B.LET'S 

「滝本Bログ」滝本祥生のブログです。B.LET'SのHP→http://blets.jimdo.com/

順番が違う

2008-07-29 00:44:02 | Weblog
今やらなくちゃいけないことの順番が、どうも間違っていた気がする。

目先のやるべきことを一通りメドをつけてみたら
一番難しくて、一番大事なことができてないことに急に気づいた。
そういえば私はいつでもそうだ。
一番大事なことは後回しにするし
一番話したいことはまわりくどいし、
一番したいことほど迷う。
わかっているのに……。

なんか気の利いたエピソードの一つも書きたいけれど、
やっと気づいたからには今度こそすぐにやらなくては。
思い出したらまた書きます。





アイス嫌い

2008-07-25 23:59:34 | Weblog
アイスクリームが食べられなくなった。
しかし私はアイスクリームが大好きだ。

数年前、テレビで見たスポーツ選手の「縁起担ぎ」の話しを真に受けて
私はアイスクリームを食べるのをやめた。
好きなものを断って願いを叶えたとか、そんな話だった気がする。
スポーツが苦手な私は、どうもスポーツ選手の話を特別に信じる傾向がある。

遊び半分で始めたものの、最初は結構辛かった。
アイスは眠気を覚ますにもいいし、手土産にも喜ばれる。
夏でも冬でもおいしい。

それでも慣れると平気になって、何事もなく暮らせていた。
しかし、外食に行った時や人から勧めれた時は困って、
理由を言うのも恥ずかしいし、とりあえず「アイス嫌いなんです」と答える。
珍しがられて理由を聞かれて、また適当に誤魔化す。
変な嘘をついているので居心地は悪い。
そのうちにマックシェイクはアイスの範囲に入るだろうかと考え始め、
シャーベットは? かき氷は? 冷凍パインは? などと考えているうちに
凍っているものはほぼ食べなくなった。

気がつくと「願掛け」で始めたはずのアイス断ちの理由が、
「初志貫徹」に変わっていた。完全に意地を張っているだけだった。
それでも食べずにいた。

でも数か月前、あるおじいさんが買ってくれたソフトクリームを食べた。
おじいさんの笑顔に、迷わず食べるしかなかった。
何年ぶりに食べたソフトクリームは、いつも通り冷たくて甘くて嬉しかったけど、
なんだかすごく悪いことをしている気持ちが残った。

それ以来、「アイス断ち」は止めた。
止めたけど今も食べる気にはならない。
毎日暑いので、コンビニに入るたび目につくけど、
食べるとどうにも罪悪感が残る。
おいしいのに。

次はアイス嫌いを克服しないと。


三組目

2008-07-22 22:42:55 | Weblog
今月は、合わせて三組の来客があった。

一人目は俳優ワークショップに参加していた石本さん。
二人目は千葉のお兄さんに会いにきた日名さん。
そして三人目はインプロワークショップに参加する木村さん。
みんな、一緒にお芝居を作った人たちばかりだ。
しかし、ひと月に三組も来客があると家なのか民宿なのか判らなくなる。

木村さんが参加していたワークショップには増田さんも参加していて、
せっかくだからと、彼女たちの稽古場の近くにある「ムーミン」のカフェへ。
こうして三人だけで会うのはたぶん2005年の公演以来で、
今はそれぞれ別々の場所に住んでいてなかなか会えないにもかかわらず、
ぜんぜん懐かしくないから不思議なものだ。
ワークショップを終えた二人は、疲れていて、高揚していて、反省していて、
一人で机に向かう私には、とてもイキイキ楽しそうに見える。

せっかく来たし久し振りだし。しかしまあ、いい大人がムーミンと記念撮影か…
と、とりあえず並んでみた私たち、シャッターを押し慣れた店員さんの
「はい、ムーミン!」の掛け声に思わず笑ってしまった。

夏はまだまだこれからが本番だけど、
一通りの来客が去り、私の夏はこれで終わったという気分だ。









610メートル

2008-07-19 02:48:54 | Weblog
これは休日前の六本木、最も中心部の交差点の写真で、
あんまり賑やかだから撮影してみたものの、全く雰囲気は伝わらなかった…。

六本木は時間が遅くなればなるほど、人が集まってくる不思議な町。
外人さんがとても多い。本当に多い。
ちょっと高い所から下を見下ろすと、「大都会」過ぎて少し感慨深くなる。
道路からいつも東京タワーが見える。

