2004年公開の人気ロマンティック・コメディ・シリーズの第2作です。
こうしたシリーズ物の常套手段として、前作で受けた要素をさらにデフォルメして見せます。
この作品の場合は、三角関係の男女のそれぞれの関係の浮き沈みを誇張し、主演のレネー・ゼルウィガーをさらに太らせて下品にして、ドタバタ喜劇の要素を強調して見せます。
また、舞台を、イギリス国内だけでなく、ドイツやタイへスケールアップしました。
たぶん、前作が世界中で当たったので、制作費がたくさん使えたのでしょう(主演の三人のギャラもきっと高くなったと思います)。
そして、続編映画らしく前作の成功を超えることはなく、残念ながらシリーズは打ち切りになりました。
ところが、なんと12年後に第3作が作られました!(ただし、敵役のヒュー・グラントは出演していません)。
こういう例は、かなり稀だと思います。
よっぽど、関係者の作品のアイデアが枯渇していたのでしょう。
そう言えば、日本のテレビドラマでも、「半沢直樹」や「結婚しない男」など、ずいぶん時間が経ってから、過去のヒット作の続編を無理矢理作る例もあるようです。
一般的には、こうしたシリーズ物が長続きするためには、第2作が非常に重要です。
「ロッキー」も、「エイリアン」も、「ターミネーター」も、「ダイハード」も、「マッドマックス」も、第2作がそこそこ成功したために長続きしました。
そういう意味では、この作品は微妙な成功だったのでしょう。