B.LET'S 

「滝本Bログ」滝本祥生のブログです。B.LET'SのHP→http://blets.jimdo.com/

お友達締め切り

2007-10-23 02:32:01 | Weblog
今月いっぱいで書き上げる予定のシナリオの、
二度目の「お友達締め切り」が終わった。
「お友達締め切り」とは「何日までに書くから」とお友達に約束し、
お願いして読んでもらう、甘くて易しい締め切りのことだ。
一度目はシアトル帰りの木村さんに、
二度目は漫画家を目指すお友達に読んでもらった。
彼女とは月に何度か会い、互いの作品の進み具合を確認し、進みが遅かった方が
お茶を奢るルールとなっている。
大事なのは、人に渡し客観的になれることで、
甘くて易しい締め切りには、辛く厳しい自分の目がどうしても必要となる。
とは言っても、やっぱり自分には甘くなってしまうけど。

とにかく少しはメドが立ってきた。
次は本当の締め切り。
せっかくの機会なので、後悔しないよう最善を尽くそうと、
お友達と約束してきたところだ。







言葉

2007-10-13 11:20:06 | Weblog
知り合いのお芝居を見に出かけたら、京都の劇作家で演出家の山岡さんと会った。
人の多い東京で、偶然知り合いに会うことは考えられず、
街で名前を呼ばれることなど絶対にありえないと思ってぼんやり歩いている私は、
すっごく驚いて、とても嬉しかった。
一人で行った海外旅行先の美術館で、日本人を見つけた時の感覚とよく似ていた。

京都から垣脇さんが泊まりに来て、
たまたま仕事が休みだった私は、忙しい彼女に付き合って、
芝居を見たり、チラシを蒔きに行ったり、ホールへ行ったり。
些細な事でもお芝居に触れられることは、今の私にとってはなんだか新鮮だ。

時々、職場の女の子が私のマネをして関西弁を使う。
「そうやねぇ」、とか「ええやん」とか。
言われるたびにドキッとして、
「も、もしかして、関西出身だったんですか?」と聞きそうになり、
違う違う、彼女はいま少しおどけてみただけなんだと気付く。
そのたびちょっとがっかりする。
言葉が同じなだけで、その人を急に身近に感じてしまう。

同じ言葉を話せることはありがたいなぁと思う。
同じ言葉というのは、発音や方言が同じかどうかのことではなくて、
感覚みたいなものだろうけど、
久々に地元の友人と会って、
私がここでこうしていていいことを、思い出させてもらった様な気がした。
それはとてもありがたいことだった。







2007-10-07 01:53:40 | Weblog
高校の友達からメールを貰った。
彼女はこのブログを読んでくれているらしく、
「9月に更新が少なかったが大丈夫か?」と書いてあった。
何かにつけて心配してくれ、友達はありがたい存在で、
心配を掛けないようにしなくちゃ、といつも思う。

九月に更新できなかったのは、なんとなく怖くなったからで。
「ネットに潜む悪意」などのありがちな記事を何かで見て、
急に何を書いていいのか解らなくなった。
原因はたぶん、そんなのを聞き流せなかったその時の私の心情にあって、
いまから思えばただの自意識過剰。だってそんなに、大したこと書いてないから。

けどその時はなぜかナーバスになったので、
職場のハタチの女の子にため息を洩らした。
「なんとなく、ちょっと重たくなっちゃった」と。
「わかります、わかりますとも」と答えた彼女は
「アレ、逃げると突然重たくなるんですよねぇ…何でですかねぇ」
と言っていた、地下鉄丸の内線の車内で。
いつもおどけてばかりいる彼女のちょっと真面目な一面に感動した私は、
「わかった私、もう逃げない!」という様な意味の言葉を、気がつけば口走っていて気恥ずかしくなった。
彼女は宮城県出身、雨上がりの霞のかかった銀座の街を仙台みたいだと言っていた。
仙台の空はいつも曇っているそうだ。
一緒に住むお姉さんのパワハラに時々悩んでいる。
と、そんなことで今月はちゃんと更新しようと今のところ思ってます。

季節の変わり目になって、時々去年のことを思い出したりする。
なんと……去年の秋の思い出はそろそろ東京だ。