chuo1976

心のたねを言の葉として

春雨や身をすり寄せて一つ傘      夏目漱石

2020-04-03 11:54:33 | 文学

春雨や身をすり寄せて一つ傘      夏目漱石

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生まれたての宇宙、ひとの胎児のよう 次々と姿を変えて

2020-04-03 05:53:42 | 宇宙

生まれたての宇宙、ひとの胎児のよう 次々と姿を変えて

2020/4/2 朝日新聞

 

村山斉の時空自在〈24〉


 宇宙の進化は人間と似ている。
 胎児は単細胞から数日の間に分裂を繰り返しどんどん複雑になっていく。最初の40日でエラができてなくなったり、尻尾が生えてなくなったり、目まぐるしく変化する。どんどん人間らしくなり、いろいろな臓器ができていく。そのあと240日ほどすると、へそからの栄養補給がなくても、空気にさらされても生きていけるようになる。生まれた後も年を重ねるにつれて変化がゆっくりになる。


 宇宙も138億歳の今の進化はゆっくりだ。地球ができてから人間が生まれるまで40億年以上かかったし、太陽が燃え尽きるのは50億年ほど先だ。小さな銀河の多くは大きな銀河に吸収合併される。大きな銀河は太り続け、いずれは腕がなくなって丸くなる。
 今の宇宙は少子高齢化が進み、星の誕生は少ない。だが、合併が起きるとしばらくの間活発に星が生まれる。銀河系も45億年ほどするとアンドロメダと衝突して合体する。新しい星で夜空がきっときれいになる。楽しみだ。
 星のベビーブームがあったのは100億年ほど前だ。最初の頃の星は大きく、「太く短い」運命で100万年ほどしか生きなかったものが多い。
 もっとさかのぼると、宇宙誕生から最初の38万年まではいわば胎児の状態だ。まだ星もなく、宇宙全体が熱く濃いガスで満たされ光も通らない。さらにさかのぼると、重要なマイルストーンがいくつもあった。
 陽子と中性子がくっついてヘリウム原子核ができたのが生後3分。クォーク同士がくっついて陽子と中性子ができたのが100分の1秒。宇宙空間にヒッグス粒子が凍りつき、空気のような存在として私たちをまとめる準備ができたのが1兆分の1秒。胎児と同じように、宇宙も目まぐるしく変化したのだ。(素粒子物理学者)

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札幌国際芸術祭

 札幌市では、文化芸術が市民に親しまれ、心豊かな暮らしを支えるとともに、札幌の歴史・文化、自然環境、IT、デザインなど様々な資源をフルに活かした次代の新たな産業やライフスタイルを創出し、その魅力を世界へ強く発信していくために、「創造都市さっぽろ」の象徴的な事業として、2014年7月~9月に札幌国際芸術祭を開催いたします。 http://www.sapporo-internationalartfestival.jp/about-siaf