「おめでとう」というスタンプと一緒に、母から送られてきたおじいちゃんの写真。父方のおじいちゃん。
たぶん敬老の日だからかな。
敬老の日って、「おめでとう」っていうのかな。
LINEを覚えた母83歳の行動は謎だ。
ちなみに一緒に写っている子供は、私の知らない子供たち。
親戚だと思うけど誰だろう。
そういえば、数日前はおじいちゃんの命日だった、もう何回忌になるんだろう。
おじいちゃんは、私が子供の頃に亡くなった。
ヘビースモーカーで、とても厳しい人だった。
私たちには優しかったけど。
囲碁をよくやっていた。
でも私はやり方が分からなかったので将棋を教えてもらった。
書いててわかったけど、将棋の駒の動かし方を最初に教えてくれたのはたぶんおじいちゃんだ。
おじいちゃんも、おじいちゃんの息子である私の父も亡くなり、写真を送ってきてくれた母はおじいちゃんより年上になった。
みんな昔は若く、順に年をとり、亡くなって行く。
何となくは知っていたけど、本当にそうなるんだなって、今でも時々信じられない様な気持ちになる。大人になるってもっと確かなものだと思っていた。
きっと今日は敬老の日で、母は誰かに昔の写真をデータにしてもらって、嬉しくて私にその写真を送ってきたんだろう。
敬老の日がおめでとうかは分からないけど、お年寄りは敬わないといけないことは分かる。
お年寄りは未来の自分でもあるから。
おじいちゃんのことを今日思い出せてよかった。
今日も台本を書いている。
決めなくてはいけないことや、打ち合わせで立ち止まるけど、何より書いていて息詰まるけど、1行ずつでも進めなければ。
もうすぐ稽古が始まる。