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映画「チルソクの夏」は永遠です♪

古湯映画祭 ~番外編「富士町ふれあい祭り」

2007-10-30 19:02:44 | 佐々部清監督
佐々部清監督特集「古湯映画祭」の会場の外では、「富士町ふれあい祭り」が開催されていました。
まず、古湯温泉のある富士町まで、JR佐賀駅からバスに揺られて50分。市内を抜けて、川沿いの道を行くと、だんだん山の中へ。(え?のぼりも何もないけど、本当に映画祭があるの?)
どこのバス停で降りたらいいのかとか、情報が全くなくて不安でしたが、結局終点でした。(笑)
映画祭の場所がわかりにくいということで、先に会場入りしているイルカのおかげさんが迎えに来てくださることに。(イルカさん、ありがとう)
でも同じバスに、映画祭常連組みの方が3名乗車されていたので、とりあえずその方たちのあとをついて歩いて行きました。

会場では、「富士町ふれあい祭り」も同時開催されていました。
にぎやかな声が聞えてきます。たくさんのテントが並んでいて、おいしそうな屋台も出ています。
また、近くに造くられているダムの紹介がしてあったり、町の特産物がお買い得な値段で販売されていたり・・と、いろいろ見て回るだけでも楽しいイベントです。

私が見つけたのは伐採杉で作ってあったベンチ。(通常価格15000円→10000円に!) 欲しかった!
イルカのおかげさんと一緒に、かなり真剣に見ていたら、「配達しますよ~」と係の方が声をかけてくださったのですが、「いや、配達してもらえる所から来ていないんで・・」と答えました。一応、森林組合長さんの名刺をいただいたので、何か機会があったときには絶対交渉しようと思います^^
車で来ていたら持って帰られたかも?いや、それでもやっぱり無理かなぁ。欲しかったなぁ。
和室の吐き出し窓の下に置きたかったなぁ。

会場をぐるっと一周したあと、映画祭の会場へ行きました。
入場を待つお客さんの長蛇の列ができていてびっくりです。当日券の購入はもう無理のようでした。

会場へは土足禁止で、入り口で靴を脱いで入りました。ゴザがひいてあって、今回の映画祭の「昭和のこころ」を感じます。ゴザの下にはお布団用のマットがひいてあり、ふかふかしています。思わず寝転がりたくなるような、そんな雰囲気です。(でもちょっと遠慮して、後ろのパイプ椅子へ座りました^^)

ここでもスタッフの方たちがてきぱきと動いていらっしゃいます。
外のお祭りの会場でも、多くの方々がいきいきと活動されていました。本当にいい町です。外から来た私たちも、こんなに幸せな気持ちになれるなんて。
山の中の温泉、ちいさなちいさな町。ここに来るきっかけは、映画祭で、それも佐々部監督の特集だったから。それなのに、また来たくなる気持ちになるなんて。やっぱり「ひとの想い」って一番大事なんですね。
この町のひとたちは、みんな自分の町のことを、「想っている」のでしょうね。


古湯映画祭 ~パーティ編

2007-10-30 14:25:55 | 佐々部清監督
古湯映画祭では、100名限定の「パーティ券」も発売されていました。
映画祭パーティって、どんなの?って、よくわからなかったのですが、参加してみてびっくり。みなさん映画通の方で、大変濃い方ばかりでした!(ミーハーは私くらい?)

そして、お話の内容もさることながら、驚いたのはお料理の内容です。
オードブルやフルーツなどは、まぁ一般的な当たり前のものかもしれませんが、その他に、「手作りのおでん」「手作りのしし肉の汁もの」「手作りの炊き込みご飯のおむすび」等々・・とにかくすごい内容なんです。
はじめ「これって豚汁かなぁ?」と話していたら、しし肉のお汁だと判明。しし肉ってあまり食べたことがなかったのですが、とてもいいだしが出ていて好きになりました。その他の具材料も、里芋、大根、人参、ごぼう、ネギと盛りだくさん。古湯の秋の味を満喫しました。
 
実は、シンポジウムの前に春風さんから、「お腹すいてない?」と巌流焼をもらって食べていたのですが、それにもかかわらず、ぱくぱくぱくぱく・・すごい食欲。どれもおいしくいただきました。
古湯のみなさん、こんなにおもてなししてくださって、本当にありがとうございます。

会場の様子はというと・・監督も俳優さんたちも、みなさんと楽しそうに交流されていました。
シンポジウムでできなかった質問にも、優しく楽しく答えてくださいました!伊嵜くんは、スタッフのみなさんにものすごく気を使っていらっしゃいました。(あ、伊嵜くんのマネージャーさんが、かなりイケメンでした^^)
 
