信用格付け
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E7%94%A8%E6%A0%BC%E4%BB%98%E3%81%91
> 信用格付(しんようかくづけ、英: credit rating)は、金融商品または企業・政府などの信用状態に関する評価を簡単な記号または数字で表示した等級である。
信用格付けとは何か?
それを可能な限り教科書的に書くと、↑このようになる。
(以下、格付けと略す)
もっとヌルく書くと、投資先の状態が良いか悪いかの判断をやってくれるものだ。
格付けは有用なのか?
格付けが高いのに利回りが高い債券に投資すれば勝てるはずで、格付けが低いのに利回りが低い債券には近づかなければ負けないはずだというのが教科書的なツジツマで、あなたがそのように売り買いしたいのであれば有用である。
(それが株であっても考え方はだいたい同じ)
しかし!
わたしはそのような投資はしない。
投資先の状態が良いか悪いかの判断を、自分の眼でしないで買うことのほうが、よりリスクがあると思っているからだ。
格付けとは、カー雑誌のレビュー記事に似ているところがある。
その車の良し悪しの判断をライターが代りにやってくれるからだ。
個人がアクセスできない内部情報にも時としてアクセス可能で、その一般非公開情報には価値があるという意味においても、格付けとカー雑誌には共通点がある。
しかしだね・・・
とある改造系の有名なカー雑誌で、
「ランエボとRX-8だったら、ランエボのほうが馬力があるからランエボのほうがいい」
などというレビューがオオマジメに書かれているのを見て、バカバカしくなり、以降その雑誌を見るのをやめた。
似たような話だが、ミニバン系の雑誌で、
「ダブルウィッシュボーンとストラットだったら、ストラットのほうが荷物が積めるからストラットのほうがいい」
などというレビューをしていたヤツまでいる。
こんな雑誌が我が家にあったら自分までその程度だと思われかねないので絶対に買いたくない。
そんなヤツのレビューをあてにして買うより自分で判断したほうがマシだとは車好きなら誰しもがそう思うはずだ。
レビューワーの程度の差はあれ、格付けも同じようなものではなかろうか。
では、格付けは存在価値は無いのか?
格付けが有用な場合は、自分で判断できないほど知識がない場合か、自分で判断できるだけ調べるのに時間を割きたくない場合かの、その2つしかない。
カー雑誌でいうと、
ランエボとRX-8についてエンジンやパワートレインの違いを何も説明できない人がスポーツカーを買いたい場合には有用だし、
大企業の総務の人が明日までにレンタカーを用意してくれと言われて何でもいいから今すぐ決める場合にも有用だ。
格付けでいうと、
決算短信を読んでも何が書いてあるか全くわからないまま投資先を選ぶ場合や、
信用力が高い相手に銭を貸すときのようにもともと安全で利幅が少ないために労力をかけて調べても実入りが期待できない場合には有用だ。
たとえば企業年金担当者みたいな場合には存在価値は大変高い。
しかし!
我々個人投資家はそうではない。
素人なりにまがりなりにも自分で分析して判断しようとする。
あえて言えば、実態と格付けの等級が乖離している場合に、後で等級が動いたのに踊らされる人の動きを予測するためだけに必要だ。
仮にどっかのカー雑誌で、日産スカイラインとヒュンダイクーペがどちらも同じく高評価だったからといって、それで安いほうのヒュンダイクーペを買うような人がいたら・・・
その人はエンスーからは二度と車好きとは見てもらえないだろう。
先日、ムーディーズが韓国のソブリン格付けを日本や中国と同じ等級に引き上げたようだが・・・
あなた、それで韓国国債を買いだと思いますか?
追伸:
これまで時々書いている韓国経済特有の危なっかしさを除いたとしても、
ウォン安政策による通貨の減価の速さの問題や、
長期国債の金利が政策金利にほぼ等しいという大変いびつなイールドカーブになっているという問題がある。
ネットでは、格上げと同時に韓国国債の利回りの高さを自慢した韓国系新聞のアタマの悪さが突出して目だっているが、わたしとしては日本国債とのスプレッドよりもイールドカーブの極端ないびつさのほうがもっと気になる。
それから、韓国輸出入銀行が個人向け円建て社債を発行しているのだが、それが個人投資家としての肌感覚で少しヤバげなニオイを感じる。
仮に韓国の実力が格付けの等級に等しかったとしても、仮に韓国特有のリスクを除いたとしても、それでも今の利回りでは韓国国債などいらんというのがわたしの判断だ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E7%94%A8%E6%A0%BC%E4%BB%98%E3%81%91
> 信用格付(しんようかくづけ、英: credit rating)は、金融商品または企業・政府などの信用状態に関する評価を簡単な記号または数字で表示した等級である。
信用格付けとは何か?
