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野鳥・120~ハクセキレイ5

 長池公園の遊歩道を歩いている「ハクセキレイ(白鶺鴒)」。セキレイ科セキレイ属の留鳥で東日本に分布している。水辺を好むが畑地や市街地でも良く見られる。警戒心が低く人間との距離が2~3メートルでも逃げないことがある。尾羽を上下に振りながら地上を歩く姿が何とも可愛らしい。
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シロモジ

 クスノキ科クロモジ属の「シロモジ(白文字)」。中部地方以西の低山に分布する落葉低木でソハヤキ要素(※)に該当する種でもある。クロモジの樹皮が黒っぽいのに対して本種の樹皮は灰褐色で白っぽい。雌雄異株で春に葉の展開と同時に散形花序を出し黄緑色の花を咲かせる。写真は冬芽の様子で尖っているのは葉芽で球形のものが花芽のようだ。これは東京都薬用植物園のもので当地では自生は見られない。

 ※ “ソハヤキ”とは植物学者の小泉源一博士(1883ー1953)が名付けた用語で具体的な定義は無いが、九州南部、四国南部、紀伊半島・東海地方、研究者によっては伊豆半島や神奈川県まで含む地域に分布の中心がある日本固有の植物のことを指している。これらの地域は現在は海を隔てているが日本列島が形成される過程では陸続きの暖温帯で共通した植物が分布していたと考えられている。漢字表記は“襲速紀”だがこれは“襲(=九州南部の民族の熊襲(くまそ))”と“速(=豊予海峡の古い呼び名の速吸瀬戸(はやすいのせと))”と“紀(=紀伊))”を合わせた造語になる。この“ソハヤキ要素”に該当する植物は約100種類が挙げられており、このブログに登場しているものではクロガネモチ、クロモジ、コウヤマキ、シモバシラ、トサミズキ、ナギ、ヒメシャラ、マルバノキ、モチツツジ、ユキワリイチゲなどがある。
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