教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

草津にいってきた

2012-08-02 01:47:58 | 経済/経済/社会
突然のおもいつきで草津にいってきた。
あまり意味はない。

東京/横浜/熊谷など各方面への送迎つき、
1泊2食つき、
かつ夕食はビールふくめて飲み食い放題で、
(温泉はともかくとして)一般的には行楽シーズン中。
それで7500円という。

なんとまあ安くなったもんだ。
前からこんな値段じゃあなかったような気がするんだが。



でだ。
行ってみてわかったのだが。

時間が止まっている・・・。

ホテルの建物の外装は近年塗装しなおしたっぽいのだが、中を見ればバブル期かそれより前のようなつくり。
ホテルのロビーにもバリコン式のFMチューナーがおいてあった。
トイレはウォッシュレットだったが和式にポン載せして洋式ウォッシュレット化してあるものだった。
これはまだいいほうで、まわりにあるビルなんぞ、一部塗装が剥げているのに放置してあるものまである。

そして極めつけが送迎バスのお客は我輩を除いて全て定年退職組ときた。

ためしに不動産を見てみると、築20年で40平米でフルフォーム済のリゾートマンションが300万円強で売られていた。
ってか、売りに出されているマンションは全てバブルがはじける直前に出来あがったものしかない。

バブルの頃からずっと時間が止まっているようだ・・・。
ただ宿泊費だけがバブルの頃よりなんぼか安い。

どうしてこうなった?

山奥の温泉宿というビジネス自体が20年間ずっと衰退産業でありつづけたのだろうか。それが草津という最強のネームバリューだったとしても免れえぬものだったのだろうか。

わからん。

若い客は草津にはいないのか?
そこら中どこへ行ってもジジババだらけなのか?

いやそうでもない。
道を歩けば若い家族連れの観光客はそれなりにいる。

彼らはどうしているのだろうか?

日帰りなのだろうか。
中心部にあるバブルの色香漂う温泉宿ではなく、周辺部のおしゃれなペンションにでも泊まっているのだろうか。

わからん。

草津に行ってから気付いたのだが、草津は本当に温泉しかない。
体力的に行動範囲の限られる年寄りならいいかもしれないが、年寄りでなかったら丸1日いると確実に飽きる。
というか1泊の滞在でも長すぎるというのが実体験だった。
スキーしに来るのでもなければ若い家族連れの観光客は宿泊しないほうが正解かもしれないとすら思い始めた。

これは草津だけの問題ではない。
日本全国どこの温泉宿でも同じだ。
草津だけ特にどうのという事情もない。



温泉宿はこんなだが、さすが草津というか、しかし温泉はすごい。

昨今はどこもかしこも温泉というと地下の冷泉をポンプでくみ出して温めたものを温泉と称して提供しているが、
草津は自噴したものを贅沢にも熱すぎるから冷まして使うという、これこそ温泉だよと言いたいほど立派な温泉を持っている。
あの湯の香りのきつさも相まって、あれを見たら大概の温泉街はパチモンに見えるだろう。

もし草津でさえ行き詰るなら日本全国どこの温泉でも行き詰るかもしれない。