現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

キングスマン:ゴールデン・サークル

2021-02-12 19:41:21 | 映画

 イギリスの人気コミックスの映画化の第二弾です。
 秘密スパイ組織「キングスマン」と、悪の麻薬組織「ゴールデン・サークル」の対決を、アメリカにある「キングスマン」の同盟組織「ステイツマン」と絡めて、三すくみの荒唐無稽ではちゃめちゃなアクションコメディです。
 CGの発達により実写化が可能になったので、かつてだったらアニメで描かれたコミックスの映画化が実写版で行われるのは、洋の東西を問わずに今の映画の主流になっています。
 人間ドラマを描くより、テーマパークのアトラクションのようなハラハラさせる作品の方が、現在では受けるようです。
 もっとも、映画が生まれたころのモノクロの無声映画時代も、同様なスラプスティック・コメディがたくさん作られていました(代表的なスターはチャップリンやキートンでしょう。日本では、「目玉の松ちゃん」こと尾上松之助や「エノケン」こと榎本健一が有名です)から、それへの先祖がえりと言うことができるかもしれません。
 この作品では少々残虐なシーンがあって興ざめするところもあるのですが、本来は、どんなに激しいアクションシーンでも主人公はもちろん敵役も怪我ひとつしないので、子どもも含めた観客が安心して楽しめる娯楽作品なのです。

キングスマン(字幕版)
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フォードvsフェラーリ

2021-02-12 18:48:20 | 映画

 2019年のアメリカ映画です。

 フェラーリの買収に失敗したフォードが、社長のメンツを守るために、天才カー・デザイナーや天才ドライバーの手を借りて、王者フェラーリを破って、ル・マン24時間レースに勝利するまでを描いています。

 デザイナーとドライバーの友情や、ドライバーの家族(妻と息子)の愛情はよく描けています。

 しかし、それを強調するために、フォードという大会社の官僚主義をあざとく描きすぎてドラマが安っぽくなっています。

 また、史実をかなり大胆に逸脱している点もいただけません。

 そのくせ、結局は大会社の論理に屈する形になっている点も、見終わっての後味を悪くしています。

 ただし、手作り感満載だった時代(60年代)のレースの様子は、迫力満点で楽しめます。

 

 

 

 

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