昨日の続きでスターターからの配線を延長して繋いで
みたところ、スターターのボディとバッテリーの⊖側
が直接繋がるので、アース不良の問題は解消された。
しかし、スターターボタンを押してもリレーが作動しな
い。フロントブレーキについているスイッチが動作不安
定なようで、機能しないときがあるみたいだ。
スイッチは非分解型なので、交換するしかないが、まあ
今すぐにということでもないだろう。
スターターは回るようになったが、クランキング速度が
少し遅いような感じと、クランキング時にガサガサとい
うような異音がでている。
何か解るかと思い再度カバーをはずしてみると、Vベル
トが「DAYTONA」のものに交換されていた。
純正でデイトナの部品が使用されている訳もなく、また
一般ユーザーが普通のバイク屋さんで修理したのなら、
やはり純正部品が使用されているはず。
これは、走り屋とまではいかなくても、それに近いよう
なヤンチャな走り方でかなり酷使されていたものかもし
れない。となると、エンジン本体も・・・
試しにエキゾーストポートからピストンの状態を覗いて
みると、案の定引っ掻き傷が入っていた。
オーバーサイズピストンがあればボーリングして使用
できるが、なければピストンとシリンダーの両方を買
わなければならない。それにクランクのサイドベアリ
ング、オイルシール、それにケースのガスケットやら
これらの修理に関連するスモールパーツなどなど、
更には分解した時点で不具合個所が発見されれば部品
代は追加となってしまう。
コンロッドベアリングにガタがあったりすると、もう
ウチの設備ではクランクASSY交換しかできない。
となると、このエンジンを活かす価値は・・・と言う
ことになってしまう。
程度に良いエンジンを見つけて載せ替えた方が早いし
安く上がるような気がする。
しかし、4輪のようにリビルトエンジンや解体屋で程
度の良さそうなエンジンを探すのとは訳が違い、ネッ
トなどで探すしか方法がないとなれば、ほとんどカケ
のようなものだ。
もし、ウチが商売でやっているショップならこの車両
を活かすことはお薦めしないだろう。
エンジンは生きているがフロント廻りがグシャ!
みたいな事故車があれば一番良いのだが。
でも血がついているのは嫌だけどね。
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