2019年公開(広島において。全国公開は2020年)の日本映画です。
2019年まで広島に実在していたストリップ劇場を舞台に、そこに若い頃から勤めて閉館時は社長だった男性を主役にして、踊り子たちやスタッフたちとの人間関係を描いています。
男性の過去(劇場に勤めはじめる頃や踊り子の一人への失恋など)と現在(閉館か存続かの間に苦悩する姿、かつて恋した踊り子の幻を見るなど)を自由に行き来して、彼とストリップとの関わりを浮き彫りにしていきます。
ストリップのシーンも含めて全体に幻想的な映像が美しく、観客を主人公と一体化させることに成功しています。
また、全編に流れるラジオヘッドの「クリープ」が雰囲気にぴったりで痺れます。
男性に限らず女性にも、このような劇場が今でもあるなら、ストリップを見てみたいという気にさせます。