「農民芸術・宮澤賢治特輯」七号(昭和23年8月)に掲載された論文です。
賢治の作品世界が、いかに法華経信仰を実践したものであるかを、論理的に分析していて、説得力があります。
特に、「どんぐりと山猫」が「注文の多い料理店」の、「屈折率」が「春と修羅」の、それぞれ巻頭作になったことと、相互の関連性に関する指摘は重要でしょう。
「農民芸術・宮澤賢治特輯」七号(昭和23年8月)に掲載された論文です。
賢治の作品世界が、いかに法華経信仰を実践したものであるかを、論理的に分析していて、説得力があります。
特に、「どんぐりと山猫」が「注文の多い料理店」の、「屈折率」が「春と修羅」の、それぞれ巻頭作になったことと、相互の関連性に関する指摘は重要でしょう。
2015年公開のギリシャ、フランス、アイルランド、オランダ、イギリス合作映画です。
パートナーがいることが義務づけられている、近未来の世界の話です。
パートナーのいない男女が、新しい相手を見つけるためのホテルに送られてきます。
そこで、45日の間にパートナーを見つけられないと、本人が希望する動物に変えられてしまいます。
「ロブスター」は、主人公の男が希望した動物です。
主人公は、期間中にパートナーを見つけられずに、ホテルを脱出して独身者たちが暮らす森に逃げ込みます。
そこでは、逆に恋愛が禁止されています。
主人公は、そこでも禁を破って女性と恋愛関係に陥り、そこを逐われます。
全体にシュールな雰囲気で、作品世界においては恋愛やセックスも形式化されていて無機質です。
初めのうちはなかなかおもしろかったのですが、シュールな度合いが加速度的に強くなって、残酷なシーンもあり、ついていけなくなりました(ラストでは、独身者たちのリーダーによって失明させられたパートナーに合わせて、主人公も自分で目をつぶすことが暗示されています)。
1981年公開の人気シリーズの第2作です。
前作よりも近未来感は強くなっています。
石油を掘り当てたコミューンの人たちと、凶悪な暴走族たちとのガソリンを巡る攻防戦に、マックスと途中で連れになった軽量プレーンの奇妙な男が参画します。
まあ、ストーリーはどうだっていいのです。
前作の大ヒットで手に入れた制作費のおかげで、カーアクションもスタントも爆破シーンも格段にスケールアップしていて、観客を十分に楽しませてくれます。
1979年公開のオーストラリア映画です。
低予算で作られたB級映画なのですが、迫力あるカーチェイスやスタントシーンで、世界的にヒットしました。
暴走族と、それと似たりよったりの雰囲気の警察官たちによる復讐の応酬で、観客を飽きさせません。
かなり残酷なシーンや無謀とも思えるスタントシーンの連続で、撮影中にスタントマンが二人死亡したという噂も信じられる気がします。
低予算のせいで、セットも車もかなり荒い作りなのですが、なんでもありのCGに慣れた目で見直すと、むしろこちらの方がリアリティがあるように感じられるのが不思議です。
この作品で、監督のジョージ・ミラーと主演のメル・ギブソンは、一躍売れっ子になりました。