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ハゼノキ・8~望地公園

 望地(もうち)公園の林内で見られる「ハゼノキ(櫨の木)」。ウルシ科ツタウルシ属の落葉小高木で雌雄異株。5~6月に葉腋から花序を出し果実は晩秋に稔る。写真の株には果実が見られないのでおそらく雄株だろう。葉は奇数羽状複葉で9~15枚の小葉からなる。小葉の長さは10センチほど。果実から木蝋を採るために江戸時代に琉球から持ち込まれ「リュウキュウハゼ(琉球櫨)」の別名がある。
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ナンテン・2~果実

 高尾山“薬王院”付近の登山道脇に生えている「ナンテン(南天)」。メギ科ナンテン属の常緑低木で中国原産。日本には江戸時代以前に渡来し各地に拡がっていった。初夏に円錐花序を出して白い花を多数咲かせ果実は晩秋に赤く稔る。ナンテンは“難を転ずる”に通ずることから江戸時代には縁起の良い樹として家の鬼門や裏鬼門に植えられた。また病気が全快した際には赤飯の上にナンテンの葉を添えたようだ。ナンテンの葉や樹皮にはアルカイド系のベルベリンやナンジニンが含まれており殺菌・防腐効果がある。
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