2015年公開のスウェーデン映画です。
妻を亡くして職も失った老人は、何度も自殺を試みます。
そのたびに、向かいに越してきたイラン人女性とその家族(夫と二人の娘、もう一人おなかの中にいます)に邪魔されて、生き延びます。
彼らと触れ合ったり、野良猫を飼ったり、近所でかつて自治会で一緒だった男性(障害があって今はほとんど身動きできなくなっています)が強制的に施設に入れられそうになるのを阻止したりする間に、老人は生きる意欲を回復します。
彼の現在と重なるように、少年時代の父の思い出(母は小さい時になくしています)や素晴らしい女性であった妻(事故でおなかの中の子供を失い、自身も車いす生活になったのに、教師になり多くの問題を抱えた生徒たちに慕われていました)の思い出などが描かれます。
ドラマチックではありませんが、しみじみとした味わいがあり、ヨーロッパの賞を受賞したり、その後ハリウッドで、トム・ハンクスの主演でリメイクされたりしました。