昼間の「ふれあい祭」もそうでしたが、町のみなさんが一体になって町を盛り上げようとされている熱意が、ひしひしと伝わってきました。
きっとこの映画祭も、これから50年、100年と続いていくことと思います。

映画祭のこと今まで知らなくて、残念に思うくらいです。ぜひ来年からも参加できたらいいなと思っています。今度は温泉にもゆっくり浸かりたいですし。

私の宿泊先は「温泉センター・雑魚寝プラン」で、そこのセンターのお風呂が早く終わっていて、結局は入れなかったんです。翌朝も出発が早かったので、朝風呂も断念。ちょっとぬる目の湯だそうです。入りたかったな~

関東・福岡・山口のチル友さんたちとも、たくさんお話できて、本当に楽しい二日間でした。ありがとうございました。

古湯映画祭 ~シンポジウムでの監督&臼井PD

2007-10-30 13:57:39 | 佐々部清監督
監督は、トレードマークのキャップ姿で登場です。キャップを外されると、さっぱり散髪したてという感じでした。
監督は、トレードマークのキャップ姿で登場です。キャップを外されると、さっぱり散髪したてという感じでした。

急遽ゲストで来られた田村三郎さんとは大学の同期だそうです。(年齢は田村さんの方が上なので、会ったときから「田村さん」って、さん付けで呼んでもらっています・・by田村さん)
学生時代みんな就職しないと言っていたのに、大学4年のある日、みんな急に七三分けの髪型にしてきて・・(監督は肩まで伸ばしたカーリーヘアだったそうです)。結局監督は就職せずに、映画の専門学校へ行ったそうで。(このあたりは、トップランナーでのお話とほぼ同じ内容)

4年前に『チルソクの夏』を古湯映画祭で上映してもらって、そのとき来たかったのにちょうど『半落ち』の撮影中でどうしても来られなかった。臼井PDから、どんなに素晴らしい映画祭か聞いていて、今回も本当は東京映画祭からもお話をいただいたが、そっちを断って念願だった古湯にやってきました、とのことでした。
それも今回は、自分の特集を組んでいただいて。ポスターも・・女房は「なんだか演歌歌手みたいなポスターね」って言ってましたけど、嬉しいですね、と感激されている様子でした。

監督は昨日までホテルに缶詰で、次回のお仕事の本を書かれていたそうです。次回は、どんな?って、「まだ、ちゃんと決まってはいないので、ネットには書かないでいてくださいね」と言われてました。
そして、その次もこんな感じの作品を考えているところで・・と、ちょっと言葉を濁してお話されていました。とにかく、次々と作品に取り組まれている監督、すごいです。
自分は「早い・安い・うまい」の職人監督ですから・・と、かなり謙遜されていました。

臼井PDさんは、たんたんと語られる、とても真面目な感じでした。
『チルソクの夏』の映画製作のときの資金集めの苦労話についても、最初はなかなか難しかったけど、監督が『陽はまた昇る』を撮ってからは、「脚本・監督は『陽はまた昇る』の佐々部です」と言えば、「あ、あの監督の」と反応がよかったとのことでした。


最後に会場のみなさんからの、たくさんの質問に答えてくださって、和気藹々とした雰囲気でシンポジウムは閉会しました。(なんと1時間20分もの長時間でした!)
出口のところでは、会場を後にする参加者のひとりひとりと握手してくださいました。係りの方が「監督、控え室の方へどうぞ」と言われても、「いや、みなさんにちゃんとご挨拶しますから」と答えていらっしゃいました。結局、私は3回も握手してもらっちゃいました。

監督のお話がたっぷり聞けて、こんな素晴らしいシンポジウムを開催してくださったスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。




古湯映画祭 ~伊嵜くん

2007-10-29 23:12:43 | 佐々部清監督
伊嵜くんは白い半袖シャツに濃い青のデニム。髪を爽やかになびかせている感じで、髭も少し伸ばされていました。(しかし清潔感はばっちりありましたよ)

「シンポジウム」では、最初に佐々部監督がお話されて、その次に伊嵜くん。
と、思ったら、ここで監督が「いや、実はさっき、もうビールをいただいちゃって。トイレに行きたくて・・すみません、行かせてくださいっ」って、会場を後にされたんです。(驚!)  なんと、司会の方も一緒に!
伊嵜くんも「え~っ?」って顔してました。
素早く、伊嵜くんのとなりの席にいた俳優の田村三郎さんがマイクを持って、「伊嵜くんの想いは?」と、フォローされました。

