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散歩道・24~タヌキ

 我が家から数百メートルの松木日向緑地沿いの道路をトボトボ歩いている小動物。後ろから見るとネコのようだったが、振り返った顔を見てびっくり。これはまさしく「タヌキ(狸)」だ。イヌ科タヌキ属で本州~九州に棲息するものを「ホンドタヌキ(本土狸)」と呼んでいる。
 多摩ニュータウンは東京都の八王子市、町田市、多摩市、稲城市にまたがる多摩丘陵に企画・開発された日本最大のニュータウンで、東西約15キロ、南北約5キロに広がり面積は約2,884ヘクタール。開発にあたっては多摩丘陵の自然を計画的に残しつつ大規模開発が進められたが、それでもそこに棲む小動物はかなりの数が追いやられてしまった。スタジオジブリ制作の『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994年)は多摩ニュータウンで静かに生活していたタヌキたちに人間社会の開発の嵐が押し寄せこれにタヌキたちが抵抗して人間を懲らしめるという風刺映画だった。
 私は7年前の夜にこの近くでタヌキのような小動物が目の前を横切るのを見たことがあった。その時は暗くて良くわからなかったが当地の専門家が緑地や道路脇の何ヶ所かでタヌキの"溜め糞”を確認しておりタヌキが棲息しているのは間違いなかった。この緑地にはイノシシもいたが最近は目撃情報は無い。タヌキは雑食性でエサになるネズミやミミズなどはまだまだ多くいるはず。少し痩せているように思えるが交通事故などに遭わず長く生き延びて欲しい。この日はシロバナキツネノマゴを初めて見つけて帰る途中でタヌキに出会ったのは何かの縁だろう。遠藤周作さんではないが、我が家も"狐狸庵”と名付けても良さそうな環境にある。
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シロバナキツネノマゴ・1~大戸緑地

 ずっと見たいと思っていた「シロバナキツネノマゴ(白花狐の孫)」。キツネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草でキツネノマゴの白花品種。キツネノマゴは野道で普通に見掛けるがその小さな花のひとつひとつを確認するわけにもいかず、なかなか出会えなかった。ここ大戸緑地の林縁にあるのを知りクモの巣に頭を突っ込みながら藪を探したが基本種のキツネノマゴばかりでなかなか見つからない。諦めて帰ろうとしたところでやっとこれを見つけた。
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キツネノマゴ

 キツネノマゴ科キツネノマゴ属の「キツネノマゴ(狐の孫)」。野山や道端で普通に見られる一年草で草丈は10~40センチ。8~10月に茎の先端に穂状花序を出して長さ7~8ミリの淡紅紫色の唇弁花を疎らに咲かせる。名前の由来は不明で花序がキツネの尾に似ているとか、ママコナに似て小さいのでキツネノママコナが転訛したとか諸説ある。
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