連日うだるような暑さで「暑いですね」が、すっかり挨拶の際の一言になっています。
この暑さが来月半ばまで続くと聞き、これから迎える夏休みが心配です。
さて、ちょうど2ヶ月ほど前になりますが、高3生の娘のローファーが、とうとう壊れてしまいました。
つま先のあたりが、ソールと完全に剥がれてしまい、素人目にも修理は困難に見えました。
買い替えかと諦めかけていたのですが、娘から、なんとか修理ができないかという強い希望で
ダメもとでハルタに出してみることにしました。
数日後、ハルタからも、もうしかしたら無理かもしれませんが(修理部に)出してみますという
お返事を頂き、僅かな希望を胸に修理を待ちました。
ローファーは、高校入学のお祝いに購入したものです。
入学式の日に、憧れのハルタのローファーと志望校の制服に身を包んだ娘の笑顔は
それまでの大変な思いを忘れさせるかのような、そんな笑顔でした。
その靴を履いて今度は卒業式を迎えたい、という娘の希望。
どうにか叶えれれば・・・そう思いながらひと月ほどしたある日、ハルタからメールが届きました。
「修理が完了したので発送いたします」
そして
一目見たとき、あまりの綺麗さに驚いて、もしかしたら新品なのでは?と思ったほど。
でも、見覚えのある傷をみつけて、ああ、ちゃんと修理してくれたんだと感慨。
そしてもう一つ驚いたことが、かかとの擦り減りも直して下さったのです。(修理依頼箇所に記載していなかったのに)
全体も磨き直して下さり、半年どころか、もっと先まで履けそうです。
そのぐらい、しっかり直して下さいました。
返ってきたローファーを見て、娘は、それはそれは大喜びでした。
「職人技はすごい」と、変わらぬ履き心地にも驚いていました。
娘の言葉通り、困難と思われる状態でも、諦めずに元の姿に直して下さったこと、
その心意気と技術は、どんな時代になっても忘れてはいけないことですね。
昨今、日本製というブランドの信用性が危うくなってきている部分もありますが
私は、このローファーをみて、まだまだ日本は大丈夫だと、そう感じました。
MADE IN JAPAN
の文字が金色に輝くこのローファーが、いつの時代も、未来を歩む若者の足を支えてくれていることを
心から願います。