先日、NHKのプロフェッショナルという番組で、装丁家の鈴木成一さんが紹介されていました。
中身も知らないのに、思わず買ってしまった・・という本、ありますよね。
装丁家さんのマジックに、かかってしまったとでも言うのでしょうか?私は結構あります。(笑)
番組で紹介されていた本の多くが、自分の家にあったことにまずびっくり。(装丁につられて買っている。というか、ちゃっかり買わされている!)
そして、それらが同一人物によって装丁されているということに、またまたびっくり。だって、デザインには『同一人物』が、全く感じられないから。
番組中、司会の茂木健一郎さんが「最近は『こういう表紙が多いから、こういうのにしよう』みたいに、周りの本と比較してマーケットリサーチするのもあると思うのですが、鈴木さんはそういう考えはしないんですか?」と聞かれていました。それに対して、間髪入れずに「しませんね」と一蹴。すごい!
それに、「本を全て読んでから、デザインを考える」ということで・・この人は一体全体どれだけの本を読んでいるんだろう?と。また、ジャンルも自分の好き嫌いにかかわらず・・ということで、仕事とはいえ本当に驚きです。
「最初に会ったとき、最後まで目を合わせなかったんです。そういう普通のコミュニケーションをしないひとって、どこか天才的な才能がある」そう分析していた依頼人もいました。
あのあと、本屋さんへ行ったのですが、『装丁』をこんなに意識したのは初めてです。
プロフェッショナル・仕事の流儀~5月22日放送分