太郎氏だと思われる)

これで気がついた人は気がついたかもしれない。

終値に対して行使価格はなんと14倍!
つまり、それくらいまで会社の価値が高まる可能性が十分ありうるという前提でのことだ。



今回の決算は、割と悪くない、いやけっこうがんばった利益を叩きだしている。
あれだけガッツリ支払い利息を持っていかれても、それでもけっこういい利益を出している。

とはいうものの、それでも利益がこのままでは債務超過を脱するまであと20年かかるという計算になる。
だが成長軌道に乗ってくれれば、ひょっとすればひょっとするかもしれない。

いや。
代表の石川氏は既にそれが見えているのではあるまいか。
だからこのべらぼうな高値でいいからストックオプションをくれと言っているのだ!



ラストエグザイル―銀翼のファム―。
あれは経営が傾いて現場の指揮が下がったような典型的にダメな会社が作るようなものでは断じてなかった。

GONZO、ついにヤル気を出しはじめたのではあるまいか。
我輩も株主の1人だが、株主としても1株9800円を上回る価値まで回復するほど仕事してくれるのであればストックオプションは大歓迎したい。