現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

セント・オブ・ウーマン 夢の香り

2021-12-25 09:58:47 | 映画

 1992年公開のアメリカ映画です。
 目が不自由で孤独な気難しい退役軍人の老人と、寄宿制の名門の進学高校(サリンジャーの「キャッチャー・イン・ザ・ライ」(その記事を参照してください)で、主人公のホールデン・コールフィールドが通っていた学校を思い出しますね)に奨学金とアルバイトでなんとか学資を工面している17歳の高校生が、感謝祭期間のアルバイト(面倒を見ている姪家族が、感謝祭で夫の実家へ帰っている間、高校生が老人の世話をします)で知り合い、ニューヨークに出かけて(老人は最後の贅沢をした後で、拳銃自殺するつもりでした)、いろいろな贅沢(豪華なホテル、豪華なレストラン、若い美人とのダンス(タンゴ)、高級娼婦との一夜、高級イタリアスポーツカーでの疾走)を通して繋がりを深め、高校生が老人の自殺をなんとかおもいとどめさせます。
 そのお返しと言ってはなんですが、高校生が卑劣な同級生たち(金持ちのドラ息子たち)や俗物の校長に陥れられそうになった時に、老人は胸のすくような率直なスピーチで彼らの欺瞞を暴いて、高校生のピンチを救います。
 老人役の名優アル・パチーノが、渾身の演技で、ついに念願のアカデミー主演男優賞を受賞しました。

 

 

 


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