現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

アラジン

2019-07-02 16:05:35 | 映画
 2019年日本公開のディズニー映画です。
 1992年に同じくディズニーのアニメ映画の実写版(といってもCG中心ですが)リメイクで、アラビアン・ナイトの「アラジンと不思議な(魔法の)ランプ」とは、似ても似つかないストーリーです。
 ストーリーだけでなく、アラビアン・ナイトの他のお話に出てくる空飛ぶじゅうたんが大活躍しますし、原典にはジーニーがアラジンの願いを叶える三回の制限はありません。
 もっとも、本来のアラビアン・ナイトは、性的な内容や残酷なシーンがたくさん出てきますので、子ども向きな作品ではありません。
 1992年にアニメ化する時に、アラビアン・ナイトの幾つかのお話や他の民話(3というのはマジックナンバーなので、いろいろなお話で使われています)を参考に、ファミリーで楽しめるオリジナル・ストーリーを作ったのでしょう。
 同様に、他のディズニー・アニメは、原典からかなり改変されています(「白雪姫」や「不思議の国のアリス」のころはかなり原典に忠実だったのですが、「くまのプーさん」や「ミス・ビアンカ」などの児童文学作品は、ストーリーだけでなく絵柄もかなり違います)が、ディズニー・アニメの影響力は絶大なので、いつのまにかそちらの方が有名になってしまいます。
 ジーニー(ランプに閉じ込められていた魔人)役のウィル・スミスがかなり目立ちすぎますが、アラジン役とジャスミン役の二人は日本人好みのかわいい容姿をしているので、日本でもかなりヒットしています。
コメント
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