1992年公開のアメリカ映画です。
目が不自由で孤独な気難しい退役軍人の老人と、寄宿制の名門の進学高校(サリンジャーの「キャッチャー・イン・ザ・ライ」(その記事を参照してください)で、主人公のホールデン・コールフィールドが通っていた学校を思い出しますね)に奨学金とアルバイトでなんとか学資を工面している17歳の高校生が、感謝祭期間のアルバイト(面倒を見ている姪家族が、感謝祭で夫の実家へ帰っている間、高校生が老人の世話をします)で知り合い、ニューヨークに出かけて(老人は最後の贅沢をした後で、拳銃自殺するつもりでした)、いろいろな贅沢(豪華なホテル、豪華なレストラン、若い美人とのダンス(タンゴ)、高級娼婦との一夜、高級イタリアスポーツカーでの疾走)を通して繋がりを深め、高校生が老人の自殺をなんとかおもいとどめさせます。
そのお返しと言ってはなんですが、高校生が卑劣な同級生たち(金持ちのドラ息子たち)や俗物の校長に陥れられそうになった時に、老人は胸のすくような率直なスピーチで彼らの欺瞞を暴いて、高校生のピンチを救います。
老人役の名優アル・パチーノが、渾身の演技で、ついに念願のアカデミー主演男優賞を受賞しました。