先週の土曜日、山崎まさよしのライブ前に伏見ミリオン座で観た2本目の映画は、
「母へ捧げる僕たちのアリア」。この映画は、監督自身の体験を交えているということで、
ある意味事実に基いた映画ともいえるので観ることに。それと、予告を観て興味を惹かれた
というのもあるんですけどね。
内容は、南仏の海辺の町を舞台に、3人の兄たちと一緒に母を介護する少年の芸術への目覚めを、
オペラの名曲の数々と共につづったヒューマンドラマ。これが長編デビュー作となるヨアン・マンカが
監督・脚本を手がけ、自身の体験を交えながら詩情あふれる映像で描き出す。古ぼけた公営団地で家族と
暮らす14歳の少年ヌール。昏睡状態の母を3人の兄たちとともに自宅介護しながら、家計を助けるため
バイトに明け暮れる日々を送っていた。そんなヌールの日課は、夕方に母の部屋の前にスピーカーを
持っていき、母が大好きなオペラを聴かせてあげること。ある日、教育矯正の一環として校内を掃除していた
ヌールは、そこで歌のレッスンをしていた講師サラと出会い、歌うことに夢中になっていく。
思ったよりも劇的なことは起こらずに、何か淡々とストーリーが進んでいったような感じであった。
母親の死さえも、介護をしながらもそれが来るのを覚悟していたのか、案外すんなりと受け入れていたし、
ヌールが歌って、微かに反応したように見えたのも気のせいだったのか本当だったのかってレベルで、
反応したのを見たのはヌールだけという。まあ不器用な感じでお互いの愛情表現ができない男兄弟4人が、
ぶつかり合いながらも、絆を深めていく姿は良かったかなあと思う。そこにヌールの音楽への出会い。
ヌールの講師サラとの出会いが絡んでいく。これが軸で、最終的にはヌールは音楽への道へ進んでいける
のだから、思ったとおりちゃそうなのだが、もっと劇的な展開が母親を絡めてあるのかと思っていたら。
そうでもなかったのは意外であった。まあ、逆に言うとそのほうがフィクションだけれども、本当の話の
ように劇的な出来事があるのではなく、日常の色々な小さな事件を詰め重ねていくことで真実味を深めた
話のように作り上げたのかもしれないと感じた。
全般ランキング
「母へ捧げる僕たちのアリア」。この映画は、監督自身の体験を交えているということで、
ある意味事実に基いた映画ともいえるので観ることに。それと、予告を観て興味を惹かれた
というのもあるんですけどね。
内容は、南仏の海辺の町を舞台に、3人の兄たちと一緒に母を介護する少年の芸術への目覚めを、
オペラの名曲の数々と共につづったヒューマンドラマ。これが長編デビュー作となるヨアン・マンカが
監督・脚本を手がけ、自身の体験を交えながら詩情あふれる映像で描き出す。古ぼけた公営団地で家族と
暮らす14歳の少年ヌール。昏睡状態の母を3人の兄たちとともに自宅介護しながら、家計を助けるため
バイトに明け暮れる日々を送っていた。そんなヌールの日課は、夕方に母の部屋の前にスピーカーを
持っていき、母が大好きなオペラを聴かせてあげること。ある日、教育矯正の一環として校内を掃除していた
ヌールは、そこで歌のレッスンをしていた講師サラと出会い、歌うことに夢中になっていく。
思ったよりも劇的なことは起こらずに、何か淡々とストーリーが進んでいったような感じであった。
母親の死さえも、介護をしながらもそれが来るのを覚悟していたのか、案外すんなりと受け入れていたし、
ヌールが歌って、微かに反応したように見えたのも気のせいだったのか本当だったのかってレベルで、
反応したのを見たのはヌールだけという。まあ不器用な感じでお互いの愛情表現ができない男兄弟4人が、
ぶつかり合いながらも、絆を深めていく姿は良かったかなあと思う。そこにヌールの音楽への出会い。
ヌールの講師サラとの出会いが絡んでいく。これが軸で、最終的にはヌールは音楽への道へ進んでいける
のだから、思ったとおりちゃそうなのだが、もっと劇的な展開が母親を絡めてあるのかと思っていたら。
そうでもなかったのは意外であった。まあ、逆に言うとそのほうがフィクションだけれども、本当の話の
ように劇的な出来事があるのではなく、日常の色々な小さな事件を詰め重ねていくことで真実味を深めた
話のように作り上げたのかもしれないと感じた。
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