首相の母、上申書提出「子を助けるのは当然」(読売新聞) - Yahoo!ニュース
これ関連のニュースをTVで観ていた時に、次男が「毎月1500万円なんて、想像がつかないな~」と言うので、「お母さんが君達に、毎週250円のWJを買っているのと、たぶん同じ感覚なんだよ」と言ったら、すごく納得されました。うん、激しく金銭感覚のレベルは違うんですけどね(笑)
随分前の少女漫画になるんですけど、河惣益巳さんの『サラディナーサ』という歴史大河ロマン作品のキャラで、王の弟に生まれたが為に、不幸になるキャラが居たんです。もしも、一介の騎士として生まれていたのであれば、望みうる最高の地位と名誉を欲しいがままにしたであろう、武運にも人となりにも恵まれた優れた人物なんですが、唯一つ、王の弟=王位を脅かすかもしれない存在な為に、兄に疎まれてしまうんです。
血を分けた兄弟であるがゆえに、最も信頼し支えあっていたはずの二人が、王位や政権を争う、最も強大な敵になってしまう。大昔から綿々とあったであろう、シンプルで業の深い争いなんですが、カインとアベル、源頼朝と義経など、大概、片方には(あるいはそれなりに両方とも)愛情があるから、嘆きも大きくなるんですよね。
なんでこんな話をしているかというと、アニメ『獣の奏者 エリン』が、残すところあと二話でクライマックスを迎えるからなんです。原作既読の方は、アレだなとお判り頂けるでしょうか。
私、初めて原作を読んだ時は、久々にびっくりしました。長い時間をかけて、陰謀の芽を育ててきた、あの人の壮大な計画に驚き、残された者の慟哭を想像して、児童文学でここまで書くか!と唖然としたんです。
(最近の上橋先生のインタビューで、先生が「獣の奏者は児童文学として書いたのではありません」と語っておいでだったんですが・・・私は子供たちに読ませたいので、児童文学でとおします)
そして、もし彼らの母親が生きていて、この有様を見たらどう思ったかしら?と、考えずにはいられませんでした。
もう、すっかりお名前を忘れちゃったんですが、女性の作家さんの短編集に、兄弟で王位を争わせない為に、母である王妃が弟は不倫の末に生まれたと噂を流すんです。結果として王宮を追われ、牢獄でぼろをまとって暮らすような生活になってしまうんですが、息子である兄王が、真意を質しに何年も牢獄を訪ねてきても、あやふやな返事をして、けっして本当の事を言わないんですね。それゆえに、兄王は弟をどうすることも出来ずに、そのまま生き永らえさせるんです。
愚か、と言われるかもしれませんが、自分の生んだ子どもたちが、争ったり殺しあったりするのを止めさせられるんなら、母親はそうするだろうなと私は思いました。男の子を二人も生んで、お世継ぎも助け手も出来て安泰と思っていたら、まったく違う未来が待っていたなんて、どれだけ辛いことでしょう。
物語の中ですら書かれない様な愚かな行いでも、母親ならしてしまうだろうなと、冒頭の報道を見る度に思うんです。財閥に生まれ育ち、政治家の妻&母となった女性の本音を伺う事は、簡単にはできないですが、世間には、愚かな母と押し通した方が、息子の保身になると考えているのかも?と思うのは、穿ち過ぎでしょうか。
これ関連のニュースをTVで観ていた時に、次男が「毎月1500万円なんて、想像がつかないな~」と言うので、「お母さんが君達に、毎週250円のWJを買っているのと、たぶん同じ感覚なんだよ」と言ったら、すごく納得されました。うん、激しく金銭感覚のレベルは違うんですけどね(笑)
随分前の少女漫画になるんですけど、河惣益巳さんの『サラディナーサ』という歴史大河ロマン作品のキャラで、王の弟に生まれたが為に、不幸になるキャラが居たんです。もしも、一介の騎士として生まれていたのであれば、望みうる最高の地位と名誉を欲しいがままにしたであろう、武運にも人となりにも恵まれた優れた人物なんですが、唯一つ、王の弟=王位を脅かすかもしれない存在な為に、兄に疎まれてしまうんです。
血を分けた兄弟であるがゆえに、最も信頼し支えあっていたはずの二人が、王位や政権を争う、最も強大な敵になってしまう。大昔から綿々とあったであろう、シンプルで業の深い争いなんですが、カインとアベル、源頼朝と義経など、大概、片方には(あるいはそれなりに両方とも)愛情があるから、嘆きも大きくなるんですよね。
なんでこんな話をしているかというと、アニメ『獣の奏者 エリン』が、残すところあと二話でクライマックスを迎えるからなんです。原作既読の方は、アレだなとお判り頂けるでしょうか。
私、初めて原作を読んだ時は、久々にびっくりしました。長い時間をかけて、陰謀の芽を育ててきた、あの人の壮大な計画に驚き、残された者の慟哭を想像して、児童文学でここまで書くか!と唖然としたんです。
(最近の上橋先生のインタビューで、先生が「獣の奏者は児童文学として書いたのではありません」と語っておいでだったんですが・・・私は子供たちに読ませたいので、児童文学でとおします)
そして、もし彼らの母親が生きていて、この有様を見たらどう思ったかしら?と、考えずにはいられませんでした。
もう、すっかりお名前を忘れちゃったんですが、女性の作家さんの短編集に、兄弟で王位を争わせない為に、母である王妃が弟は不倫の末に生まれたと噂を流すんです。結果として王宮を追われ、牢獄でぼろをまとって暮らすような生活になってしまうんですが、息子である兄王が、真意を質しに何年も牢獄を訪ねてきても、あやふやな返事をして、けっして本当の事を言わないんですね。それゆえに、兄王は弟をどうすることも出来ずに、そのまま生き永らえさせるんです。
愚か、と言われるかもしれませんが、自分の生んだ子どもたちが、争ったり殺しあったりするのを止めさせられるんなら、母親はそうするだろうなと私は思いました。男の子を二人も生んで、お世継ぎも助け手も出来て安泰と思っていたら、まったく違う未来が待っていたなんて、どれだけ辛いことでしょう。
物語の中ですら書かれない様な愚かな行いでも、母親ならしてしまうだろうなと、冒頭の報道を見る度に思うんです。財閥に生まれ育ち、政治家の妻&母となった女性の本音を伺う事は、簡単にはできないですが、世間には、愚かな母と押し通した方が、息子の保身になると考えているのかも?と思うのは、穿ち過ぎでしょうか。