B.LET'S 

「滝本Bログ」滝本祥生のブログです。B.LET'SのHP→http://blets.jimdo.com/

稽古場めぐり

2010-03-29 01:32:15 | 稽古場日記

とにかく今回もいろんな稽古場へ行った。

前回も紹介したが、傘を貸してくれた親切な稽古場。

親切なのは稽古場ではなくそこにいた受付の方々です!


電車とバスを乗り継がないと行けない稽古場。

迷ってたどり着かなくて、必ず誰かが遅れてきた。


吉祥寺の各コミュニティセンター。


それも残すところあと2か所。
あと2日。


私は紙に書かないと自分の言いたいこともきちんと伝えられない。
それを言葉にしてくれる役者さんは本当に頼もしいし尊敬している。
それは役者さんの言葉でもあり、私の言葉でもある。
私はずっと頭の中で役者さんの声を聞きながら台本を書いてきたし、
台本はやはり私一人で書いたのではなく、役者さんと一緒に書いたものだ。
だから今稽古しているお芝居は、この企画の為だけに集まった、
きっともう集まることのない皆さんの芝居だと思うし、もう出来ないと思っている。
それも、残すところ稽古で2回、劇場に入ってからあと7回。
一人の人に自分の気持ちを伝えたくて、このお芝居を書いたけど、
見に来てくださるお客様の一人一人が、その一人の人になってほしいと思っている。
…あと2日。


残り4回

2010-03-26 02:54:35 | 稽古場日記

今日の稽古で、4回目の通しが終わった。
通すたび課題は増えるばかり。

間に合わないかもと不安になったり、
このままでいくかとあきらめそうになったり、
急に雨に降られて、寒くて、冷たくて、意味なく落ち込んだりしますが……


↓そんな時に稽古場の受付の方に、いらない傘を分けてもらったり、



↓そんな思いがけない親切に、嬉しそうな役者さんの笑顔を見ると、


まだまだ大丈夫、もっと良くなる、間違ってない、頑張ろう、
という気持ちになります。

何より、お客様から「見に行きます」というお返事をもらうたび、
頑張るとか不安とか大丈夫とか、もうどうでもよくなって、
とにかく面白いお芝居を作らねばと思います。

稽古は残り4回。



 


通してみる

2010-03-23 07:54:52 | 稽古場日記
初めて通してみた。

やっぱり通してみないとわからないことがたくさんあるんですね。
通してわかったことがたくさんあるんですね。


昨日、今回の企画の発端となっている本の作者の方から連絡があった。
「○日に行きます」と。
お芝居など結局はひとりよがりなものかもしれないけど、
伝えたいことが多くて伝わらないことが多くて……ちょっと欲張りすぎだろうか。

休みの日や仕込みの日を抜かして稽古はあと7回。

もっともっともっと欲張って頑張ろう。


稽古25日目

2010-03-15 04:05:24 | 稽古場日記

今日はヤオくんが休みだったので写真で登場。

柴ヤオくん↑

増えたシーンのヤオクンの代役を誰がやるかで揉める。
全員出演しているので私が代役をかって出たが、見る人がいなくなる。
もちろん演技力にも自信がない。
学生の頃は役者をやったこともあるけど今は見るだけ、
逆に場の空気を乱すかもしれない。

「どうしようどうしよう」と騒いでいたら、
そのシーンにセリフが無い権田さんが立候補してくれた。

いつもとは全く違う役柄なのに、他の役でも違う世界でも、
一瞬で飛び込むことが出来る役者さんって、
ホント尊敬するなあと改めて感心し、感謝しきりだった。

権田さん↑
お陰で明日のシーンにつなぐことが出来ました。

「14日に休むのはホワイトデーだから? やっぱりホワイトデーだから?」とヤオクンを茶化すと、
「違いますけど」と普通に答えられた。


稽古18日目

2010-03-07 02:09:36 | 稽古場日記
毎日稽古場が違うので、私たちは杉並区内をあちこち移動しながら稽古している。

仕事が終わってから集まるので、全員がそろうのはだいたい7時頃、
それから9時まで、稽古時間は約2時間しかない。

稽古前や休憩時間、新しい鞄や、最近の天気についてや、
どうでもいい話をしながら少しずつ互いの距離を埋める。
なんせ一か月前までは、他人だった7人なのだから。
なのになぜか一体感がある…私だけが感じてることなのだろうか?
芝居が出来て行くのもいつもより早い気がする。

もしかするとみんな不安なのかもしれない。

今回のテーマは「性犯罪被害者」。

このお芝居に関わらなければ、彼女らは一生考えなかった事柄だろう。
その方が幸せなのかもしれない。
稽古場日記にある様に稽古場はいつも明るいけれど、
シーンを作っていくたび彼女らはいつも胸を痛めている。

まだ台本が書き終えてないことや、言い訳をしたくないことや、
たくさんの気持ちがあってなかなかここには思うように書けない。
今のところ稽古は順調、
まだ3場までしかない台本を除いては。

チラシの折り込み

2010-03-06 00:57:08 | 稽古場日記
今日は稽古の前にチラシの折り込み。

赤坂レッドシアターへ明日から始まるMONOの公演にチラシを入れさせてもらう。
MONOは以前、私が制作のお手伝いをしていた劇団。
一緒に折り込みをしていた石川理恵ちゃんは時間になったので先に稽古場へ。
私は一人で残りのチラシを折り込み続けた。

