昨日、高木里代子のライブが終わった後に、伏見ミリオン座に行って映画を2本観ました。
最初に観たのは、「本心」です。この映画は、地元の映画館でも上映してますが、
実は2本目に観る映画が本命で、そこまで時間があったので、ちょうどいい具合の
時間に上映いたし、予告を観て興味深い内容だったのもあって、観ることにしました。
あと出てる役者さんも、良い役者さんばかりなのでそこも観てみようかなとなったポイントです。
内容は、工場で働く石川朔也は、同居する母・秋子から「大切な話をしたい」という電話を
受けて帰宅を急ぐが、豪雨で氾濫する川べりに立つ母を助けようと川に飛び込んで昏睡状態に
陥ってしまう。1年後に目を覚ました彼は、母が“自由死”を選択して他界したことを知る。
勤務先の工場はロボット化の影響で閉鎖しており、朔也は激変した世界に戸惑いながらも、
カメラを搭載したゴーグルを装着して遠く離れた依頼主の指示通りに動く「リアル・アバター」の
仕事に就く。ある日、仮想空間上に任意の“人間”をつくる技術「VF(バーチャル・フィギュア)」の
存在を知った朔也は、母の本心を知るため、開発者の野崎に母を作ってほしいと依頼。
その一方で、母の親友だったという三好が台風被害で避難所生活を送っていると知り、
母のVFも交えて一緒に暮らすことになるが……。
この手の近未来の映画を観るたびに、AIとかロボット技術の進化がちょっと怖くなりますね。
子供の頃に観たSF映画って、遠い未来の絵空事のような感じだったけど、それが、
だんだん近づいてきている感じ。仮想現実にVFで死んだ人を蘇らせるとか、怖すぎ。
ただ、膨大な情報量がいるわけで、自分の亡くなった父親の情報なんてどっから
ひっぱり出すんだ?ってところはある。その情報量がカギとなると本心を聞き出すほど
人の情報を集めるのは大変そうだが・・・。あとアバターなって働くとかあったが、
アバター設定の映画は前もあったが、人間が職業として他人のアバターとして働く設定はなかった。
でも、なんかそこはローテクな感じ、ただの何でも屋っぽく感じる。あと向こう側とか、
どんな階級制の世界設定なんだって感じ。色々苦労して聞き出した本心が、案外なことで、
苦労のほうが大きかった感じに傍目には感じるが、とうの主人公はそれで救われた
といったエンディングだったのかな。既にAIが仮想現実を生活に取り入れている方も
いるだろうが、全然していない自分には、その先にこんな世界があるなら勘弁して欲しい。
やっぱりリアルな現実世界で、自分で考えて生活するほうが性に合っているのです。
平野啓一郎さん、すごい作家になったなあとかんしん(感心)いたしました。
映画の方は少し設定を変えているみたいですね💡
それにしてもこの手のビジネスがもう始まりつつある国もあるみたいですし、想像以上のスピードでこっちの世界が近づきつつありますね・・
自分は原作は読んでいないのですが、読んでる方の評価は低いようです。
そうそう、昔は絵空事かと思っていた技術が現実になって来ていて、ついていけてないこともあり、何だかから恐ろしさまで感じます。