闘え!文庫魂

空手を愛する熱い仲間たち
金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

膝の事。

2020年04月26日 | 仲間たちへ
2020.4.26.SUN.
皆さん、こんにちは。
今日は15回目の投稿です。
今日のテーマは「膝の事。」です。

膝は下半身の大きなパワーを発揮する為の大切な大きい関節ですが、体重の殆どがかかることもあり、怪我をする可能性があり、また、その怪我が長引く事が多くあります。組手などで、突発的な衝撃で怪我をするのはなかなか避けようがありませんが、運動の種類の特性を意識して、注意すればかなりの部分でそれ防げます。いくつかポイントを述べますので、参考にしてみてください。
※あくまで怪我の予防策であり、靭帯や半月板の損傷など、治療を要する膝には当てはまりませんので、ご注意ください。

1 角度と方向
 昔、スポーツ根性もの(「巨人の星」の星飛雄馬等)の中でも、よく行われていた「うさぎ跳び」という下半身のトレーニングは現在、あまり行われていません。なぜなら、膝を曲げ切った位置で勢いのついた体重を支えなければならず、「過屈曲」という状態になり、負担が大きくかかります。
ジャンピングスクワットなどは深く曲げ過ぎない、または、深く曲げる時は、スピードをコントロールして行なってください。また、曲げた膝が爪先より大きく前に出ないように注意します。
 膝を曲げる方向ですが、靭帯や半月板に負担をかけないため、パワーの出したい方向と、つま先の向きと、膝の曲げる方向を合わせてください。

2 ハイインパクトの動作に注意すること。
 ロードワークを考えた時、登り坂と下り坂、きつい登り坂ですが、膝への負担は大きくてありません。逆に下り坂は膝の中で上下の骨がぶつかり合う方向に強い力が働く「ハイインパクト」の状態になります。ですので、下り坂はスピードをコントロールしながら走ってください。
地面の硬さも関係しますので、走るのであれば、アスファルトよりは土の上を、靴底の薄いものより厚いものを選びます。

筋肉などと違い、腱や半月板そのものには痛覚がないと言われています。それだけに、怪我に気づきにくく、気づいた時には大きくダメージを負ってしまうというケースが多々あります。是非、気をつけてトレーニングを行ってください。
わたしも以前、右のひざをひどく痛めました。道場でジャンプ・ステップの稽古をしていました。やがて効果を感じて レベルアップをしていきました。マット上からベニア板上へ、身体につける重りをどんどん重くしていきました。すこし、膝に痛みを感じたのですが、そのまま続けていたら、激しい痛みで膝を曲げる事が出来なくなってしまいました。結局、治るのに1年半かかったしまいました。それでも、全日本に出場していた時期でしたので、稽古はなんとか続け、膝に負担のかかりにくい蹴り方(膝の角度を決めてスネで蹴るロー)とトレーニング法(レッグマシンによるエクステンションとカール、エアロバイク等)が分かりました。今の指導に生きている
良い部分もありますが、やはり、稽古内容が限定されてしまいますので、怪我には注意が必要と思います。
PS
一昨日投稿しました、「ペアトレーニングのすすめ」ですが、かなり「濃厚接触」となりますので、マスクの着用や、前後の手洗いうがい等もお考えください。

押忍
吉岡智