B.LET'S 

「滝本Bログ」滝本祥生のブログです。B.LET'SのHP→http://blets.jimdo.com/

耐熱容器の大切さ

2021-04-26 07:09:00 | 日記
写真はスタバで出会った犬、特に内容とは関係ありません。

朝にお皿を洗っていて、指を切ってしまった。
皿にヒビが入っていることに気づかずに、泡立てたスポンジで、ゴシゴシ洗ってしまったのだ。

大ざっぱな私は、ちょっとチンするだけならと、耐熱容器ではないお皿でも気にせず電子レンジに入れる。
「いけない」と聞いていたけど、ホントに割れるなんて知らなかった。

泡だった手元で、割れた感覚と鈍い痛み。「これはマズイ」と思ってすぐに洗剤を洗い流すと、案の定、流水が赤く染まる。
急いでキッチンペーパーでくるんだ。

切り口が思ったより大きく、「もしかして、病院で縫う感じのやつかも」と思う。
どうしよう…午後から朗読劇を撮影する企画の撮影下見に出かけるつもりだったのに。何より、病院へ行くのは面倒。
なんだか全てが嫌になり、心から落胆した。

とりあえず血を止めなくちゃとソファーに寝転がり、傷口を強く抑えて、胸より高く掲げる。


痛い箇所は心臓の位置より高くあげるようにと、6歳の頃に習った。

その時は、お友達のみほちゃんに押されて床へ手をつき、その拍子に手首にヒビが入った。
病院でシップ薬を貼ってもらったけど、まだ痛いと言うとギプスをしてくれた。

その夜は、珍しく父も早く帰ってきて、泣いてる私を抱きかかえて、痛い方の腕を支えてくれた。「痛いところを心臓より上にあげるといいよ」。

末っ子で甘えてばかりだった私は、ここぞとばかりに泣いた。痛さからか、心配する父へ甘えることを許可されたと思ったのか。

翌日、学校へ行った私は、ギプスを皆に注目され嬉しいような恥ずかしいような気持ちだった。
だけどみほちゃんはとても申し訳なさそうにしていた。
6歳の子供が、友達をケガさせてしまった時って、どんな気持ちなんだろう。
みほちゃんの気持ちを考えたことは、今まで一度もなかった。


ソファーに寝転びながら、みほちゃんと父のことを思い出した。
そんな父とも大人になるにつれ、あまり話さなくなった。あの時のことをかわいい父娘のエピソードみたいに思い浮かべるなんて私は都合がいい。
父はとっくに亡くなったし、もうこれくらいのことで私は泣かない。
少し、泣きたくはなったけど。

ようやく血が止まったので起き上がると、床には赤く染まったキッチンペーパーが散乱し、洗い掛けのコップや割れたお皿が洗い場に溜まっていて、ひどい状態だった。

ため息と同時に、急に「負けてはいられない」と思い、片手で洗って、片手でお化粧をして、病院ではなく撮影の下見に出かけた。自分の行動がシンプル過ぎてちょっと笑えた。

帰りに薬局で勧めてもらった万能な絆創膏を貼っていたら、切り傷は3日くらいで気にならなくなった。
あまりケガなどしないので知らなかったけど、医薬品ってすごく進化しているんだな。
病院へ行かなくてよかった。

そして、これからは電子レンジに入れる時は必ず耐熱容器を使おうと心に誓った。








たっぷりと水をあげる

2021-04-21 10:25:00 | 日記
観葉植物を買ってきては、枯らしてきた。

なぜ枯れるのか分からなかった。
たっぷりと水はあげている。
植え替えた方がいいと聞き、大きめの鉢にも移した。
土が悪いのかもと、少し高価な土を選んだ。
全て花屋さんの言う通りに。
育て方は簡単、水をあげればいいだけだと聞いたのにダメだった。なぜか分からない。

私には植物を育てる才能はないのだと思い、買うのをやめては…やっぱり緑が欲しいと、思い出した頃にまた買ってきて、枯らした。

植物好きな祖父の影響からか、母も叔母も上手に植物を育てていた。
特に叔母は、祖父が育てた庭を改良して、イングリッシュガーデンを作り、京都の桂でカフェを開いた。
私はそこをしばらく手伝っていた時期があって、毎日植物に水をあげた。
季節ごとに変わる花と日差しが美しく、忘れられない時間。芝居にも書いたほど。


ある日、また枯らしてしまった植物をゴミ袋に入れようとして、根本の土がカラカラに乾いていることに気づいた。たっぷり水をあげているのに。

で、ようやく気づいた。
私はいつも、コップに水を汲んで鉢植えにあげていたけど、土の中まで水が染み込んでいなかったんだ。土の表面だけ濡らした水は、植木鉢の内側を伝って、下の穴から外へ流れていた。目にはじゅうぶん湿っているように見えていたのに。

こんなことに気づくのに、おそらく10年近くかかったと思う。
あの時、ハッとした瞬間を今でも覚えている。

もう枯らしたくないからと、検索サイトで調べた「鉢植えの育て方」には、「たっぷり水をあげる」としか書いていない。
「一見したところ、水をあげた風に見えるけど、中まで水分が染み込んでいるか、きちんと確認すること。植木鉢が小さければ小さいほど、水分が行き渡っているように見えます」とは、書いてない。

思い込みとはこわい。
水はあげている。植物を育てるのが苦手。
そんな思い込みで、ただ「水が染みてない」ことに気づくのに、10年かかったのだから。
知っていることと、理解することは全然違うんだなと、私はまた思い知る。

