その昔、森繁久弥さんが叙情豊かに「銀座の雀」と云う詩を歌っていた。
作詞は野上彰、作曲は仁木他喜雄氏。
冒頭、歌い出しは ” 語り ” の一節です。
” たとえばどんな人間だって心の故郷があるのさ、俺にはそれがこの街なのさ春になったら細い柳の
葉がでる、夏には雀がその枝で啼く、雀だって唄うのさ悲しい都会の塵の中で調子ぱずれの唄だけど
雀の唄はおいらの唄さ ” ♪銀座の夜、銀座の朝、真夜中だって知っている隅から隅まで知っている‥‥。
この後は長いので割愛します。
昭和の名歌手、トップランナーでは藤山一郎さんでしょうか、爽やかな語り中に躍動していました。
一方の森繁久弥さんは乙な歌い手の老舗でしょうか。 満州の荒野をさまよった原体験が沁み溢れて
くるようです。
当方は東京で生まれそこで育ち、空襲で逃げ廻り、都電の中で一夜過ごした翌朝、車庫へ入れるからと
追い出された思い出。 三河島の方に逃れ、焼け跡の強烈な匂いは今でも忘れない。
山はあおき故郷、水は清き故郷は無いが幼少の頃、家族で旅行に行った時の山や川、里山の風景が
原体験。今年はコロナ騒ぎで旅行にはまだ出かけられないが、心の故郷は小さいなセクションレイアウト
で創出してある。 完成が無いのが鉄道模型の魅力である。
<茅葺農家寸景、 バックはキハ20>
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