B.LET'S 

「滝本Bログ」滝本祥生のブログです。B.LET'SのHP→http://blets.jimdo.com/

下北沢到着

2010-03-31 12:05:00 | 公演情報
更新できないまま下北沢に到着いたしました。

スタッフさんが声をかけ集まってくれた大学生さんたちが舞台を立て込んでくれています。
ロビーからは舞台班の作業終了を待つ照明班の楽しげな声が。
若者達の中で私は保護者みたいな気分…。

役者さんは夕方からなのでまだ誰も来てないんですね。


とにかく公演は明日から、前売り券絶賛発売中です。

明日は劇場でお待ちしております!


稽古場めぐり

2010-03-29 01:32:15 | 稽古場日記

とにかく今回もいろんな稽古場へ行った。

前回も紹介したが、傘を貸してくれた親切な稽古場。

親切なのは稽古場ではなくそこにいた受付の方々です!


電車とバスを乗り継がないと行けない稽古場。

迷ってたどり着かなくて、必ず誰かが遅れてきた。


吉祥寺の各コミュニティセンター。


それも残すところあと2か所。
あと2日。


私は紙に書かないと自分の言いたいこともきちんと伝えられない。
それを言葉にしてくれる役者さんは本当に頼もしいし尊敬している。
それは役者さんの言葉でもあり、私の言葉でもある。
私はずっと頭の中で役者さんの声を聞きながら台本を書いてきたし、
台本はやはり私一人で書いたのではなく、役者さんと一緒に書いたものだ。
だから今稽古しているお芝居は、この企画の為だけに集まった、
きっともう集まることのない皆さんの芝居だと思うし、もう出来ないと思っている。
それも、残すところ稽古で2回、劇場に入ってからあと7回。
一人の人に自分の気持ちを伝えたくて、このお芝居を書いたけど、
見に来てくださるお客様の一人一人が、その一人の人になってほしいと思っている。
…あと2日。


残り4回

2010-03-26 02:54:35 | 稽古場日記

今日の稽古で、4回目の通しが終わった。
通すたび課題は増えるばかり。

間に合わないかもと不安になったり、
このままでいくかとあきらめそうになったり、
急に雨に降られて、寒くて、冷たくて、意味なく落ち込んだりしますが……


↓そんな時に稽古場の受付の方に、いらない傘を分けてもらったり、



↓そんな思いがけない親切に、嬉しそうな役者さんの笑顔を見ると、


まだまだ大丈夫、もっと良くなる、間違ってない、頑張ろう、
という気持ちになります。

何より、お客様から「見に行きます」というお返事をもらうたび、
頑張るとか不安とか大丈夫とか、もうどうでもよくなって、
とにかく面白いお芝居を作らねばと思います。

稽古は残り4回。



 


通してみる

2010-03-23 07:54:52 | 稽古場日記
初めて通してみた。

やっぱり通してみないとわからないことがたくさんあるんですね。
通してわかったことがたくさんあるんですね。


昨日、今回の企画の発端となっている本の作者の方から連絡があった。
「○日に行きます」と。
お芝居など結局はひとりよがりなものかもしれないけど、
伝えたいことが多くて伝わらないことが多くて……ちょっと欲張りすぎだろうか。

休みの日や仕込みの日を抜かして稽古はあと7回。

もっともっともっと欲張って頑張ろう。


永島さんが来た。

2010-03-21 01:02:22 | 日記
今日は永島さんが稽古を見学に来てくれた。
永島さんは前回公演「うらをかえせば」にも、
前々回公演「箱の中の4人」にも出演したくれた役者さん。

稽古場は女子が多いからと、
バラの香りのする女子っぽいかわいいクッキーを差し入れにいただいた。

久しぶりに会った永島さんは少し髪が伸びかわいらしくなり、そして情報通だった。
稽古場に入ってくるなり、「ブログで読みました、台本あがったんでしょう?」と声をかけてくれ、
ヤオクンのことは「写真で見るより若いですね」といい、
バラのクッキーを差し入れてくれた理由は「今回は神経質に芝居作ってるみたいだし、
リラックスして欲しい」からだそうだ。

どうやらそれぞれのブログや稽古場日記をチェックしてくれているらしい。
でないと知らない情報ばかりだ。今回は日程が合わず参加してもらえなかった永島さん、
他人のことは気にしないクールなイメージの永島さんが愛情を持って見守ってくれている…
そんな小さな喜びを噛みしめながら稽古を続けていた。

稽古後の帰り道、「さっきはすみませんでした…」と永島さんが言ってきた。
なんのことだろうと思って聞いていると、
実は稽古場で携帯電話を充電していたそうで、充電が終わった合図に携帯が小さく鳴ったらしい。
そんなこと気付きもしなかったのに、律儀な人だ。

「でも言い訳させてください!」と永島さんは続けた。
「今日稽古場へ来るために、急いで全員のブログとかチェックしたら充電切れて、
仕方なかったんスよ、全部のブログ読むのホント大変だったんスから」

……どうやら「愛情」は付け焼刃だったみたいだ。

イエイエ、そうして見てくれるだけで、来てくれるだけで、本当に嬉しいです。
稽古を見た感想に永島さんがイイ感じのことを言ってくれたので
「その感想、ブログに書いてイイ?」と聞くと「ダメです。」と即答した。
やっぱりクールだ。

