ともちの小さなGLOBE

人生は一期一会のLong and winding road。小さな地球儀をめぐる日々をブログにしました。

テロとの遭遇

2011-01-26 20:36:22 | 徒然なるままに
週末からモスクワに居た筈が、ビザ手配のトラブルで出発できなくなり、出張は来週に変更・・・

前回のカリブ出張から出国トラブルを抱え続けているのかと考えながら、月曜の新聞を開けば、モスクワでの空港爆破テロのニュース
モスクワに2つある空港の中で、JALが到着する方の空港での事件とのこと

以前、ヨルダンに滞在した時のHYATTホテルも、1ヵ月後には爆弾テロで破壊・・・

仕事柄とは言え、戦場カメラマンでも無いのに危ない橋を渡ってきたと思う次第。
昨日は、多くの方から声を掛けられ、心配していただいた。

世界に行けば至る所に、テロの火種はあるわけで、こと政情不安のある国や、発展途上国では、富の集中や政治腐敗、宗教対立に端を発したテロの温床が蔓延り、復讐の連鎖が、テロ行為の火に油を注いでいるのも事実。

しかし、多くの理由はあるにせよ、発展途上国での、精神を蝕む絶望的な貧困を目の当たりにすると、「テロとの戦い」と「貧困との戦い」を分けて考える事はできないと思う。
情報社会の中で、貧困がテロを引き起こしているとする見方も出来る。
マイクロクレジットによる貧困層の自立支援を展開し、2006年のノーベル平和賞を受賞した、バングラディシュのムハマド・ユヌス氏は、「貧困は平和への脅威」として警鐘を鳴らしている。
世界の所得配分で、94%の世界の所得は40%の人々のところに集まり、残り60%の人々が僅か世界所得の6%で暮らしている世界。世界人口の半分が1日2ドルで暮らし、1億人以上の人々が1日1ドル未満で暮らしている事実から目を背ける事が出来るだろうか。
一方、これと相反する事実として発展途上国と言われる国々でも携帯電話の普及は目覚しいものがあり、以前訪れたアフリカ諸国でもプリペイドカード利用の携帯電話は庶民の耳になっていた。
悠久の昔から貧富の差はあったにせよ、情報伝達により圧倒的に世界は小さなものになっている。

平和ボケした日本かもしれないが、世界は動いている。
チュニジアの動乱の周辺諸国への波及…情報で溢れかえった貧困だらけの混沌とした世界

What a wonderful world.