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三島、山本、川端賞 贈呈式

2007年07月04日 09時47分54秒 | 
【手帖】三島、山本、川端賞 贈呈式|ブックニュース|ブックス|Sankei WEB

 新潮社が関係する三島由紀夫賞、山本周五郎賞、川端康成賞の贈呈式が6月22日、東京・虎ノ門のホテルオークラで開かれた。

三島賞 佐藤友哉さん 「1000の小説とバックベアード」
山本賞 恩田陸さん 「中庭の出来事」森見登美彦さん 「夜は短し歩けよ乙女」
川端賞 小池昌代さん 「タタド」

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 私は新刊は全部読破しなきゃ気が済まない!というタチじゃないです。そもそも物理的にムリムリ(笑)でも本を選ぶ一つの指標として、それぞれの賞を受賞された作品は何か選ばれた理由があるのだろうと思ってチェックしているのですが、佐藤友哉さんの「1000の~」はどうやら相当ユニークらしいですね。

>「juice78」様 http://d.hatena.ne.jp/juice78/20070621

記事より引用

選評おもしろいですね~。対象に選ばれたってのに、ほとんど誰も褒めてない(笑)。

苦言を呈しながらも、その「危うさ」にこそ魅力があると認めているのは、福田和也、島田雅彦の両氏。

宮本輝氏は「この小説について、選評で私なりの考えを書くほどの感想もない」と一刀両断。え~、なんか書いてくれよ。

筒井康隆氏は「従来の文学をゲーム感覚で批判するには大変な勇気がいるのだ」とこの作品を持ち上げたつもりで、「願わくば同じゲーム感覚で文学以外の、通常なら人が尻込みするようなテーマを片っ端からとりあげてほしいものである」と、よくわからないことを言ってる。「小説家」が尻込みするようなテーマに体当たりした作品だと思うのだけどなぁ。

高樹のぶ子氏は「私には不得意な文学である」としながらも、「エネルギーと確信性は候補作中一番だったので、他の選考委員の意見に従って受賞に賛成した」と、他の人に下駄を預けたスタンス。


ちなみにこの賞の他の候補作は、西川美和『ゆれる』、本谷有希子『生きてるだけで、愛』、柴谷友香『また会う日まで』、いしいしんじ『みずうみ』。

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 筒井さんの「ゲーム感覚で批判する」の意味が良く判らないです。「巨船ベラス・レトラス」も頭が受け付けなかった・・・敗北。もう筒井さんの世界にはダイブ出来ない脳みその硬さになったようです(長男は果敢に読破に励んでます)候補に、いしいしんじさんがおられたんですね。「絵描きのロッスさん」は良かったですが、どうにも難しい系なんで、私には全作OKな方ではないです。


 juice様は「1000の~」の読書感想も書かれておいでですので、興味のある方は是非ご覧下さい。

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