それを可能な限り教科書的に書くと、↑このようになる。
(以下、格付けと略す)
もっとヌルく書くと、投資先の状態が良いか悪いかの判断をやってくれるものだ。
格付けは有用なのか?
格付けが高いのに利回りが高い債券に投資すれば勝てるはずで、格付けが低いのに利回りが低い債券には近づかなければ負けないはずだというのが教科書的なツジツマで、あなたがそのように売り買いしたいのであれば有用である。
(それが株であっても考え方はだいたい同じ)
しかし!
わたしはそのような投資はしない。
投資先の状態が良いか悪いかの判断を、自分の眼でしないで買うことのほうが、よりリスクがあると思っているからだ。
格付けとは、カー雑誌のレビュー記事に似ているところがある。
その車の良し悪しの判断をライターが代りにやってくれるからだ。
個人がアクセスできない内部情報にも時としてアクセス可能で、その一般非公開情報には価値があるという意味においても、格付けとカー雑誌には共通点がある。
しかしだね・・・
とある改造系の有名なカー雑誌で、
「ランエボとRX-8だったら、ランエボのほうが馬力があるからランエボのほうがいい」
などというレビューがオオマジメに書かれているのを見て、バカバカしくなり、以降その雑誌を見るのをやめた。
似たような話だが、ミニバン系の雑誌で、
「ダブルウィッシュボーンとストラットだったら、ストラットのほうが荷物が積めるからストラットのほうがいい」
などというレビューをしていたヤツまでいる。
こんな雑誌が我が家にあったら自分までその程度だと思われかねないので絶対に買いたくない。
そんなヤツのレビューをあてにして買うより自分で判断したほうがマシだとは車好きなら誰しもがそう思うはずだ。
レビューワーの程度の差はあれ、格付けも同じようなものではなかろうか。
では、格付けは存在価値は無いのか?
格付けが有用な場合は、自分で判断できないほど知識がない場合か、自分で判断できるだけ調べるのに時間を割きたくない場合かの、その2つしかない。
カー雑誌でいうと、
ランエボとRX-8についてエンジンやパワートレインの違いを何も説明できない人がスポーツカーを買いたい場合には有用だし、
大企業の総務の人が明日までにレンタカーを用意してくれと言われて何でもいいから今すぐ決める場合にも有用だ。
格付けでいうと、
決算短信を読んでも何が書いてあるか全くわからないまま投資先を選ぶ場合や、
信用力が高い相手に銭を貸すときのようにもともと安全で利幅が少ないために労力をかけて調べても実入りが期待できない場合には有用だ。
たとえば企業年金担当者みたいな場合には存在価値は大変高い。
しかし!
我々個人投資家はそうではない。
素人なりにまがりなりにも自分で分析して判断しようとする。
あえて言えば、実態と格付けの等級が乖離している場合に、後で等級が動いたのに踊らされる人の動きを予測するためだけに必要だ。
仮にどっかのカー雑誌で、日産スカイラインとヒュンダイクーペがどちらも同じく高評価だったからといって、それで安いほうのヒュンダイクーペを買うような人がいたら・・・
その人はエンスーからは二度と車好きとは見てもらえないだろう。
先日、ムーディーズが韓国のソブリン格付けを日本や中国と同じ等級に引き上げたようだが・・・
あなた、それで韓国国債を買いだと思いますか?
追伸:
これまで時々書いている韓国経済特有の危なっかしさを除いたとしても、
ウォン安政策による通貨の減価の速さの問題や、
長期国債の金利が政策金利にほぼ等しいという大変いびつなイールドカーブになっているという問題がある。
ネットでは、格上げと同時に韓国国債の利回りの高さを自慢した韓国系新聞のアタマの悪さが突出して目だっているが、わたしとしては日本国債とのスプレッドよりもイールドカーブの極端ないびつさのほうがもっと気になる。
それから、韓国輸出入銀行が個人向け円建て社債を発行しているのだが、それが個人投資家としての肌感覚で少しヤバげなニオイを感じる。
仮に韓国の実力が格付けの等級に等しかったとしても、仮に韓国特有のリスクを除いたとしても、それでも今の利回りでは韓国国債などいらんというのがわたしの判断だ。