菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

スノボ

2008年01月31日 | Weblog
 
今日は予報に反して結構晴れました。
このあたりの天候は本当にわかりません。
おそらく気象予報士泣かせエリアかも知れません。

以前にもお話しましたが、2,000m級の山々に囲まれているせいでしょうか、あまり予報が当たらないのです。
晴れの予報なので起きてみると曇っていたり、雪というのでのんびりしていると朝方晴れていたりすることが良くあります。
それも、いつも良い条件にはずれてくれれば良いのですが、そうは行かないところが歯がゆいところです。

昨日は合間を見計らって、スタッフMちゃんをつれてスキー&スノボに出かけました。
時間的にそれほど余裕があるわけでは無かったのですが、少しは体を動かそうと当初の予定を決行しました。
場所は白金PHスキー場で、ほとんどプライベートゲレンデ。
ただ、滑走距離が短いのであっという間に下りてしまいます。
リフトに乗る時間の方が長いので、もう少し長距離がほしいところ。
でも、自宅から30分でゲレンデというのは都会の方にとってはあこがれの的、あまり贅沢は言えません。

この写真のボーダーはスタッフMちゃん。
やはり若いと上達が早い。

私のスキーの腕前はというと、滑りながらのこの撮影結果を見ると自ずと想像できると思います。
次回は来週出かけます。

気象現象 その2(ひがさ)

2008年01月28日 | Weblog
 
今日の美瑛も曇りです。
それでも昨夜は10cm程度雪が降ったようです。

早朝、除雪車の音で目が覚めました。
と同時に、なんか少し飲み過ぎた感じが・・
実は昨夜は特別な日(?)で、夕方からスタッフ達と一緒に出かけました。
お目当てはイタリアンレストランの「オステリア・バローレ」。
美瑛の白金街道沿いにあるこのレストランは、昨年新規にオープンしたお店で、店内はシックでとてもお洒落です。
オーナーシェフのS氏とは以前からのお付き合い。
機会があるごとに利用させていただいています。

何が特別な日かって・・
実は昨日は5?回目の誕生日でした。(おめでとう。パチパチパチ)
特別にオーダーしたディナーと美味しいイタリアワインを存分に堪能させていただきました。
地元だと無理も利いてくれるので良いですね。
美瑛でもこんな食事ができるなんて、ほんとありがたい。
S君、何時までもがんばってね。応援しています。

さて、あまりにも前文が長くなってしまいましたが、今日の写真は昨日の気象現象つながりで日暈(ひがさ)です。
以前に撮影しているもので、これに似たカットは今年の壁掛けカレンダーにも使用しています。
よく日輪(にちりん)などといいますが、正式には「ひがさ」あるいは「にちうん」というそうです。
この現象も気温の低い日に起こりやすく、薄い雲がかかっている状態です。

何れにしても幻想的な気象現象ですね。

<日暈幻想>MAMIYA 645AFD 45mm F-16

オステリア・バローレはこちら

幻日

2008年01月27日 | Weblog
 
今日は終日、細かい雪が降っていました。
雪原が汚い分、少し降って覆い隠してもらいたいところです。

この写真は昨日の夕方撮影したもの。
気象学的には幻日(げんじつ)というらしい。
HPなどで調べてみますと、

幻日(げんじつ)は太陽の横に明るく見えるスポットで、太陽の右側だけや左側だけのときもあれば、左右両方に見えることもあります。
空中に浮かぶ氷晶(小さな氷の結晶)による現象ですが、氷晶が平たい六角板状で六角形の面が水平にそろっていないといけません。
氷晶のひとつの側面から入った太陽の光がふたつ隣の側面から出る場合に、光は元の方向から約22度横にずれた方向に強く出てくるため、幻日は太陽から約22度離れて見えます。


私自身難しいことはよくわかりませんが、見た目は短い虹のような感じです。
美瑛では冷え込んだ日に良く見られます。
いままでもずいぶんと遭遇していますが、フィルム撮影の時はあえてカメラを向けるということはしませんでした。
気象現象ということもあり、被写体としての興味が無かったからです。
しかし、デジタルカメラになってから、このようなカットも積極的に撮るようになってきました。
簡単に言ってしまえば「手軽」ということでしょうか。

でも、作品づくりは今まで通り、小細工無しの直球勝負で行きたいと常々思っています。

《雪原の虹》CANON EOS-5D 70~200mm f5.6 RAW

川霧

2008年01月26日 | Weblog
 
今日も美瑛は快晴でした。

冬型の気圧配置にもかかわらず、昨日の予報通り朝から快晴になりました。
一昨晩は猛烈な風が吹き荒れましたが、その後も降雪はいっさい無し。
札幌では大雪だというのに、このあたりはどうなっているのでしょうか。

