菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

新雪もどき

2008年10月29日 | Weblog
 
今朝は一面の銀世界を願ってカーテンを開けたのですが、予想が外れてやはり雨。
前予報では昨日も今日も雪とのことでしたが、ミゾレ程度で冷たい雨が降るばかりです。
雪になるには湿度が大きく影響しているらしく、気温が下がっても湿度が高いと雨かミゾレにしかならないようです。
日中は多少日が射す時間帯もありましたが、終始雪雲が去来していました。

カラ松の色づきがいよいよ本格化してきました。
例年よりは少し早いような気がしますが、カレンダーを見てもあとわずかで11月。
ピークは11月5日前後ですから色づくはずです。
今週の予報も生憎ずっと雨、もしくは雪。
この時期、この落葉松だけを狙って撮影に来るカメラマンも多いのですが、昨日も書きましたがいっそのこと雪にでもなってもらいたいところです。
農家の方々にはちょっと不謹慎ですが、当方にも事情がありお許しを。
明日の朝に期待します。

(昨年撮影、新雪と白樺並木)
MAMIYA 645AFD ZD-Backdigital 105~210mm F-22 1/4 RAW


新雪降る

2008年10月28日 | Weblog
 
ついに新雪が来ました。
といっても、この写真は昨年のもの。
データを見ると10月13日ですから今年はだいぶ遅れており、それだけ暖かいのかも知れません。
でも、今日はついにミゾレが降り、明日はデカ雪だるまの予報が出ていますので、いよいよ正真正銘の冬将軍のお出ましです。

移住したての頃は待ちどおしかった雪ですが、もう10年以上経つと多少はうっとうしく思えてきます
これも慣れという心変わりの一つで、致し方ないところでしょうか。

でも、明朝は雪が積もっていればしっかりと撮影には出かけますよ。

MAMIYA 645AFD ZD-Backdigital 55~105mm F-16 1/15 RAW

カラシ菜と旭岳

2008年10月25日 | Weblog
 
昨日までの大荒れとは一転、青空が広がりました。

おそらく初めてだと思いますが、今秋、親子の木に隣接する畑でカラシ菜を蒔いてくれました。
満開になったらきっと美瑛らしいスケールの大きな写真が撮れるだろうと期待していました。
ところがちょうど東北や千歳方面の撮影と重なってしまい、戻ってからでは遅いと思い諦めていたのですが、なんとまだ満開にならず残っていました。
この時期のカラシ菜はやはり寒さのせいか発育が悪いんです。
およそ5部咲き程度でしたが、あまり贅沢は言えません。
青空になったら狙おうと思っていたところ今日はその絶好のチャンス。
それ行けとばかりに車を走らせたのは良かったのですが、現場に着いたら「もぬけのから」
たぶん今朝早くにスキ込んだものと思われます。(一昨日まではあったのに・・)
風景写真もシャッターチャンスが重要で、いつも理想通りに行くとは限りません。
ガックリ!!

MAMIYA 645AFD ZD-Backdigital 55~105mm F-16 1/8 RAW PL


「美しい村」放映日

2008年10月22日 | Weblog
 
今日、昨日と穏やかで、文字どおり小春日和となっています。
昨日は朝霧が出ていたので出かけるか迷ったのですが、先々週からの出張撮影の疲れが出ていたのかどうしてもその気になれませんでした。
それほど良い条件にはならなかっただろうと、勝手に出かけなかった理由を見つけて納得させたしだいです。(あまり感心できませんが・・)

白樺の葉が終始ハラハラと散っています。
おそらく裸木になるまではそう時間はかからないと思います。
愛猫のチャミちゃんも動くものに興味津々で、このところずっと窓辺でその様子を見ています。
ただ、明後日あたりから崩れるという予報で、雪交じりの雨になりそうです。
平野部でも積もるかも知れないということですが、いよいよ丘にも冬将軍到来か。
最後の彩りでもあるカラ松も色づき始め、丘の撮影も今シーズンの終盤を迎えようとしています。

PS
ハイビジョンのひととき「美しい村」放映日に変更がございました。
10月28日(火)とご案内しておりましたが正式には来月4日となりました。
放映を楽しみにされていた方には大変失礼してしまいました。

11月4日(火)19時~19時55分(BS-iにて)
是非ご高覧下さい。


渓谷の紅葉

2008年10月20日 | Weblog
 
週末から千歳、支笏湖、夕張方面を回り、先ほど戻ってきました。
紅葉はすでに終わりに近く、山頂付近は初冬の趣となっていました。
北海道の紅葉はあっという間に進んでしまいます。

