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昨日、GREEN DAYのライブの前に伏見ミリオン座で2本映画を観ました。最初に観た映画は、
「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」です。この映画は、破壊される故郷を撮影する
パレスチナ人青年と、彼の活動を支えるイスラエル人青年の友情を、2023年10月までの
4年間にわたり記録したドキュメンタリーです。ドキュメンタリーですし、内容的にも
観ておくべき映画だと思って観ることにしました。
内容は、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区マサーフェル・ヤッタで生まれ育ったバーセル・アドラーは、
イスラエル軍による占領が進む故郷の様子を幼い頃からカメラに収め、世界へ向けて発信してきた。
そんな彼のもとに、自国政府の非人道的な行為に心を痛めるイスラエル人ジャーナリストの
ユバル・アブラハームが訪ねてくる。同じ思いで行動をともにし、パレスチナ人とイスラエル人という
立場を越えて対話を重ねるなかで、2人の間には友情が芽生えはじめる。しかしその間にも軍の
破壊行為は過激さを増し、彼らが撮影する映像にも痛ましい犠牲者の姿が増えていく。
ガザ地区のことは大きく報道されているが、それよりも前から両国間ではこんなことがあったのですね。
ウクライナの戦争でも、ロシアが突然進行していったかのように思っている方もいますが、
その後、ドキュメンタリー映画を何本か観て、両国間は長年に渡って抗争を繰り返していたことを知りました。
この映画では、イスラエル軍による無抵抗なパレスチナ人への非情な制圧が繰り返され、やりきれません。
フィクションではない現実故に、ヒーローが出てきて軍を追い払ってくれるわけもなく、ただただ
やられるばかりなのを観るばかり、学校も壊され、井戸はコンクリートで埋められて・・・。
しかし、こうなるまでには両国間で抗争の歴史が繰り返されているのは容易に想像できます。
一応、アメリカが入って停戦にはなってますが、この地区は今はどうなっているのでしょうかね。
この辺りの情報は、日本の報道では全くないですから。こんな中でも、友人として分かり合う
2人の若者のような人間が増えれば世界は変わるのでしょうが・・・。
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