ともあれ今朝もご案内で撮影に出かけました。
気温は氷点下24度。
このところの低温で体はずいぶん慣れてきているとはいえ、外に一歩出ると鼻が一瞬凍り付くのがわかります。
深く息を吸い込むと、空気が冷たいせいか肺が拒否反応を起こしてむせてきます。

雪原が荒れているので、今朝は割り切って川縁を狙いました。
期待していたダイヤモンドダストはほんの一瞬しか見られませんでしたが、霧氷のついた木立やもうもうと立ち上がる川霧を狙うことができました。
足先がジンジンと痛いほど冷えていましたが、夢中でシャッターを切り続け、食事に戻った時間は遅く9時を回っていました。

この時期それほど見せてはくれない「凛」とした風景を、十分に堪能することができた一日でした。

<霧氷の川縁> MAMIYA 645AFD ZD-Back 55~110mm F-16 RAW

風紋

2008年01月25日 | Weblog
 
昨日はどこもかしこも大荒れ状態でしたが、美瑛はなぜか穏やかでした。
しかし、ブログを書き終えてから急激に風が吹き始め、朝方まで強風が吹き荒れました。
夜明けとともにようやく風は収まりましたが、降雪が無かったのが幸いしたかも知れません。

それでも今日は予定のご案内があり、暗いうちから出かけました。
雪原が薄明かりに照らし出されるにつれて、強風の爪痕があちらこちらにあることに気づくにはそれほど時間はかかりませんでした。
「そういえば以前もこんな風景を見たな。」
それは決まって台風のように発達した低気圧が去った後の光景です。
あの美しい丘は何処に行っても見られません。
これが北国の冬なんです。
決して甘く見ているつもりは無いのですが、これが現実です。

でも、気を取り直して今そこにある風景を直視することにしました。
やはり自然の猛威は人間の想像を遥かに超えています。

その驚異を、まざまざと感じ取った一日でした。

《強風の跡》CANON EOS-5D 70~200mm f11 RAW

大荒れ

2008年01月24日 | Weblog
 
日本中が大荒れのようです。
札幌や千歳はもちろんのこと、釧路でも大雪に見舞われているとのことです。
今日からご案内が続きますが、今夜美瑛入りするお客様でも飛行機が大幅に遅れ、まだ千歳にいると先ほど連絡が入ったほどです。

では、美瑛もさぞかしひどい状態とお思いでしょうが、今日は曇り時々晴れ。
そのような気配はみじんも感じられませんでした。
以前も書いたことがあるのですが、高い山々に囲まれたこの地域は意外なほど穏やかです。
普段の冷え込みが厳しい分だけ、神様がハンデを付けてくれているのかも知れませんね。
当然晴れといってもスカッとした冬晴れではありません。
多少太陽がのぞく程度で、欲求不満になりそうな空模様です。

この写真は先週札幌に行く前日に撮影したものです。
やはり晴れてくれるとメリハリがあっていいですね。
この写真ではわかりづらいのですが、中央の黒い建物は牛舎のサイロです。
北海道らしい冬晴れの風景を捉えたカットで、次の晴れ間が待ち遠しい限りです。

《冬晴れの丘》CANON EOS-5D 24~105mm f11 RAW

アート写真最前線

2008年01月22日 | Weblog
 
昨夜遅く、札幌から戻りました。

札幌入りしたのは19日の早朝ですが、今シーズン初めての最高積雪ということでかなり混乱状態でした。
それでも駅に到着したのは予定より30分ほど早い8時半頃。
前回ご案内させていただきました、フォトコンテストの入賞作品展の展示とPRを兼ねてパネル展を行いました。

それと同時に今回のメインは(いずれも大事な用件ですが・・)所属している「NPO・北海道を発信する写真家ネットワーク」主催の「アート写真最前線」というセミナーに参加することでした。
普段ご無沙汰している道内の作家達とも会うことができ、会場は更に熱気あふれるものとなりました。
講師は東京・目黒でアートギャラリーを経営する第一人者H氏。
4時間ほどのレクチャーでしたが、あっという間に過ぎてしまいました。
いろいろと身にしみる事が沢山あったのですが、特に印象に残った言葉は次のような内容です。

作家として一番大切なのものは何か?
1)プロ意識
2)知的性
3)性格
そして
4)才能・能力

前回は「如何に感性を高めるか」ということをお話しましたが、ハードルが一気に高まった感じです。
特に「知的性」などといわれても・・。
感性を磨くには「食」にあり、と勝手に解釈してお話ししましたが、知的性などを磨くには一朝一夕に構築されるものではありません。

う~ん、かなり難しい課題だ。
でもこんな時こそ「やはり飲んで食べて考えてみる」
これしか私には思い浮かびません。

どなたかわかる方ご助言を~。

《淡い日の出》CANON EOS-5D 24~105mm f8 RAW


光と影

2008年01月18日 | Weblog
 
今日は予報では昨日に続き晴れということで期待したのですが、起きてみると曇り空。
出かけるモードになっていたので、一通り回ってみました。
何かしら撮れるだろうと思ったのですが、昨日のコントラストの高い風景を見てしまうと何となく今日はフラット。
ほとんどシャッターを切らずに戻ってきましたが、皮肉にもその頃から日が射してきました。

