真面目に稽古をしている。
今日も揃ったキャストは二人。
左: 大林さん 右: 石川さん
まあ、全員揃ったところで四人しかいないけど、
揃わないというのは、わかっていても心許ないもので。
今日、読み合わせを手伝ってわかったことは、
このお二人のセリフ量は、かなり多いということだ。
再演だし、もちろん知っていたはずだが、
……これほど多いとは意識していなかった。
これは大変だ。
過去にさかのぼって初演時のキャストの方にもお礼が言いたくなった。
まだ慣れてないこともあるけど、
二回も通して読むと、大林さんは呂律があやしくなり、
石川さんは「やりがいがある…」と唸っていた。
二人だけ、先に稽古をスタートしておいて良かった。
稽古場を出ると、お祭りをやっていて、
その賑わいに誘われて、私たちは向かいの神社へ。
後ろの大盛り焼きそばには目もくれず、
一番奥のご本尊の前まで辿り着くと、
公演の無事と、満員のお客様のお越しを、
神様にお願いしたのでした。
今日から一ヶ月後の公演「うらをかえせば」の稽古を始めた。
前回公演にも出演してくれた大林佳奈子さん(右)と、石川理恵さん(左)。
やっぱり二度目となると、いろいろやりやすいことが多いし、稽古も楽しい。
こういうとき、やっぱし劇団はいいなーと思う。
B.LET'S は演劇ユニットなので、終わればいちいち解散して、
公演のたびに出演者を集めるから、
解散のたびに寂しいし、
何より最初にお互いのことを理解するのにとても多くの時間がかかってしまう。
その点、劇団だとそんな時間はいらないのだから。
でも、意志疎通の時間がかからない反面、そこに甘えないようにしないとな。
これを書いてて急に実感した。
今回は二度目の人が多いからイイ距離を保って、面白いお芝居作りを目指そう。
そんな私の心配をよそに、彼女たちは相変わらず元気で、
その姿は、まるでこれからサイクリングに出かけるみたいに楽しげだった。
今から帰るのに……さあ始まるぞ! って感じです。
三年半前に書いた台本を書き直した結果、
初演より5ページ増えた。
同じ4人のキャストで前回公演より少し長いから、
時間にしたら20分ほど長いだろうか。
「急にやることがたくさん出来た」と
役者さんは言っていたけど、
もう少し台本に関しては粘らせてもらわないといけない。
これで行けると思って持って行ったけど、
やっぱりまだ書きなおしは必要で、
でもいつもみたいに大幅な変更はないだろう。
台本を読み終えるまで役者さんとても緊張していて、
読み終えた開放感に、日曜日の新宿の雰囲気が手伝って
……少し浮ついた写真になった。
そして、そろそろ他の準備もして行かなければいけない。
と言うと、微妙な空気になった。
これは私が稽古に入る前から思いつき、密かに喜んでいたことだ。
佐々岡さんは「さっさん」とか「さささん」とか呼ばれているし、
茜さんは本名を「さちこ」といい、
私は「さちお」という。
「……ああ。」
しかし、二人の反応は鈍かった。
「さささん」と呼ばれても「さっちゃん」と呼ばれたことのない佐々岡さん。
本名は「さちこ」でも今は「茜小雪」という名前で呼ばれる茜さん。
そんな二人に「滝本さん」としか呼ばれたことのない私。
密かに喜んでいた話題だったが、二人の微妙な空気に、
ようやく「そうでもない」ことに気付き、すぐに稽古に戻った。
今は本番直前、
とにかく練習をしなければ、練習を。
28日金曜日がお勧めです。お待ちしております。
やってきた演劇が違うので、やりたいことも違う。
それは、たった三人でもやっぱりそうで、
地面を平坦にするようなカンジで出ているところや、引っこんでいるところを滑らかにする。
それがプロデュース公演の難しさであり、面白さかもしれない。
言葉一つ取ってもそうで、