考えてみたら15年も前から私はチラシを折り込み続けている。
もうきっとこれは好きなのだと思う。嫌いなことは15年も普通できない。

そのうちに手が空いたMONOの制作の垣脇さんがやってきて、
一人になった私の折り込みを手伝ってくれた。
「きれいなチラシね」と言ってくれた垣脇さんに、
「そちらのチラシこそ、いつもロゴがかわいいね」などと褒めあう。
お互いに公演中、稽古中なので他愛もない会話に癒される。

考えてみたら15年も前から垣脇さんとチラシについて話してきた。
こういう友人を一人も失くしたくないと思って
私は退団しても演劇にしがみつこうと思ったのだ。
だからこうして今まで通り二人でチラシの折り込みを出来ること、
今は自分の芝居のチラシを折り込んでいることに、
少しだけ胸を張りたい気持ちになった。

一時間遅れで稽古場へ着くと、役者さんたちが一生懸命セリフを回していた。
とにかくいい芝居にしなくちゃ。

考え中

2010-03-02 01:13:30 | 稽古場日記

昨日初めて読んだシーンを、今日から早速立ち稽古。
明日はスタッフさんもみえるので、とにかくやるだけやってみたものの、
終わったらみんな考え込んでしまった。

この後、皆さんからいろいろ質問されて慌てることになる。
呑気に写真など撮っている場合ではなかった。 

役者の皆さんはそれぞれの役を作っていて、
台本を書くのをとても助けてもらっている。
稽古場日記でも助けてもらっている。
相談にも乗ってもらう。
皆さんとても頼もしい。
時々考え込んだりもするが、全体的には順調、
まだ書いてないけどこの先が楽しみだ。


全員の話

2010-03-01 00:10:57 | 稽古場日記

今日は稽古場に柴ヤオ君が姿を見せた。
サイヤオ君と読む、「ヤオ」の部分の漢字が日本には無いそうだ。
生まれは中国、育ちは日本。
中国語の通訳としてあるイベントに参加されていたときに知り合った。
頭の中で日本語と中国語が共存するのってどんな感じ? と聞くと、
子供のころからそれが当り前なのでなんとも表現できないそうだ。
関西弁と標準語が共存している感じですよと、隣にいた誰かが
アドバイスしてくれたが、果たしてそうなのか……?

2月の稽古最終日、全員集合したので
稽古場日記ではご紹介しきれなかったそれぞれの関係性をご紹介します。

↓ヤオクンは私のお友達。

女子ばかりの稽古場にスムーズに馴染める心配りの出来る紳士を探していた。
若いのに大陸の落ち着きと独特の色気がある。

同級生の大林さんと、石川理恵ちゃんはこの一年お芝居を共に作ってきた。

その石川理恵ちゃんの大学の後輩がつっちーこと土田有希ちゃん。
明るさと孤独を感じさせる、不思議な魅力を持っておられる。


左手前から↑斉藤さん、土田さん、石川さん、大林さん

前回公演に出演してくれた永島さんのお友達がチロちゃんこと斉藤千尋ちゃん。
彼女は黙ってるとなんか悲しそう……大丈夫?声をかけずにいられない。

↓権田成美さんは芝居も稽古場も引っ張っるおねーさん。

友人のお芝居に出演されていたところを紹介してもらった。
優しさと芯の強さを合わせ持たれている。

そんな6人の集まり。
ほとんどの人が劇団には所属されていないが、間違いなくお芝居が大好きな人々。
ついこの間まで見ず知らずだったはずなのに、この広い東京で出会い、
この6人でないとできないお芝居を作っている。
不思議なことだ。

 台本は今日、三場まで終わった。……あと一息。 


稽古3日目

2010-02-20 01:12:46 | 稽古場日記
今日は昨日お休みだった斉藤さんも参加。
まだそれぞれ馴染みが薄いので、ちょっとしたゲームを取り入れリラックスしながら稽古へ。

まだ稽古3日目だしセリフを入れながら、コミュニケーションをとりつつ……
なんて私の甘い考えとはうらはらに、役者さんは台詞が入っていて驚いた。
このままでは台本が追いつかれてしまう。

「こっちもプレッシャーかけないと~」と権田さんはかわいらしく微笑んでいたけど、
私は気が気ではなくて……でも前向きなプレッシャーはありがたいです。

台本は三場の後半、ここは時間がかかる。
稽古が始まれば仕事と稽古で時間がなくなることは解っていたのだから、
……うまく時間を作ってがんばらないと。

稽古2日目

2010-02-19 00:57:44 | 稽古場日記
昨日からすっかり冷え込み…
この時期の稽古は別の意味で辛い。

今日の稽古場は吉祥寺のコミュニティーセンターをお借りしたのだが、
吉祥寺周辺に広がるエコライフの風潮からか、
エアコンの設定温度が低く、とにかく寒くて、
冷え症の女子の体には応える。
手足を冷え切らせて、稽古二日目を終えた。

寒くても女優陣は元気だった。

昨日の顔合わせで緊張のせいか、
「いっちょにおちばいをがんばりましょう
(一緒にお芝居を頑張りましょう)」
と挨拶した大林さんは自転車にて帰宅。

斉藤さんとヤオくんは今日はおやすみ。