梅雨真っ只中

入梅してからしばらくたつ赤湯。
雨はまったくといっていいほど降りません。

ブドウ棚の下で小川の水を飲む羊たちも見るからに暑そう。

あまりに降水量が少ないために、雑草の伸びも遅れがち。
頭の上でイキイキと伸びるブドウの葉っぱを物欲しげに見つめていました。

奇妙な物体

ハコベの葉の上になにやら奇妙な物体を発見。

近づいて見るとオレンジ色をした黒い斑点模様のあるサナギ。
ナナホシテントウのサナギのようです。

こんな目立つところでサナギになって羽化しようとするとは大胆な。

アブラムシなど、テントウムシの餌が少ない場合は、幼虫同士やサナギなどを共食いするらしいので、
一見のどかなこの光景も結構な危険を孕んでいるのです。

是非とも無事に羽化を遂げ、ブドウの害虫を駆除する益虫として活躍して欲しいものです。

赤湯も入梅

雨がまったくといっていいほど降らなかった6月。

乾燥した日が続いてブドウの成長には理想的だったのですが、
一転、今日は朝から湿度が高く、蒸れる一日となりました。

夕方頃に雨がパラパラと降ってきて、気象庁は梅雨入りを宣言。
ブドウ農家として最も憂鬱な季節の幕開けです。

ブドウ畑「沢」には野生化したイチゴがはびこっている箇所があるのですが、
その実を食べることが出来るのも今日まで。
梅雨入りとともに食べることが出来なくなってしまいます。

花を咲かせ始めたブドウが冷たい雨で病気にならないよう、目を光らせる日々が続きます。


　　　　　　　　　　

バッタとカモミール

ブドウ畑に植えたカモミールが見事に花を咲かせました。

一年目にして咲いたので、なんだかひょろひょろとして頼りなさげ。
旗竿の先っぽみたいな形の花で、その周りを白い花びらが薄く縁取っています。

香りはリンゴのようないい香り。

その香りとふわふわとした感じに誘われたのか、
バッタが一匹、花にまたがるかのように居座っていました。

トノサマバッタか、クルマバッタの幼虫のようです。
上質なベットの上で優雅な昼下がりといったところでしょうか。

雑草だらけ

草が伸び放題のブドウ畑「肩」。
写真は６月初めの頃。

ヒメジョオンの花びらがもうすぐ風に乗って散りだす頃。
ヨモギやギシギシ、スイバ、雑草と化したヘアリーベッチ、
その他様々な草がブドウの若木たちを飲み込まんばかりの勢いで伸びています。

もうそろそろ草刈時だと判断。
草払い機で一気に刈り取りました。

ブドウがまだ小さいので羊の出番はありません。
刈り取りの最中に、雑草化したライ麦や、春に植えたカモミールなどを発見。
それらは傷つけないようにとっておきました。

現在ではクローバーとカキドオシなどの匍匐性の植物に覆われて、
背の高い雑草は見当たらなくなっています。

↓刈り取り後のブドウ畑。

驚きの発見

ブドウ畑「百本足」を歩いていると草陰に何かを発見。

もう少しで踏み潰しそうになりました。
おそらくヒタキかなにかの巣と卵。

仲良く二つちんまりと収まっています。
周りでやかましく騒ぐ鳴き声がしたので、写真も手早く撮って
早々に退散。

これからは簡単に近づけなくなってしまいました。

紫色の鈴

ブドウ畑「肩」に生えている樹齢ウン十年の桐の樹が開花の時期を迎えました。

初めは薄紫色だった花が徐々に濃さを増してきて、鮮やかな紫色になります。
咲いている期間が長いので、葉の無い時期に咲き始め、葉が展葉してもまだついています。

もうそろそろ散りだす頃。
木の上からくるくると回転しながら落ちてきます。
たまに羊が気が向いたときに拾って食べたりしています。