ダッコウの次

2010-03-18 01:31:15 | 日記
台本が書き終わることを「ダッコウ」というらしい。
あまり馴染みのない言葉だったが、権田さんが使っていたので覚えた。
「脱稿」…漢字にするとイメージできるけど、
音で聞くとなんともだらしない感じがするのは気のせいかな…。

ともかく私は昨日「春の遭難者」を「ダッコウ」し、
役者の皆さんからご苦労様の意味合いの拍手をもらった。
拍手を貰っている場合ではない、台本が上がるのをノビノビにして、
迷惑をかけたのはこちらの方だ。

昨日は一日中、台本を書いていたからか、
数行のメールを書いている途中に眠ってしまい、
朝起きて、なんとなく今日の日付を確認しガクゼンとした。

台本のことで頭がいっぱいで実感してなかったが、
宣伝活動がほとんど出来ていない、
演出もまだまだこれからだし、
予算も組み直さなければならない。

一瞬で頭が空っぽになった。
目の前にあるものが怖かったり、
得体が知れなかったり、
想像を超えていたりすると、
いつも頭が空っぽになり、物事がうまく考えられなくなる。

とりあえず落ち着いてと自分に言い聞かせて、
残りの日数を数えて、まだ大丈夫と思いこむ。

こういう表現がいいかどうかは解らないけれど、
いつも「もう次はないかも」と覚悟して公演を行う。
でもやっぱり次もやりたい。
だからがんばろう。
台本も演出も宣伝も全部頑張らないと、公演は成り立たない。
とにかく昨日脱稿した、今から出来ることを出来るだけがんばろう。




稽古25日目

2010-03-15 04:05:24 | 稽古場日記

今日はヤオくんが休みだったので写真で登場。

柴ヤオくん↑

増えたシーンのヤオクンの代役を誰がやるかで揉める。
全員出演しているので私が代役をかって出たが、見る人がいなくなる。
もちろん演技力にも自信がない。
学生の頃は役者をやったこともあるけど今は見るだけ、
逆に場の空気を乱すかもしれない。

「どうしようどうしよう」と騒いでいたら、
そのシーンにセリフが無い権田さんが立候補してくれた。

いつもとは全く違う役柄なのに、他の役でも違う世界でも、
一瞬で飛び込むことが出来る役者さんって、
ホント尊敬するなあと改めて感心し、感謝しきりだった。

権田さん↑
お陰で明日のシーンにつなぐことが出来ました。

「14日に休むのはホワイトデーだから? やっぱりホワイトデーだから?」とヤオクンを茶化すと、
「違いますけど」と普通に答えられた。


稽古23日目

2010-03-13 02:41:20 | 日記
最近は台本の微調整を行っている。

昨日も劇場の下見に行く途中、「このセリフの心情がどうも引っかかる」
と権田さんから指摘されたので、少し書き直すと不思議と筋が通った……様な気がする。
頭で考えたセリフは感情がついて行かない様で、役者さんはいつもそれを教えてくれる。
そしてヤオ君も稽古に加わり、セリフの足し引きする部分が増えた。

そんなセリフの微調整と、アイデアを足したり、シーンを作り直している。
昨日初めて行けるところまで通してみたがまだまだ時間は必要……でも時間が無い。
それにラストシーン、とにかくラストシーンがまだ書けていない。

つい先日、大雪の中震えながら家へ帰ったのに、
今日は吹き付ける風がずいぶん温かくなっていた。
すぐ春になってしまう。

場転と着替え

2010-03-09 11:10:11 | 日記

なるべく小荷物で、「サッと劇場入りしてパッとやる」ことにこだわって
お芝居作りをしてきたけれど……まあそんなことにこだわる必要はないのですが、
いろいろ考えるとそうするしかなかったりで。

でも今回は場面転換がある。
そのための着替えや小道具もいつもより多い。
小道具の用意をお願いしている大林さんは
「今回要るものが多いけど、どうしたの?」と尋ね、
私は「なんでだろう…」と首をひねるが、
考えてみるとそれほどでもないはずだ。
ただ、「着替えがある」という事実に戸惑っている。

ともかくその分幅が広がっている(はず?)……ということで。

今日から稽古は後半の中盤に入ります→稽古場日記
役者さんは台詞を覚え、私はラストシーンに進んでいます。


稽古18日目

2010-03-07 02:09:36 | 稽古場日記
毎日稽古場が違うので、私たちは杉並区内をあちこち移動しながら稽古している。

仕事が終わってから集まるので、全員がそろうのはだいたい7時頃、
それから9時まで、稽古時間は約2時間しかない。

稽古前や休憩時間、新しい鞄や、最近の天気についてや、
どうでもいい話をしながら少しずつ互いの距離を埋める。
なんせ一か月前までは、他人だった7人なのだから。
なのになぜか一体感がある…私だけが感じてることなのだろうか?
芝居が出来て行くのもいつもより早い気がする。

もしかするとみんな不安なのかもしれない。

今回のテーマは「性犯罪被害者」。

このお芝居に関わらなければ、彼女らは一生考えなかった事柄だろう。
その方が幸せなのかもしれない。
稽古場日記にある様に稽古場はいつも明るいけれど、
シーンを作っていくたび彼女らはいつも胸を痛めている。

まだ台本が書き終えてないことや、言い訳をしたくないことや、
たくさんの気持ちがあってなかなかここには思うように書けない。
今のところ稽古は順調、
まだ3場までしかない台本を除いては。