昨年の秋、山口県で先行上映された映画『八重子のハミング』が、いよいよ全国公開されることになりました。
5月6日は東京初日!
行かないわけにはいきません。(笑)
まずは聖地、新宿スバル座
一番後ろの席だったけど、舞台挨拶もしっかり観られました!
登壇予定にはなかった梅沢富美男さんの姿も。
梅沢さんはなんと映画は3本しか出たことがないそうです。
そのうちの2本が佐々部監督の作品というのもある意味「濃い」ですよね。
梅沢さんはその昔映画スターに憧れて、映画会社のオーディションを受けにいったところ、書類審査で落ちたらしく。
それはなぜかというと「顔が大きい」w
「演技を見る前に落とされた」って言われていました。
その後「夢芝居」が大ヒットして「これで映画の話もバンバンきますよ」と言われ、しかし来たお話は脇役。
いやいやこんな大ヒットを飛ばしたんだから、そんな脇の話断って、次にくる主役を受けた方がって回りも言うもんだから「そうだそうだ」と断ったら、その後全く話がこなかったって。
そんな中で佐々部監督の『ツレがうつになりまして。』への出演依頼があったそうです。
あの作品でも、ずっと声のみで、最後の最後にネタバレのように顔出しでした。大物感溢れていましたけど、ほぼ初
めての映画出演だったんですね。びっくりです。
そんなあとの佐々部監督からの『八重子のハミング』へのオファーに嬉しくて、ギャラも確認せずにすぐに受けたとのこと。
「それがまあ予算がなくて、撮影のために山口県入りしたら、駅にはだれも向かえにきていなくて、自分でレンタカーを借りてロケ地入りしたんですよ」って。
それでずっとレンタカーでロケ地を回っていたので、「私のギャラはレンタカー代で消えました」(!)
今回梅沢さんは主役の誠吾の親友であり、八重子さんの主治医でもある榎木医師の役。
「お医者さんっていうから、俺なら産婦人科か?と言ったんですよ」と笑いを誘っていました。
役作りのために実際のモデルになったお医者様の病院へも訪ねられたそうです。
そこでも大人気で、入院患者さんのところをまわったり、看護師さんたちと写真を撮ったりで、あれ?お仕事の話は無しだったのかしら?
あらあら、梅沢さんのお話ばかりになってしまいました。
この舞台挨拶のとき、実は高橋洋子さんのお誕生日がすぐだということで、佐々部監督からサプライズのお祝いの花束が洋子さんへ。
そして、升さんからは短歌が。
「手を添えて 歩く藍場の懐かしさ 八重子思えど 洋子の温もり」
映画で何度も出てくる、ポスターにもなっているあの藍場川での思いでですね。
私があのシーンで好きなのは、エンドロールで流れてくる若いときの二人。
八重子さんの心の中はずっとあのときのままだったんじゃないかなと。
だからずっと幸せだったんじゃないかなと。
横浜でも・・!
全国へ八重子の輪が広がって行ってくれることを願ってやみません。