B.LET'S 

「滝本Bログ」滝本祥生のブログです。B.LET'SのHP→http://blets.jimdo.com/

芝居と鎌倉

2007-09-30 23:58:56 | Weblog
九月の中ごろに、即興劇を見に行ってきた。
最近活動が盛んなインプロのショーで、東京でも京都でもやっている友達は多い。
私も稽古に参加した事はあるけれど、お金を払って見るのは初めてだった。
十数人の俳優が何組かのグループに分かれ五分前後の即興劇を披露する。
気がつけば三時間半も経っていたのに、ちっとも長く感じなかった。
感心したのは、俳優さんの想像力はもちろん、お客さんの想像力。
道具も背景も何もないのに、舞台の状況がすっかり伝わっていることに驚いた。
私はそれが信用できずに、いつも説明の多い台本になってしまう。
一場の半分はだいたい説明台詞だ。
個人的には即興劇は好きだけど苦手で、
大学生の頃に友人や先輩と上演した即興劇が上手く行かなかったことが、辛い思い出となっている。
だから自分で企画する時は、まず台本と思ってしまう。
あのときの経験から書こうと思ったのかもしれない。

つい最近は「ロマンス」というお芝居を見に行った。
井上ひさしさんのお芝居は一度見たいと思っていたし、
大竹しのぶさんや、松たか子さんなどのキャストも豪華、
アントン・チェーホフの人生を歌を交えて、オムニバスに綴った内容だった。

全然更新しなかった9月をギリギリで振り返ってみたら、
いろいろな芝居を見ていた。
更新出来なかった理由は他にもあって、
私にとってはそっちの方が、もっと重要なのだけれど。

写真はもっと前に行った初秋の鎌倉、
中に入れる大仏様です。

「ウィキッド」

2007-09-19 21:59:51 | Weblog
先日、劇団四季のミュージカル「ウィキッド」へ行ってきた。

もともとトニー賞をとったブロードウェイミュージカルで、
「オズの魔法使い」の前日談を物語にしたもの。
トニー賞を取ってるのだから、セットは凄いし、音楽は凄いし、
面白いのは当たり前かもしれないけれど、
本当に細かなエピソードまで丁寧に丁寧に作られた、いいお話だった。
「オズの魔法使い」が好きな兄が、
アメリカ人の『オズの魔法使い』好きについて話していたけれど、
作者の人も大好きだったのだと思う、でないとあんな話はきっと書けない、好きこそもののナントカだ。
物語りも、もともとの「オズの魔法使い」を知っていることを大前提に語られている。

私も「オズの魔法使い」は結構好きで、
子供の頃、兄の本棚から文庫本をこっそり借りて読んだ。
「オズのオズマ姫」「オズのエメラルドの都」「オズのつぎはぎ娘」などなど、
続編がたくさん出ているし、面白い。
でも「ウィキッド」はこの続編とは全く関係が無い。

関西ではまだ上演されて無いけれど、
ユニバーサルスタジオジャパンで短縮バージョンが上演されているそうです。

なんだか……久しぶりの更新なのにただの宣伝になってしまった。


9月

2007-09-06 00:57:03 | Weblog
シナリオ学校のクラスが変わり、今では書いた物を自分で発表するようになった。
一回目の発表で中途半端な作品を書いて行った私はその後反省し、今はきちんと書いている。
きちんと……課題に即し、テーマを決め、丁寧に書いている。
発表することは緊張するけど楽しい。
やっぱりお芝居はお客さんあってのものだと思う。

いい加減に書いた作品にダメ出しされると言い訳したくなるのだけど、
一生懸命書いた作品へのダメ出しは素直に聞けるから不思議だ。
前のバイト先の、二階の居酒屋さんの厨房にマスターの手書きの文字が貼ってあった。
「中途半端はグチが出る、
 一生懸命だと知恵が出る、
 いい加減だと言い訳ばかり」
さすがマスター。……改めて肝に銘じておこう。

先日、劇団MOPの「エンジェル・アイズ」を見に行ってきた。
このお芝居を見るのは三度目、初めて見たのは大学生の時だった。
兄の勧めで仕方なく行った大阪の小劇場、その帰り道の興奮を、今でもはっきり覚えている。
小劇場での劇団のお芝居を見たのはその時が初めてだった。

だからとても感慨深かった。
半ば強引に誘い連れて行った女の子は、あの時の私と同じ位の年齢で、
劇団のお芝居を見るのはこの作品が初めてだと言っていた。あの時の私と同じだ。
あの時の私と同じ様に、「演劇って面白いですね」と嬉しそうに話していた。