監督のいないうちに(?)というわけでもないですが、伊嵜くん曰く「監督は怖いひとです」と激白。
「撮影中も、他の出演者の方のことは、海老蔵くん、樹里ちゃんとか呼ぶのに、僕だけは『イサキ!』って呼び捨てなんですよ」って。

他には『出口のない海』のとき「何かが、ここらへんに(自分の斜め後ろの上くらいのところに)透明な球体みたいに感じる何かがあった」と、佐々部監督がよく言われている『映画の神様』を、自分も感じて撮影をするシーンが多かったというエピソードを披露されていました。
また、「歌うシーンで・・すべったかな?と思った」とか、あれも自分は全然知らない歌だったので、おじいちゃんのお兄さんの息子さん(おじさんに当たる人でしょうか?)に、習ったとのことでした。
また、沖縄に向う戦艦大和を見送るシーンで、「周りのみんなはちょっと弾ける感じで手を振っていたけれど、自分はそういう気持ちにはなれなくて、胸にこみ上げてくるものがあり抑えられなかった。でも監督も「それでいい」と言ってくれた」と。

『夕凪の街 桜の国』では、18歳から34歳までを演じて、「学ラン大丈夫かな」と思っていたら「結構イケてた」。(笑)
そしてやはりこの映画でも「何か」(映画の神様のような・・)を感じるところが、いくつもあったとのことでした。例えば、あの学ラン、ぴっちぴちで、それも真夏に着ていたのに、まったく汗が出なかった・・とか。麻生さんとのシーンで、やっぱり気持ちがそうなっていたと思う、と。 (この話を聞いて、鳥肌が立ちました)
また、旭は晩年堺さんへと繋がっていく役なのですが、堺さんは眉毛がハの字で、伊嵜くんはどちらかというと上がり気味なので、それをメイクで作っていたとのこと。
他の方よりだいぶ前に入って、眉毛のエクステをされていたそうです。(今度観るときには、そこのところ注目して見てみたいと思います)

伊嵜くんと言えば黒澤映画にももちろん出演されていて、黒澤監督とのオーディションの思い出なども話されていました。(多分、もう有名な話だと思うのですが、『夢』という映画のとき書かされた作文のこととか、そのときのメガネと帽子を外した黒澤監督が、サンタクロースそのものだったとか)

司会の方の「比べちゃいけないと思うけど、黒澤監督と佐々部監督とどっちがいいですか?」の質問には、びっくり。すぐに佐々部監督がマイクを取って「伊嵜、黒澤組はもうないけど、佐々部組はまだずっとあるんだぞ」と言われて、会場は笑い声でいっぱいになりました。

その後、伊嵜くんはパーティの会場でも、スタッフの皆さんにとても気を使われていました。威張ったところ、気取ったところが全然なくて。伊嵜くんが、これからもずっと佐々部映画に出演されるといいなぁと思いました。



古湯映画祭 ~田村三郎さん

2007-10-29 22:42:34 | 佐々部清監督
『古湯映画祭』のシークレット(?)ゲストは、俳優の田村三郎さん。前日、急遽参加が決まられたそうです。佐々部監督の映画には、『陽はまた昇る』以外全部出演されている方です。

お会いするのは今回が初めてで、真面目な方だという印象があったのですが・・実際は、とても楽しい方でした。  *背中にキャラクターの刺繍が入った、デニムのジャケットで登場です。(若い!)


田村さんは『チルソクの夏』からの佐々部映画参加ですが、本当は『陽はまた昇る』のときもオファーがあったそうなんです。
「ちょうど舞台をやっていて、お断りしたんですよ。ちょうど1月くらいだったなぁ。次回は出ますと言って。そうしたら、まぁ驚いたことにすぐ、あれは春先だったっけ?『チルソクの夏』の話が来て・・」
それ以来、常連さんですよね。

今回上映のあった『夕凪~』でも、田村さんのシーンで会場にぐふっと笑いが起きて・・松本じゅんさんもそうだけど、そんなにたくさんのシーンではないのに、印象に残りますよね。

シンポジウムでは質問できなかったのですが、パーティのとき『チルソクの夏』の裏話を話していただきました。
「衣装合わせだっていうから行ってみたら、ジャージがずらっと並んでいて、どれがいいですか?だよ。ジャージだよ、ジャージ。(笑)」とか。
私が前から知りたかった、「『チルソクの夏』で、最後に「どこ触っちょるんか~!」って言ってますけど、まさか本当にあの3人にどこか触られてたんですか?」の質問には、「触られていないよ~」との答えでした。(笑) よかった~(親心です)