もう少し強くとか弱くとか言ったところで、強弱の付け方にも個人差があるから、
「今のが10だとすると4くらいで」とか、
今日は「戦地に赴くような気持ちで!」とも言ってみた。
そうして共通のイメージが浮かびやすい言葉を、いろいろ探してみるけれど、
私は言葉選びが上手くないので、日々、役者さんに汲みとってもらっています。
大衆演劇を見てきたお客様に、
カフェで行う、台詞が長く、動きの限られた芝居が、
どんな風に受け入れられるのか、楽しみであり不安ですが、
結局は、自分の出来ることを出来るだけやるしかありません。
さて、話はかわりますが…………
本日8月22日(土)から十月公演「うらをかえせば」のチケット予約の受付を開始します。
ご予約はこちらから→「うらをかえせば」チケット予約。
携帯電話はこちらから→「うらをかえせば」携帯予約。
稽古中もいろいろ進んでいます。
八月公演も十月公演も、ご予約お待ちしております。
会場となるBESSIE CAFEへ下見。
昼の様子。
ご夫婦お二人で切り盛りされるお店。
お店への愛情が伝わるこだわりの内装、
落ち着いた雰囲気。
お茶するだけでも、行ってみる価値アリです。
夜の様子。
もちろん、お茶するだけには、お芝居を見てから後日お出かけしていただいて、
今回はお芝居を目的にご来店ください。
劇場と違い思ったようには動けない、
思ったように声が出せない状況を、
どう効果に変えるか……現在、力を合わせて模索中。
一週間後に答えが出る予定ですので、
是非会場まで足をお運びください。
各回お席に限りがありますので、ご予約はお早めに……!
……稽古場では毎日、二人の女優がひたすら喋り続けています。
最近の茜小雪さんの悩みは、鼻の横に出来たニキビだ。
痛そうに、赤く、ふくれている。
そのために茜さんは、
何とか本番までに治そうと、塗り薬を肌身離さず持っている。
そうして一連の動作で、とても自然に鼻の右横に薬を塗る。
どちらかが台詞を忘れて芝居が止まった時も、ダメだしの途中でも、
流れる様に自然に、無駄のない動作で。
元来、日本舞踊をされているので、きっと所作に品があるのだ。
最初は気になっていたものの、あまりに自然な動きなので、
最近では全く気にならなくなり、
机の上に塗り薬がないと、
「アレ、小道具がひとつ足りないよ?」
と思うようになってきた。
……あ、もちろんそんな小道具はないのですが。
毎日の地道な努力のおかげで、
昨日より今日は、心なしか赤みは引いた様だ。
茜さんのニキビの回復と比例して、少しずつ芝居は立ち上がってきた。
いつも稽古されている芝居とは、きっと違うことをやっているはずなのに、
お二人ともしっくりと馴染んできて、本当に器用な役者さん達だと思う。
本番まであと10日。
この機会を大切に、がんばろう。
佐々岡美幸さんに、
人物紹介をしたいから写真を撮らして欲しいとカメラを向けたら、
こんな写真になった。
人前で演技はできても、改めて写真を撮られるのは恥ずかしいそうだ。
素の自分のまま人前には出たくないという役者さんは多い。
シャイな人だ。
だからそれとなく話ている振りをしながら、それとなくカメラを向けたら、
またこんな写真になった。
スキがない……。
呑気に話している様に見えるのに。
私もムキになって、「もういい加減にして下さい!」と
素早くカメラを向けたら……まあ、本当にもういいかもしれないけど
こんな写真になった。
素早い人だ。
演技中はスキだらけなのに。
「ほら、顔を隠すから同じ様なのばっかりになったじゃないか」、
と写真を見せたら、
「まあ、私ったら喫茶店のおばちゃんみたい!」と慌ていた。
今回の彼女の役柄は喫茶店の店主、
……それでいいんですよ。
お顔を確認したい方は是非BESSIE CAFEまでお越しください。
えっと……まあ、佐々岡美幸さんとはそんな人なんです。