この写真は昨日撮影したカットです。
フィルムではすでに撮っていますが、デジタルでもおさえようと撮影したものです。
写真はよく光と影などといわれますが、全くその通りですね。
光が回っていないと撮れないカットも(曇り空の日)沢山あるのですが、やはり光があった方が力強い表現が可能になってきます。
影の部分などをうまく使うと、よりダイナミックな写真になるからです。


話変わりますが、
明日、明後日と札幌でフォトコンテストのパネル展が行われます。
すでにご案内しておりますが、シーニックバイウェイ北海道、みち・沿道景観フォトコンテストは今年度で4回目を迎えました。
1回から4回までの上位入賞者の作品を、一堂に会してパネル展示を行うものです。(ポスターパネル仕上げ)
すでに入賞作品のプリント出力は終わっていたのですが、制度説明パネルなどのデータが送れていて、メールで送られて来たのが昨日深夜。
今日の午前中に出力して、先ほどようやく準備が整いました。
明朝出かけるばかりです。

場所は札幌駅構内のインフォメーション広場。
結構なボリュームで見応えのある作品展になると思います。
近郊の方は是非ご高覧下さい。

《青い影》CANON EOS-5D 24~105mm f11 RAW

超ハイソな夜

2008年01月17日 | Weblog
 
今日は久しぶりの快晴。
昨日は夕方から一気に晴れ上がり、そのまま朝を迎えました。
そのためか早朝はかなり冷え込みました。
出かけるときに車外の気温を計ったら、なんと氷点下25度。
放射冷却現象が起こったようです。
でも、大地は久しぶりに北国の美しい冬景色を披露してくれました。

今朝撮影した写真は次回にお見せすることにして、話題は前回からの続きです。
といっても今回は写真ではなく、またまたワインの話です。
(いつも食べ物や飲みのもの話の方が多くて申しわけありません)

写真はずらっと並んだ豪華シャトウワインの数々です。
奥の方にはシャトウ・マルゴーやシャトウ・ラフィット・ロートシルト、また中頃にはシャトウ・ムートン・ロートシルトなどが並んでいます。
どこかの試飲会?もしくは展示会?
いやいや、これをディナーでいただくという超ハイ・ソサエティなパーティに準備されたものです。
それもたったの10人ぐらいでいただくんですよ。(す、すごすぎる・・)

そんな夢のようなパーティですが、なぜか私しもご一緒させていただけるのです。
このパーティは撮影のご案内の一環なのですが、そのいきさつをお話しするとなると長くなってしまうので省略しますが、とにかくすばらしい時間を主催の皆様と過ごすことができます。
美味しい食事に美味しいワイン。最高の取り合わせですね。
ムートンのグラスを片手にレクチャーさせていただくなんて、なんと贅沢な話でしょう。

やはり感性を磨くには食にあり・・
などとまたまた勝手な講釈を言ってますが、次回またお誘いをいただく条件は、「自分自身の感性を常に磨いておくこと」

これが一番のプレッシャーになってきますが、ワインの為にがんばろう。


キーストーン収差。

2008年01月15日 | Weblog
 
今日の美瑛は雪、時々曇り、のち晴れという、いつものめまぐるしく変わるパターンでした。
猛烈に降ったかと思うと、パッと晴れたりします。
偏西風に乗ってくる雪雲が、かなりのスピードで通り過ぎるからです。

昨日はレンズのディストーションの話をしましたが、キーストーン収差、あるいはパースペクティブの歪みといった方が正確だったかも知れません。
キーストーンはデジタルセンサー面、あるいはフィルム面に光軸が平行にならないときに起こる現象です。
ほとんどの写真は光軸がずれているのですが、それほど気になりません。
しかし、垂直に立っている被写体などを撮ると目につく時があります。
上の方がしぼんで見えたりする歪みで、高層ビルなどを下から見上げて撮影すると良くわかると思います。
レンズの欠陥ではないのですが、ほんの少しの収差の場合などはない方がすっきりとした写真になります。
アップしているカットは補正前のもので、カラ松の左右の幹の上部が何れもセンターよりにゆがんでいます。
下の写真と比較していかがでしょうか。
キーストーン修正している方が安定感が出ていると思いませんか。(私だけかも・・)

現在ではこのような収差はPC上で修正できるようになりました。
では、フィルムカメラを使っている方はどのような撮り方を?
大型カメラではあおりを使って補正しますが、35mmカメラなどの場合はシフトレンズを使うという方法があります。(商品化されているのは一部のメーカーのみ)

でも結論から言いますと、風景ではそこまでしてわざわざ撮るようなカットは滅多にないと思います。

今日はそんな方法もあるというお話しでした・・・。