大豆は豆腐には使わない

大豆ととうもろこしの価格が急騰しているらしい。

ＴＶのニュースを見ていると
「豆腐や納豆や醤油が値上がりします！　生活直撃でタイヘンですよ奥さん！」
と騒いでいる。

しかし！

この説明はおかしい。
世の中で生産されている大豆ととうもろこしのほとんどは人間様の口には入っていない。
ほとんど全部が家畜のエサとして消費されるものだ。

つまりどういうことかというと・・・
豆腐や納豆や醤油が値上がりしたくらいの問題は、アニメでいうところの第１話で主人公に退治される噛ませ犬の子悪党風情で、
終盤になってふくみ笑いをしながら現れる本当の敵は、食肉全般が値上がりするというところでやってくるというところか。

なぜそういう大事なことをＴＶのニュースでやらないのか！？

ＴＶ局の人間は
「大豆は豆腐には使うもんだ」
という直感だけでニュースの記事を作文しているのだとしたらお笑いだ。



それからもう１つ気になったことが。

大豆やとうもろこしというと有名な会社はどこがあるだろうか？

わたしなら、穀物メジャーの1つであるADM社（Archer Daniels Midland社）と答える。
今はっきり調べてみたわけではないが、たしか大豆の取引シェアはナンバーワン、とうもろこしでも１番か２番くらいに位置するんだったと記憶している。

でだ。
大豆やとうもろこしが急騰したんだったら、当然ながらADM社の株も上がったろうと思えるのだが・・・

なぜかここ１月ほどはコモディティーと逆相関といってもいいくらい下がっている。
バイオエタノールがどうのといってとうもろこしが投機で急騰したリーマンショック前夜のあの相関と全く逆のことがおきていて興味深い。

どうしてこうなった？

よくわからん・・・。

ただ、金が高値安定している昨今にもかかわらず、住友金属鉱山もリーマンショック後最安値にタッチしかねないくらい最近下がっていて、こちらも状況は大変似ている。

ナゾだ・・・。

気が向いたらそのうち背後関係を調査してみたい。