今では、鉢植えひとつひとつにたっぷりと水が行き渡るよう、少しずつゆっくりと水をあげるようにしている。「しとしと雨が降りそそぐ森」をイメージして。

で、最近ではこまごまと鉢植えが増えてしまった。
どうしよう。植え替えが大変。悩みの種だ。
だけどたっぷりと水をあげることを理解した私は、もう植物を枯らさない。













踊る彼女

2021-04-14 00:31:00 | 日記
いろんなことが重なって、毎日を忙しく過ごしていて。
そんな中、珍しく母からLINEが入っていたので、何かと思って見たら、もうすぐ8歳になる姪が、昨日、自転車に乗れるようになったと言う報告だった。

仕事が忙しい時にそういう報告があると、ホントにホッとするのだと知った。

だから忙しいけれど、帰宅中、電車の駅から駅までの間で、スマホの中の姪の写真を集めて『自転車乗れて良かったね!』動画を作って送った。
思った以上に時間がかかってしまい、結局駅のホームでしばらく作業することになった。
私の「忙しい」は、それほどでもないみたいだ。

姪は時々、LINEのビデオ通話で、niziuのダンスを踊ってくれる。
とても上手に。

辛いとき私は、踊る彼女を思い浮かべる。








四月のはじめなんだから

2021-04-09 21:19:00 | 日記
急に寒くなった。

四月のはじめなんだからこれくらいは当たり前なのだけど、つい先日まで上着なしで歩いていたから心と体が、寒暖差に追いつかない。

今が桜の時期だったら、今年の桜はもう少しもっていたかもしれないな。



最近書いた朗読劇のひとつを、映像で残してみようと企画を進めていて。
撮影場所の打ち合わせに新宿へ行ったら、人が少なすぎて驚いた。

分かりやすいように、人が少ない瞬間を切り取っているので、写真より実際にはもう少し人はいたのだけれど。



でも少ない。

だけどこの日は、一年半ぶりくらいになじみのお店を訪ねて。一年半ぶりくらいに会った人たちと、前と同じように話した。

新宿の街に人はいなくなったのに、そのお店は雰囲気も、会話も、前のままだった。

変わらないことって、安心感を与えるんだな。

とても安心できる時間だった。






「浅夜喫茶」冒頭部分読み合わせが終了しました

2021-04-08 12:02:00 | 日記
4/4(日)生配信が終わりました。
お付き合いいただいた皆さま、ありがとうございました。

今回は稽古初日からご覧いただくつもりで、新作台本の冒頭部分の読み合わせを生配信させていただきました。

なので、配信時間まで出来るだけ台本を見ずに過ごして。
配信本番までに台本を読んだのは、最初に台本を書いた時と、生配信の企画を決める打ち合わせの時にさっと読み合わせただけ、それも決定稿ではなく。
もっというと、生配信時の台本も決定稿ではまだないのですが。


そんな状態を人に見られることはまずないので、全員がフワフワした状態で心許なく本番前を過ごし。
でも、見てくださった方には、面白かったとお声もいただき少しホッとしました。

こんな感じから始まり、物語と俳優と演出が、本番でどう成長するか興味を持っていただき、会場で見届けていただけたら幸いです。

とはいえまだ始まったばかりの企画ですのて、今回はアーカイブ映像としては残さず、生配信の様子を、1分ほどの動画にまとめています。


30分の生配信を、1分動画にまとめるために途中を全部切ったら、私がガミガミうるさいだけのものになってしまいました。でも、今回の配信で見ていただきたかったのは、新作台本の雰囲気と、演出によって変わる俳優の演技。
ひとことで俳優さんって、ガラリと変わるし、その瞬間、私の心はいつも俳優に対する尊敬と希望と愛情で満たされた気持ちになります。
その変化の部分は動画では編集してしまったのですが、生配信で見ていただいた方には伝わっていると嬉しいと思います。

5/23(日)に、新作朗読劇公演を上演します。会場でお会いできたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。


4/4に生配信した新作朗読劇「浅夜喫茶」読み合わせ風景をまとめました。
https://youtu.be/WLido26y89Y


4/4(日)ライブ配信のお知らせです。

2021-04-03 01:34:00 | 日記
4/4(日) 18時と20時より朗読劇のライブ配信をさせていただきます。
3月は配信しなかったので約1ヶ月ぶり。

こちらは次回新作朗読劇公演の冒頭部分の読み合わせです。公演についての詳細も、お知らせさせていただきます。

なので生配信といっても、まだまだ始まったばかりの企画、台本も最後までないどころか、まだ変わる可能性もあり、俳優のお2人は自身の役柄の全貌は知りません。

始まったばかりの、まだ手探り状態の劇が、本番ではどんな風に変わるのか、最後の本番の上演で見届けていただけたら幸いです。

まだまだ序盤の台本や稽古の状況も見ていただきたいので、YouTubeのアーカイブ映像をのこしませんので、お時間あれば、よかったらオンタイムでご覧いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。


作・演出 滝本祥生
出演 大田康太郎
   如月皐
日時 4/4(日)18時と20時
◯18時YouTube生配信

◯20時インスタ生配信
ユーザーネーム: blets123

中途半端な時間

2021-04-01 12:04:00 | 日記



まもなく、もうすぐに家を出る予定ですが、時間が中途半端なのでこれを書いています。

またすぐに生配信の予定があり、まもなくお知らせさせていただきます。

最近は忙しくて、あまり文字を書いていなくて。だけど通りがかりの川沿いにお花見は何度か行きました。





 

あと、稽古もしています。


あ、そろそろ行かなくては。
中途半端な時間があると思ってこれを書き始めましたが、しかし、ブログを更新するほどの時間はない、というのが正解でした。

再度改めて、生配信のお知らせをさせていただきます。よろしくお願いいたします!