この写真は岩手県・八幡平、八幡平温泉郷の一ノ又沢付近で撮影した紅葉です。
奥入瀬の紅葉には1週間ほど早かったので、八幡平まで足を伸ばすことにしました。
こちらは逆に標高が高くすでに終わっており、ここでの撮影は無理かとあきらめかけていた頃、麓付近でこの風景に出会いました。
特に渓谷を絡めた風景が好きで、唯一写欲が湧いた場所です。

渓谷も日本を代表する原風景。
美瑛にもブルーリバーがありますが、このところの護岸工事でそのほとんどがコンクリートで固められてしまいました。
このような渓谷がいつまでも残ることを祈っています。

MAMIYA 645AFD ZD-Backdigital 105~210mm F-16 1/2 RAW

心で撮る

2008年10月18日 | Weblog
 
美瑛はこの1週間で風景ががらり変わってしまいました。
秋も深まったというより、初冬に近いイメージが強くなっています。
我が家の白樺並木も葉を落とし始め、庭先は落ち葉で埋めつくされています。

この写真も青森の田園風景。
今まさに日が沈もうとした間際にこの風景に出会いました。
三脚をセットしてから約2~3分だったと思いますが、辛うじてカメラに納めることができました。
山間なので夕日に照らされたという色合いではないのですが、斜光に美しく映えています。

このような写真はいわゆる「心で撮る風景」
私の場合、場所が変わってもそのスタンスは全く変わりません。
美瑛に来られるカメラマンで、「美瑛は何処を撮っても絵になりますね」「地元には良い被写体がないんですよ」とおっしゃる方がいます。
確かに美瑛はお膳立てはできていますが、写真を撮る難しさは一緒です。
景観や形にとらわれない、いわゆる「心で撮る」ということを心がければ、きっと皆さんの近所でも新たな発見があると思いますよ。

CANON EOS-5D 24~105mm f11 AE RAW

日本の原風景-01

2008年10月17日 | Weblog
 
昨夜遅く美瑛に戻ってきました。
青森に出発したのが10日の夕方でしたからほぼ1週間。
苫小牧から八戸までフェリーでおよそ8時間、当初の予想より結構時間がかかるのには驚きでした。

奥入瀬や十和田湖付近は1週間ほど早い状態でしたが、八甲田山はちょうど紅葉のピーク。
北海道以外の紅葉風景を存分に堪能することができました。
紅葉の写真は何れアップするとして、さしあたっては日本の原風景「たんぼ」です。
田の写真は以前はかなり撮影していましたが、美瑛にきてからというものしばらくカメラを向けておりません。
というより、撮る場所が無いといったほうが良いかもしれませんが、久々の田の風景は新鮮でした。

この写真は弘前から八甲田に上る途中の道沿いで撮影したもの。
昔ながらの方法で刈り取った稲を杙に積み重ねて干しています。
田舎育ちの私にとってこのような風景を見ると、懐かしさと同時に郷愁をも感じられ好きな被写体の一つです。

田そのものは非常に地味で泥臭い風景ですが、少しでも上品に仕上げられればと思っている被写体でもあります。

MAMIYA 645AFD ZD-Backdigital 55~105mm F-16 1/8 RAW


ブルーリバー

2008年10月10日 | Weblog
 
随分秋が深まってきました。
事務所前の白樺もすっかり黄葉して、すでに葉が散り始めています。
昨年もブログで落ち葉の話題を書いた覚えがありますが、早一年あっという間に過ぎようとしています。

さて、今日もブルーリバーの話題です。
折に触れて取り上げていますが、今回は紅葉絡みです。
白金方面に出かけると必ずといっていいほど立ち寄りますが、以前から数多く撮影しているということもあり滅多にカメラを向けることがなくなりました。
この写真は前回のブログでアップしたカットと同じ日に撮影したもの。
あたりはすでに薄暗くなっていましたが、妙に白樺(ダケカンバかも知れません)の幹の白さが印象的で久々にカメラを向ける気になりました。
薄暗く木々の奥まで光が回っていないのが逆に幸いしており、よりコントラストが高く見えていたのだと思います。

よく曇り空や薄暗い時は発色が悪いなどと思っている方もいますが、条件が悪いほど良い色に仕上がる場合もあります。
デジタルになって撮影スタンスは多少違ってきてはいますが、狙いはフイルムとまったく変わりません。
露光時間は約2秒、いずれカレンダーなどに使用したいと思いながらシャッターを切った一枚です。

MAMIYA 645AFD ZD-Backdigital 105~210mm F-11 2sec RAW

追伸、
これからご案内を兼ねて青森取材に出かけます。青森はおおよそ7~8年ぶり。
どんな風景に出会えるかとても楽しみにしていますが、現地で時間が取れればブログでご案内いたします。
(たぶん毎晩飲んでるかな・・)