Chris's monologue

二匹+ONE?のクマンズとChris(謎の生命体)の怠惰な生活

クマンズとOZ安とよつばと!旅行 Part. 12

2021-04-25 11:27:46 | 旅ぃ~ゆけ~ばぁ


おい、マスク

小津安二郎の時代、この本館一番、二番、三番は、常に松竹がキープしていた部屋 三番は、多くの脚本家や監督、またはスタッフが集まり、車座になって話し合ったり、酒を飲んだりできる、もっとも広い部屋です



だからマスクしろって



位置関係はこんたら感じぇ 左がクマルので、、右がOZセンセーの



これについてはかんたんに説明するな OZ先生が初めて茅ヶ崎を訪れたのは『戸田家の兄妹』の海岸ロケのときだったんだって ちなみに、この後ロケ嫌いのOZセンセーのに登場する海岸は、設定が鎌倉であっても、撮影はすべて茅ヶ崎の海で撮ったんだって どんだけ茅ヶ崎好きよ





で、茅ヶ崎館の二番を仕事場にしたのは『戸田家の兄妹』を撮影した同年の夏、『父ありき』の執筆中のこと 品川の家が暑すぎて、どっか涼しいとこで書きたくなったんだって





で、この宿の二番から数々の名作が生まれるんだけど、OZセンセーには独特の仕事のやりかたがあるのな そのひとつがこの金雀枝(えにしだ)と関係してるわけよ

 金雀枝―――――

 茅ヶ崎館の庭には砂地である。松林の間には金雀枝が叢生(そうせい)していた。
 毎年、小津が籠る一月ごろは、金雀枝は竹箒(たけぼうき)を地面に突き立てたような姿だが、脚本の題材が決まり、書き始める三月には線の細い葉が三枚ずつ直立する枝に芽生え始める。そして、脚本の執筆が軌道にのる四月中旬には、可愛いミニチュアの蝶が止まったような真っ黄色な花が咲く。

  えにしだの黄色は雨もさまし得ず    虚子

 西の空を砂塵が茶色に染める茅ヶ崎名物の春の強風が吹く頃に、この花は群生している枝に一斉に開くのだから鮮やかだ。金雀枝は湘南に春の訪れを告げる風物詩だった。
 この南欧原産のマメ科の灌木は、高さ一・五メートルから三メートル。どこの別荘が起源か定かではないが、だれかが種を蒔いたところ、土地に合ったのだろう。塩気を含む砂地は「松の他は育たない」といわれた茅ヶ崎の海岸地帯に拡がり、春が来ると、新緑の松の根元を強烈な黄色に彩った。
 小津が「原色」を好んだことは有名だが、この金雀枝はお気に入りの花だった。
「芽ぶくとボチボチ書き出さないと……」
「花が咲くと馬力を上げないと……」
 金雀枝の黄色い花は、小さい割に丈夫だが二週間ほどで散る。
 花のあとに、小さな緑色の月型の鞘に入った実をつける。やがて、五月も中旬を過ぎると、鞘は黒く干涸び、弾けて種を飛ばす。
 小津の脚本共同執筆者、シナリオ作家の野田高梧は「庭のあちこちに植えてあるエニシダに、芽が出て花が咲き、それが実になっても、まだ書きあがらないというようなことが多かった」(『小津安二郎 人と芸術』キネマ旬報)と書いている。
 金雀枝は、廊下に並べた空の一升瓶の数と共に小津映画の脚本づくりの里程標だったのである。
 ちなみに『晩春』の場合は、(――あとは買って読んでケロ――)





……ん?



お、おい

や、宿泊客のジョッシーズは帰っちゃったから もっといえば、この日の宿泊客、クマルたちだけだから だから、NOマスクで🙆なの



や、その説明おかしいでしょ。『三文役者』を書いて撮った新藤兼人といえよ。つか、もっと代表作あるだろ『裸の島』とか







ちなみにOZ安時代の一番は、茅ヶ崎館の主とまでいわれ、一年に二百日も住んでいた斎藤良輔(OZ安とは『風の中の牝雞』で共同執筆)なんだけど、みんな知らないでしょ なのでとりあえず知名度の高い新藤の兼やんで紹介してみました ちなみに、是枝裕和監督の『万引き家族』も茅ヶ崎館産です







で、その問題の離れとは?





いや、そうではなく





おい、〆に入ってんじゃないだろうな?

詳しいことは寺尾聡に訊いてケロ

茅ヶ崎物語 小津安二郎とおゆうさん


へえ、そうだったんだ。ていうか、おゆうさんの話ぢゃん。離れの事件は? 覗き疑惑は?

おゆうさんのことは、『小津安二郎と茅ヶ崎館』でも詳しく書かれてあります も、そうなんだけど、この、茅ヶ崎の歴史書(日本最大のサナトリウムがあったこととか、第二次世界大戦があのまま続いていたら米軍は茅ヶ崎に上陸していたとか)としても秀逸です 茅ヶ崎がどんなところで「砂まじりの茅ヶ崎 人も波も消えてぇ」、どうやって変化していったか、なぜこの土地を小津が愛したか、そんないろんなことがわかるです ぜひ、茅ヶ崎館の静けさ(潮騒は聞こえるぞ)のなかで読んでみてください





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