現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

進撃の巨人 Season3 Part 1

2019-07-15 18:47:44 | アニメ
 進撃の巨人Season3のPart1がNHKで放送されましたが、ある意味衝撃です。
 話が、巨人対人間の戦いでなく、完全に人間対人間の戦いになってしまいました(王の血筋がどうのこうのなんてつまらない話なんて、他の女性向けファンタジーに腐るほどあるので、わざわざ「進撃の巨人」で詳しくやらなくてもいいのではないでしょうか?)。
 また、全体に女性視聴者向けに作られていて、リヴァイ兵士長(いつの間にか背が高くなっていて笑えます)やエルヴィン団長のようなイケメンの男性が活躍する話になっていて、もともとの主役の三人、エレン、ミカサ、アルミンはほとんど活躍しないようになってしまいました。
 今までの「進撃の巨人」が衝撃的だったのは、なんといっても巨人たちのグロテスクさや人間が食われるような残酷なシーン(こんなのテレビアニメでやっていいの?と何度も思いました)が頻出することだったのですが、Season3 Part1ではそういったシーンはまったくなくなってしまいました(NHKで放送されることがアナウンスされた時から、ネット上では心配されていたことですが)。
 また、オープニング・アニメやエンディング・アニメも、今までは残酷でグロテスクで最高だったのですが、今回は美しい女性向けアニメ風になってしまいました(オープニング・テーマにも大物アーチストが使われ、いかにも売ることを狙っている感じです)。
 いったんビジネス的に成功すると、あらゆること(野球でもサッカーでも競馬でも映画でも小説でもマンガでもゲームでもテレビ番組でも)が、より一般的に受け入れられるように改変されていき(多くはエンターテインメントの消費の多数派である女性にうけいれられるようにします)、男性(特に大人)にはどんどんつまらなくなるのですが、「進撃の巨人」もそのパターンに陥ってしまいました。
 数少ない(というよりはほとんどない)大人の男性にも見られるアニメが、こうしてまたなくなってしまいました。
 いっそのこと、タイトルも「進撃の巨人」ではなく、「戦えリヴァイ兵士長」か何かに変えた方が良かったのではないでしょうか?

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クリエーター情報なし
ポニーキャニオン

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