菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

麦刈り進む

2011年07月31日 | Weblog
 
美瑛はこのところの好天続きで、秋蒔き小麦の刈り取りが進んでいます。
ただ、寒波が入り込んでいるせいか、夕方に夕立が起きるといったパターンが続いています。
午後になると決まって暗雲が立ちこめて、この雨雲の張り出しとの競争です。

およそ8割程度は終了しているでしょうか。
その後は残った茎の部分を天日干しにしてロールにするのですが、今年は乾燥しているのかこちらも一気に進めてしまいます。
刈り取り、ロール作り、そして搬送と、まるで流れ作業のように行い、あっという間に終了してしまいます。
このままではロールのある風景をじっくり撮影するのは極めて困難な状況。
8月中旬頃行われる、春まき小麦の収穫に再度期待するしかなさそうです。

Canon EOS5D MarkII EF24-105mm F11 AE

シロートモデル

2011年07月30日 | Weblog
 
昨日はうだるような暑さの中、モデルさんを入れての撮影会。
依頼内容はというと「バーベキューハウスで家族揃ってうまそうに食べている写真」、でした。
予算的な事もあり、モデルはシロートさん。
ということで、知り合いのご夫婦とそのお子さん達に出演してもらうことにしました。

ストロボを持ち出したのは久しぶりで、とあるオーベルジュのディナー撮影以来何年かぶりとなります。
使い方も忘れていて、再度取説に目を通していざ出発、バーベキューハウスに向かいました。
家族みんなでの撮影は順調だったのですが、最後にオリジナルのソフトクリームを食べているというシーンがなかなかうまくいきません。
ソロ撮影になったら照れて、どうしてもカメラ目線になってくれないのです。
親御さんがカメラ背後から懸命に促すのですが、上を向いたり下を向いたり、はたまた脇を向いたりと・・
気温は30度を超す猛暑。
ソフトは無情にも溶け出すので、何度取り替えたことか。

何の問題もなく撮れるだろうと思っていたのですが、意外なところでつまずいてしまいました。
どうにかこうにか撮ったのがこのカット。
やはりシロートモデルさん、ちょっと難しかったかな。
でも、なぎちゃん(下)こうちゃん(上)、暑い中お疲れ様でした。

Canon EOS5D MarkII EF70-200mm F2.8 AE


怪しげ

2011年07月29日 | Weblog
 
キジバト観察でしきりに上を見ていると、何やら怪しげな巣があることに気づきました。
大きさは10cm弱で、まるでトックリを逆さまにしたような形です。
ネットで調べてみると、トックリ蜂の巣に似ています。
こんな形の巣を見つけたのは初めてで、もっと詳しく調べてみると何とコガタスズメバチの巣であることが判明しました。

「スズメバチの巣は作りかけのころはトックリ蜂の巣に似ているので要注意。最初の働きバチが羽化するまでの約1ヶ月半位は,女王バチが一匹で巣作りと子育てをします。」
ということです。

ここは玄関先で常に人が出入りするところ。
何もこんな所に巣を作らなくても・・

これ以上大きくなると、かなり危険なので駆除することにしました。
おそらく巣の中には女王蜂一匹のはず(たぶん)
遠くからですが、恐る恐るジェットアースを噴射。
一度噴射しては玄関まで逃げ戻るという作業を3回ほど行いました。
そうしたら、3度目の噴射後やはり出て来ました女王蜂が。
巣の外側まで出て周りをクンクン、でも何事も無かったかのようにまた巣に戻ってしまいました。
でも、存在することを確認。
今度は以前よりかなり巣に接近、再びジェット噴射開始。
さすがにたまらんとばかりに女王蜂は退散。
そのすきを見て、準備していた長い棒で一気に撃破・・・
(ほんとうに怖かった・・)

無残にも粉々に舞い散ってしまった巣。
残骸を確認したら、やはり中には小さな蜂の巣が出来上がっており、働き蜂のタマゴが生み付けられていました。
その蜂たちが孵り、また更に蜂たちを増やし、どんどん大きな巣を造り上げるんでしょうね。

その後、女王蜂が舞い戻ってきて巣を探しているようでしたが、しばらくして諦めたのか何処かに行ってしまいました。
ちょっとかわいそうなことをしてしまいましたが、これも致し方ないところ。
自然界で生きるには、食うか食われるかなのだ。(ちょっと大げさか)

こんどは何処か邪魔の入らないところで子育てしてもらいたいと願いました。

ヤマバトその後

2011年07月28日 | Weblog
 
美瑛は好天続きです。
昨日は一時雨がぱらついた地域もありましたが、ここ10日間くらい全く降っておりません。
今は麦刈りの最盛期なので降ってもらいたくないと願ってはいるでしょうが、このまま降らないと逆に雨不足が深刻になりそうです。

さて、ヤマバトその後ですが、やはり抱卵しているようです。
巣も立派になり、下からのぞき込んでも見えなくなってしまいました。
ただ、ヤマバトの尾だけは常に見えている状態なので間違いないでしょう。
このヤマバト、実は正式名称はキジバトで、別名がヤマバトのようです。
私はキジバトという鳥は別に存在すると今の今まで思い込んでおりました。ゴメンナサイ、キジバトさん。
「繁殖期はほぼ周年で、1回に2個の卵を産む。抱卵日数は15-16日。抱卵は夕方から朝までの夜間は雌、昼間は雄が行う。雛は孵化後、約15日で巣立つ。
一般的には番(つがい)で見うけられることが多いが、繁殖がうまくいかなかった場合は、1シーズンで番を解消するパターンも多い。」(wikipedia)

ということで、抱卵から約1週間。
あと1週間ほどで雛がかえりそうです。
このところ気温は上がるのですが比較的涼しい風が吹いているので、抱卵も少しは楽そうです。
順調に孵ってくれればと願っています。

フイルム撮影の醍醐味

2011年07月27日 | Weblog
 
撮影案内をさせていただく方は、デジタル時代といってもフイルムで撮影される方々もかなりいらっしゃいます。
フイルム時代から写真を撮っているという、ベテランの方が多いのが大きな要因の一つといえます。
そんな中で、撮り終えたフイルムのチェックを依頼される方も多くいらっしゃいます。
もちろんご案内時にも現場の状況説明やファインダーを覗いて直接ご指導致しますが、出来上がりの露出や構図などを再チェックしてもらいそれを元に反省材料にするということでした。

今回も同様に送られてきたフイルムチェックを行っていたら、思いもよらない発見がありました。
二つ前にアップした写真は今年の6月にフイルムで撮影されたTさんの赤麦畑の写真で、一つ前が以前ブログでもご紹介した私のデジタルカットです。
いや~、驚きました。
撮影時間帯は落日5分前頃で、赤味がでるだろうと予想はしていたのですが、フイルムだとこんなにも赤味が増して写るんですね。
私は今でも時折フイルムで撮影することがあるのですが、すでに大半がデジタル、この発色を忘れかけていました。

これが正しい色とは言えないかも知れませんが、このカラーバランスの崩れがもたらす発色が、ある意味フイルム撮影の醍醐味です。
デジタルでもこの発色に近づくよう調整し直してみましたがどうでしょう。
綺麗には仕上がっていますが、デジタルでここまでやると何となく嘘くさい感じ。
最初からこの色を求めるのなら、やはりフイルム撮影に徹するべきなのか。

Canon EOS5D MarkII EF70-200mm F11 AE