3年後、隅田川の付近に新しく「東京スカイツリー」というタワーが建つらしい。
高さが610メートルで世界一。
333メートルの東京タワーの2倍近い。
130メートルの京都タワーの5倍近い。

東京タワーに初めて行ったとき、近づいても近づいても、
全然近寄れない感じがした。
京都タワーを見て育った私には、それほど大きく感じた。
それの2倍……。
この街はいつも想像以上だ。

彼が音痴

2008-07-16 11:58:59 | Weblog
新宿に住む友人とは、月に一度程度会い
お互いの近況と仕事の進行状況を報告しあっている。
彼女は何事にも真面目で一生懸命、ハッキリ物を言う。
私はハッキリ物をいう人が好きだ。

「今日はちょっと落ち込んでるんだけど……」
「いつものことでしょ」
「だから愚痴っぽくなるかも知れないし……」
「普通じゃん」

簡潔で、さっぱりしている。
私は簡潔でさっぱりしている人が好きだ。

彼女の話はいつも突飛でスケールが大きい。
数年後の地球滅亡説や、世界は3次元ではなく126次元であること、
見たことの無い月の裏側について…
話の真偽はともかく、私の想像を超える話を悠然と語る彼女は、
とても頼もしくて新鮮だ。

そんな彼女にも悩みがあって、
珍しく落ち込んでいるので聞いてみると、
付き合って三年になるカレが実は音痴だったらしい。

どうして今まで気づかなかったの? と聞くと、
「だって高校の頃、彼はバンド組んでたんだよ!」
と、良くわからない答えを返した。
笑うと怒られるし、あまりに真剣に彼女が悩むので、
「どうすればプライドの高いカレを傷つけず、音痴を自覚させられるか」
仕事も月の裏側もそっちのけで、
まじめな私たちは、一日中とても真剣に考えた。

かもめ

2008-07-13 11:32:12 | Weblog
先日、見に行ったチェーホフの「かもめ」がすごく面白くて、
これは是非本が読みたいと図書館へ借りに行ったら無くてガッカリして
自宅の本棚を見たら並んでいてビックリした。
いつかわからないけど、私は買ったことも忘れていたし、読んだことも忘れていた。
自分の戯曲の読めなささにほとほと呆れる。
戯曲を読みなおして改めて、役者さんは基より演出の良さにも改めて感心した。

その次に見に行ったお芝居は、名前の通った人ばかりの共演だったけど
あまり面白くなくて、客席もガラガラだった。
久しぶりに会った友達を強引に誘って見に行っただけに、とても気まずかった。


最近はプロットを考えつつ、秋に予定しているお芝居を少しずつ書いていて、
やっぱり、このセリフを誰かが話すと信じられるだけで、
プロットやシナリオを書く時よりなんとも緊張感がある。

一緒にやる女優で友達のOさんは、
会うたびいつも、私の世間話を本当に楽しそうに聞いてくれて、
いまいち話が面白くない私としては、彼女の笑顔が真実かどうか
心配しつつ、とても嬉しい。
お客さんはもちろんだけど、まずは彼女の気に入ってくれる作品を書きたい。



パソコンが二つ

2008-07-09 01:12:10 | Weblog
ずっと調子の悪かったパソコンが、突然立ち上がらなくなった。
電気屋さんに持っていくと
「ハードディスクがダメになっているので、中身は全部諦めた方がいいですね」
と言われる。
あまりに他人事みたいに言い方で、そりゃ他人事だけど本人にとっては結構な一大事、
結局その足で新しいパソコンを買い、古い方と二台のパソコン担いで帰ってきた。

今まで、パソコンが壊れた壊れたと大騒ぎする人に対して、
余りに冷たい態度を取ってきたと反省。
ほとんどバックアップを取っていなかったので、
台本や、今かかわっている仕事の資料などが全部なくなってしまう。
そういえばバックアップはこまめにとった方がいいと誰かが言ってたっけ…
人の言うことを聞かなかったことをまた反省する。

空っぽの新しいパソコンを前に、さて困った困ったと思いながら
一夜明けてダメもとで古いほうのパソコンに電源を入れると、
ほんの30秒ほど立ち上がる。
昨日までは全くダメだったのに。
最後の力を振り絞るみたいに
立ち上がっては消え、また立ち上がっては消えるパソコンに
今までの乱暴を侘び、もっとがんばれと励ましながら、
その30秒ほどの間に、すこしずつコピーを取って、
ほとんどの資料を移し終えることができて一安心。

でもやりとりしたメールと、たくさんの人のメールアドレスはコピーできなかった…
本当にバックアップは取っておいたほうがいいのですね。