東京からは2週間遅れで、やっとこちらでも公開が始まった『ぐるりのこと。』、観に行きました!大雨だったけど、そんなこと気にしません^^
(しかし、新幹線の切符を買おうとしたときに、クレジットカードを忘れてきたことに気付き、ちょっと焦りました
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かつ、映画館の情報を何も仕入れていなかったことにも気付いて、ますます焦りましたけど
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でもこんなとき頼りになるチル友さんの存在・・^^;
初めて行く映画館だったのですが、あさかぜさんのナビにより無事到着。帰りもあさかぜさんの遠隔操作により、バスにも迷わず乗れて大丈夫でした。あさかぜさん、どうもありがとうございました。
【以下感想です】
『ココリコミラクルタイプ』でのリリーさんの一言コメントが好きで、それからリリーさんのファンになったんですけど。このひと本当に何者なんでしょうか?・・ね。
『ぐるりのこと。』の、リリーさんと木村多江さんのお芝居は、脚本どおりで、台詞も基本的には全部脚本どおりとのこと。あの二人は、あの脚本の中で生きている人なんでしょうか?きっとみんなそう感じると思います。あまりにも自然なので。演技でそうなら本当にすごいです。いや、すごい役者さんです、ふたりとも。
例えば、かまぼことか包丁でスパッときるじゃないですか。端から端まであるかまぼこを見て、その真ん中を食べても、端を食べても、同じかまぼこですよね。
かまぼこじゃないけど、同じ夫婦の、端から端までの一生の内の、スパッと切り取った10年間を、特にわざわざ選んだところを紹介しているのではなく、たまたまのところを「どうぞ」と言っているような、そんな感じでした。
それも、わざわざ創ったものではなく、この夫婦の日常がたまたまビデオに映っていたという感覚で。だからあの本の中で生きている人にしか思えないです。
木村さん演じる妻の翔子さんは、「力を入れないといけない」と思っている、そんな女性です。「マイペースで頑張らなくていいんだよ。みんなと同じペースでいいのだから」って、言ってあげたくなりました。
もちろんリリーさん演じる夫のカナオは、そんな頑張りすぎる妻のことを全て受け入れていて、「ただそばにいたいだけ・・」と、決して押し付けることのない深い愛情で包んであげています。こんな夫婦・家族って、今の世の中少なくなってきていると思うのは私だけでしょうか?何にでも対価を求める、相手から与えてもらうことばかり考えてしまう、そんな人が大変多いと思います。
電気もつけていない、激しい雨が振り込んでいたような寒々しい暗い部屋から、だんだんと、色鮮やかな生物の絵が溢れた部屋へと変っていくところなど、見ているこちらの気持ちも楽になっていくのがわかります。見ているというより、第三者として見守っている感覚ですね。
もちろん当事者にしかわからない「気持ち」もたくさんあるでしょう。カナオがいる法廷のシーンを観ても、当事者と第三者・・ 気持ちの違いがよくわかります。
さて、この続きはどうなるか・・ この二人はきっとずっと手を繋いで歩いて行っているだろうな、とそう思います。あのまま変らないまま。
いつか映画館の隣の席に、あのふたりが座っているかもしれません。そう感じるくらいのふたりでした。