土曜日、センチェリーシネマで映画を3本観た後に、伏見に移動し早めの夕食をたべて、
最後伏見ミリオン座で観たこの日4本目、最後の映画は、「映画を愛する君へ」です。
この映画は、フランスの名匠アルノー・デプレシャンが自身の映画人生を投影しながら、
映画の魅力を観客の視点から語り尽くした自伝的シネマエッセイです。ある意味事実に
基いていると言えるので、観ることに。何よりも映画好きには、見逃せない映画かもと観ました。
内容は、「そして僕は恋をする」「あの頃エッフェル塔の下で」でマチュー・アマルリックが
演じたポール・デュダリスを主人公に、初めて映画館を訪れた幼少期、映画部で上映会を
企画した学生時代、評論家から映画監督への転身を決意した成人期を、19世紀末の映画の
誕生から現在に至るまでの映画史とともに描きだす。本編には映画史に功績を残した
50本以上の名作が登場し、デプレシャン監督が尊敬するアメリカの哲学者スタンリー・カベルや
フランスの批評家アンドレ・バザンの言葉も引用しながら“映画とは何か”をひもといていく。
映画好きあるあるな感じのエピソードが集められている感じだが、まあ時代とか国が違うので、
アルノー・デプレシャン監督と近い年代の人のほうが、より多く共感できるのではないだろうか。
年代が若い人でも、マニアの域で現代の映画だけでなく、古い映画もいっぱい観てる人のほうが、
うなずけるのかもしれない。とはいえ、映画の歴史や映画と絵画の関係性とかは、自分には全然
思いもつかない視点だったので、なるほどと思いつつ全部は理解できたかと言われると困るが。
映画が好きな人、映画マニアな人にはお勧めです。
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